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90年代の隠れていない名盤、その52(Foetus)

英の新人バンド達のレビューが、ひと段落したので、今日はレギュラーコーナーにてレビューをして行きます。アーティストはFoetus、アルバムは『Gash』を取り上げます。それでは早速レビューに移らせて頂きます。

オーストリアラリアのメルボルン出身のアーティストFoetusが95年にSony/Columbia Recordsからリリースしたメジャー・デビューアルバムでもある『Gash』。不穏な電子音の反復で始まる1曲目の『Mortgage』で幕を開ける。1曲目から野獣の様なフィータスのヴォーカルが放たれる。ノイジーながらキャッチーなメロもある2曲目『Mighty Whity』に続く。続く3曲目『Friend or Foe』オリエンタルなメロディが印象的な異色のナンバー。4曲目『Hammer Falls』はインドの方の民謡の様なメロディのパートでスタートするや、ノイズギターが乱入してバンド演奏が始まる、実にフィータスらしいナンバーだ。続く5曲目『Downfall』フィータスののヴォーカルで引っ張る小曲だ。6曲目の『Take It Outside Godboy』はフィータスお得意のオーケストラから始まる曲展開の多いナンバー。後半の音塊の様なノイズは圧巻だ。続く7曲目の『Verklemmt』キャッチーなサビもある聴きやすいナンバーだ。この曲はMVも作られている。8曲目の『They Are Not So True』はフィータスの中では、穏やかな曲調のナンバー。9曲目『Slung』はフィータスお得意のデゥーアップ・ナンバー。10曲目『Steal Your Life Away』空中を漂うな不思議な曲調が印象的なナンバー。11曲目『Mutapump』はオーケストラから始まる力のあるナンバー。アルバムのラスト・ナンバーでもある『See Ya Later』は曲の冒頭に、バイクのスイッチが入れられ走り出すSEが入っていて、バイクで街を疾走するかの様な強い疾走感のある曲である。力強いビートに支えられフィータスが吠えまくる、何とも痛快なナンバーである。売り上げ的には失敗したフィータスのメジャーデビューアルバムだったが、フィータスが、その時点でベストを尽くした傑作である。未聴のフィータスファンは聴かなければいけない力のこもった傑作である。

以上Foetusのアルバム『Gash』の紹介でした。次回取り上げるアーティストは未定です。よろしくお願いします!

#90年代
#名盤
#インダストリアルロック
#Foetus

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