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569. 世界の終わりに蹴伸びする

普段から密にしている訳でも
ないのに何かあるとお互いに
思いを聞き合うという関係に
なっている人とのやり取りは、
DMがメイン。
お互いの吐き出したい事が
一定のボリュームを超えると
どちらからともなく「話せる?」
と確認した後、時間を決めて
話してたけど、互いが目下、
外界に対して基本〝静観〟の
姿勢なので音声トークは、暫く
無さそうだけど、その前に
終わりが來れば、このまま
互いが選んだ世界へと移行し、
二度と言葉を交わす事はない
だろう。

そんな彼女に近況報告しつつ
DMを送ると、脱力モードが
抜けずに静観する中、何も
起こっていないと実感する
場面がある度ホッとしている
アタクシに対し、彼女は、
何も起こっていないと感じた
瞬間を樂しんでいるという。

さすが、カラダの末端から粒状
にホロホロと解けて消えて行く
体験をした人の座標は一味違う。
まだ樂しめるには至っていないし、
厭世観も‥
アレ!? キョロ(•ω•`三´•ω•)キョロ
ぁ、なんか違うwww

や、嫌いだよ?(((笑)))
大嫌いなことに変わりはないけど、
左手に厭世観握りしめて此処に
來て、それをずっと握りしめて
キタけど感触がどこか違うな。
ああ‥
厭世観を癒すことも手放せずに
握っていることを許したから
汚れっぱなしの不快感が薄れ
てるみたいだ。「ありがとう。」

現状を静観しつつ樂しんでいる
彼女にレスポンスを綴っていたら、
この曲が脳内再生された。

そうだ。
終わるんだった。

胸の中に静かさが広がると
同時に込み上げる涙。
本当にこの曲を聴くと胸の奥が
震えて泣きたくなるんだけど、
その泣きたくなる感覚を味わっ
てると、この世的な富や名声、
成功とは無縁の所に居ながらも、
この世界を自分なりに愛して
生きてきた実感がやってきた。

ね。
やはり、嫌いでも愛してきた
んだよ。
この世界だけは嫌いでも抱き
しめてきたんだよ。
柄にもなく頑張ってたじゃんなʬʬ
ああ、もう良い。

心からそう思えた。

二度の生け贄、シックスセンス
フル稼働で政に手腕を発揮するも
見誤り、連帯責任で一族まるごと
処刑され、部族の歴史を記録する
ためのセンスを授かり人々に
蔑まれながら人々と距離を置いて
彼らを見守り愛し、「今度そこ!」
とマリア信仰に人生捧げて何が
あったか知らんけど、今度は厭世観
を握りしめて再び此処に來た。
その締めくくりがコレなら充分では
ないか✨

ここ2ヶ月ほどだろうか、時々、
何の脈絡もなく突然、差し込ま
れるイメージがある。
水中、もしくは宇宙空間で
ふわぁ〜っと漂っていると、
スーッと蹴伸びしたように加速し、
何かから離れていくイメージ。
何から離れたのかと視覚的な確認を
してみても確認はできず、だだ、
此処からスーッと自ら離れていく
感覚はあるというもので、これが
入ってくると、世界が自分を
ジャッジして振り分けると思い
込んでた事と既に自分が選んだ
事を理解した。

此処を離れてどこに行くのだろう?
姿形が異なる種を超えた意識のみで
交流することに成功した煌びやかで
平和で和む地下世界か、はたまた、
見た目が全員同じで一見、無表情
ながら心の中は穏やかさと快晴の
状態で移動時には歩かず、ホバって
スーッと移動し、言葉に依存せず
思念でやり取りする世界だろうか?

どちらも魅力的ではあるが、もう
お腹いっぱいだ。
行き先を選ぶのではなく還りたいのだ。
長らくの放蕩っぷりを詫び、
長らくの感情体験を手土産として
右手に握りしめ『個』なる幻想を
ふと思い描いた『個』を知らぬ
彼の地に還りたいのだ。


パンを焼くでもなく、その時を
蹴伸びして離れていく時を
待ち焦がれている。

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