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それぞれの良いところで一つのチームになる – 執行役員 斉藤 航

子どもの頃から家にパソコンがあったし、親が作っていたWebサイトとかもあって、ちょっとした遊び道具としてインターネットに触れていました。そのぐらい身近だったので逆に仕事にするというイメージもなかったんですが、大学生の時、アルバイトをするなら居酒屋とかよりWebデザインの仕事の方がカッコいいじゃんといったところからスタートしました。

どこかで手を動かしてつくりたいと思っていた

当時はあんまり深く考えてなくて、就職活動をはじめた頃は広告代理店とか出版社とかそういう方向を志望していたのですが、もっと直接的に自分のやってきたことを活かせないかと思い、ものづくりや表現の会社に興味を持ちます。バイトでやっていたWebデザインでしたが、その中では評価してくれる人もいたし、それが嬉しかったというのもあります。そこで広告とデジタルという掛け合わせもあって、映像プロダクションに入ります。

入社すると、つくる部分よりも周辺のことに時間が奪われていく感覚が強くありました。プロダクションなので、つくる部分をもっとできると思ってましたが、プロジェクトのタスクを確認したり、デザイナーに発注したり。自分の意見を持っても情報が足りてないので通らないことも多いし、なんだかモヤモヤするものを抱えてた時期でした。そんな中でしたが、当時のネットTVのアプリUIの仕事を担当させてもらい、、自分で設計まで全体的に関わることになりました。広告のような大規模なクリエイティブの仕事も楽しかったのですが、日常的に使われるプロダクトに深く関わっていく中で、ああこういう仕事がもっとしたいなと思い、転職を考えました。

フォーデジットで気がついたら上海に

フォーデジットに入ってから、全ての職種の人がつくる資料がなんか良くて「デザインの会社だな」と感じました。でも、Webディレクターという仕事はやっぱり誰かにデザインをしてもらったり、プロジェクトを段取ることの方がすごく多くて、つくる部分そのものに関わる機会がそこまで感じられないこともあって、転職したのにちょっとモヤモヤが消えなかったのを覚えています。

とはいえ色々なプロジェクトに取り組んでいく中で気がついたら上海にいて(笑)。日系のSIerのみなさんと一緒に大手アパレルブランドの案件に取り組んでいました。その時の体験は本当に貴重でした。今までは、どこからか案件が降ってきて自分が捌いて誰かがデザインして誰かが実装して、という他責な感覚がどこかにあったんですが、もうそんな感じでは全然ダメで。毎日のようにクライアントや仕様系のメンバーと話をして、設計してユーザーヒアリングの準備をして、また協議して設計して、という感じで。

自分たちが今つくってる、そしてそれをこの人たちが使ってこう変わるのか、というのを目の当たりにしました。自分がやりたかったと思えるものに出会った感じです。モヤモヤしていたものも晴れて、そこからは、ものづくりの手前には何が起こっているのか、という上流の部分で末成さん(取締役COO)と一緒に動いて、日本だけでなく色々なプロジェクトに参加させてもらうようになりました。

最終的には”頼られる人”になりたい

クライアントの案件を色々やっていくと、クライアントが持っているビジネスの専門的な部分と、デザインが持っている役割が融合して、より良い形になっていくことにたくさん触れることになります。それは、自分自身のキャリアにも影響がありました。

それまでは、キャリアについてどこかのタイミングで事業会社に行ってその業種の専門性を持って組織の成長に貢献していく、ということを考えていた時期もあるんです。でも、こうやってデザインの専門性がクライアントのビジネスに融合していく形に触れると、ああこれでいいんだ、間違ってないんだ、という気持ちになったんです。だから、今の立ち位置はすごく貴重だと思いますし、最終的には、クライアントからこの人に相談してみようとか、損得は置いておいて話してみようとか、人として頼られる存在になっていきたいなと思います。

凸凹の組み合わせ

フォーデジットのメンバー見てると、変な人が多いんです。スキルは当然みんな高いんですが、人間だから色々得意なものや不得意なものがあるという意味で、変な人というか。僕は器用貧乏なところがあって、全体のバランスが良い感じかどうかに目がいっちゃうんですが、フォーデジットのチームって凸凹がある人たちが自然に補い合ってる感じがするんです。だから、自分も出来ないことより得意なことを発揮していこうと思っています。テクニカルスキルじゃなくて、人間性という意味で得意なことを大事にしていこうと感じるようになりました。

それぞれ得意なものや視点、考え方があって、たまにはぶつかったりしながら、でもチームとしてはハマってる感じなので、凸凹があるからこそ色んな人たちが補い合ってもっと強いチームになれる気がするんです。

あと、フォーデジットに入って思ったことなんですが、すごくみんな一生懸命やるんです。昔から「一生懸命やるのがカッコ悪い」って言う斜に構えたヤツの方がカッコ悪い(笑)、、つまり一生懸命やる方がカッコいい、と思ってたんです。だからフォーデジットでは、当たり前に一生懸命仕事するし、足りなくても何とかしようとしたり、真面目に向き合う心地よさを感じることがあります。だからチームとして良いんだろうなと思います。

オープンな関係性から良い仕事が生まれる

こんなメンバーたちなので、やっぱりお互いのことをできるだけ分かっていたいなというのがあります。もっというと、社内だけじゃなくて、社外のパートナーやクライアントともできる限りオープンでありたいと思うんです。苦手なことをきちんと苦手だって言えるとか、助けてほしいときに助けてって言えるとか、自分のこともそうですし、相手の状況とか他者のこととかって勝手に決められないことも多いじゃないですか。だから、お互いにリスペクトしつつコミュニケーションを取れるといいですよね。
その方がお互いの理解も深まるし、感情や感覚も共有できるし、仕事をする上でも同じ気持ちでものをつくれたら良いものができるし、それが何倍も嬉しくなると思うんです。新しく入ってくれるメンバーもこれから出会うクライアントとも関係性を大事にして、できるだけオープンでありたいと思っています。


撮影:吉田周平