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90年代の隠れていない名盤、その49(フリクション)

遂に、あと一回で50回目を迎える当コーナー。どんなアーティストのアルバムを取り上げるか迷いましたが、日本のバンド、フリクションのアルバム『Zone Tripper』を取り上げる事にしました。それでは早速レビューに移りたいと思います。

日本の伝説的ロック・バンド、フリクションが95年にビデオアーツからリリースしたアルバム
『Zone Tripper』。リーダーのレック以外は流動的だったメンバーだが、このアルバムはレック、イマイアキノブ、佐藤稔の3人になっている。そしてこの3人で録音されたアルバムは、この『Zone Tripper』一枚になる。
このアルバムの目玉は何と言っても1曲目の『Zone Tripper』だろう。とても力強いドラムの連打から始まり、ぶっといベース、メタリックなノイズ・ギター、そしてレックのヴォーカルが加わり、ノン・ストップで、ぶっ飛ばす最高のスピード・ナンバーだ。このアルバムはこの曲を生み出しただけで100点満点である。他の曲がダメな訳では無く『Zone Tripper』が素晴らしすぎるのだ。他に印象的なナンバーを挙げると、9曲目の『RED LIGHT DUMB』だろう。曲のスピード感と、レックの手による独特な言語感覚の歌詞が印象的だ。伝説的ロック・バンドが結成から何十年も経つ90年代半ばに発表した、魂の記録である。発売時よりさらに数十年経った今でも、聴き直してみると古くさい所が全く無い傑作である。日本語ロックに興味ある全ての人、必聴の作品である。聴くべし。

以上フリクションの『Zone Tripper』の紹介でした。次回50回目は、現時点では未定ですが。大物アーティストを考えています。よろしくお願いします!

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#名盤
#フリクション
#東京ロッカーズ

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