共同体感覚ってなんだろう・・。

コミュニティ・カウンセラーでヨガインストラクターのあべなおこです。

実は今年の年度初めに、決めたことがありました。
できるだけ自然と触れ合うこと、普段やらないこと、場所に身を置いて
体験すること。

そう決めたら、どんどんそういう場面が向こうからやってきて、
山歩きや川でマス釣りなんていう機会に恵まれました。

マス釣りは当初、仕事と重なっていたのですが、仕事の方がキャンセルになり(💦)まあ、ケガの功名という感じで、急遽参加できることになったのです。
不思議!!

アドラー心理学には“共同体感覚”という考え方があります。
人にはそれぞれ違いがあるけれど、それをお互い認めつつ、人々(コミュニティ)の中で、周りの人を仲間とみなし、そこに所属できているという感覚、その居場所で貢献できているという感覚と思っていただくといいと思います。

私が好きな言葉 “ONENESS” とも似ています。
この感覚を持てないとき、不安になったり、不登校になったり、引きこもったり、うつ症状のきっかけになることもあります。

先ほどお話しした、山歩きやマス釣りなどはそういう感覚を肌で感じるいい機会なのです。荷物を運んだり、準備をしたり、辛そうな人がいたら声掛けしたりなど、仲間だと思える瞬間をたくさん味わえます。

でもこのような状況を作らなくても、感じられる場は実はたくさんあります。
先日、民生委員の方々へ講演をしてきました。
色々気づくことはあるけれど、お立場上、決められた介入の範囲の中で、
どうしたら、と思案する方も多いと聞きました。

一人の方から次のような質問が出ました。
「通学路の横断歩道に立って見守りをしていますが、親と口をきかない、だんだん登校する日が減ってくる子がいる。そんな時はまず“おはよう!今日はどうだい?”などと軽く声をかけるくらいしかできません。
でも何回か繰り返しているうちに、向こうからいろんな話をしてくれるようになって。“先生が嫌い。だから行かない” “そっかぁ。まあ合わない人もいるもんな”と答えたのですが、これでもいいんでしょうか?」

こんな質問でした。

「もちろん、いいと思いますよ。今日は講演の中で『居場所』の話をしましたが、『居場所』って特別“箱”が存在しなくてもいいんです。○○さんがその子に声をかけた、少しずつ信頼関係ができて、何でも話せる場になった、まさにそこがその子の『居場所』になったってことですよね。」

この人を味方と思えた、仲間と思えた安心感と2人の関係が『居場所』であり共同体感覚を感じられる場です。
この民生委員さんもコミュニティ・カウンセラーの一人、と言えます。

地域の中での振る舞いによって、不登校支援につながることもあるんです。共同体感覚を感じられる場所にする、そういう場を増やすこともコミュニティ・カウンセラーの活動の一環です。

興味がある方は、ぜひ協会の講座に来てみてください。

今後の開催予定
第22期 コミュニティ・カウンセラー養成講座 - 横浜 一般社団法人 日本支援助言士協会 (sienjogensi.org)

ダブルリーダーSMILE(202310) - 横浜 一般社団法人 日本支援助言士協会 (sienjogensi.org)

発達障害への理解と支援 - 横浜 一般社団法人 日本支援助言士協会 (sienjogensi.org)

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