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90年代の隠れていない名盤、その22(The Jesus and Mary Chain)

22回目を迎えた当コーナー、今回は前回予告した、海外のアーティストである、The Jesus and Mary Chainを紹介します。それでは紹介を、はじめます。

イギリスのリード兄弟を中心にしたThe Jesus and Mary Chainが92年にリリースした4thアルバム『Honey's Dead』。前作『Automatic』から取り入れた、ダンサンブルなビートに、ノイズ・ギターと気怠いリード兄弟のヴォーカルが乗るというスタイルを推し進め、極めた様な完成度を見せるアルバムである。具体的に収録曲に触れると、極めて高い完成度を聴かせる5曲目の『Sugar Ray』。高い完成度と言ってもクリーンな曲という意味ではなく、汚れたダーティなサウンドである。ジム・リードの崩れかかる様なヴォーカルも最高である。続く6曲目の『Tumbledown』も軽快でリズミックなサウンドを聴かせてくれる。途中ドイツのノイズ・グループEinstürzende Neubautenの曲がサンプリングされているが、違和感は全く無い。個人的なフェイバリット・ソングを挙げるなら、シングルにもなった9曲目の『Rollercoaster』だ。ダンサンブルなビートとノイズ・ギターの融合が見事なナンバーだ。聴いた瞬間に、何処かへ連れて行ってくれるようなジム・リードのヴォーカルも最高である。このアルバムは捨て曲ゼロで、中期Jesus and Mary Chainの魅力が詰まった大傑作である。JAMCだけでなく90年代を代表する傑作アルバムでもあると思う。未聴の方は是非耳にして欲しい。

以上The Jesus and Mary Chainの『Honey's Dead』の紹介でした。次回も海外のアーティストを紹介したいと思います。よろしくお願いします。

#ジザメリ
#90年代
#名盤

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