見出し画像

90年代の隠れていない名盤、その55(The Jesus Lizard)

淡々と更新が続く当コーナー。55回目はテキサス州で結成されたバンド、The Jesus Lizardの
アルバム『Liar』を紹介します。それでは早速レビューに移ります。

92年に名門、Touch and Go Recordsから
リリースされたThe Jesus Lizarのアルバム『Liar』。レコーディングはスティーヴ・アルビニが担当している。1曲目の『Boilermaker』は変速ヘヴィ・ロックの様な、安易にジャンル分け出来ない、スリリングな展開を聴かせる曲だ。続く2曲目『Gladiator』は反復するリズムをバックにヴォーカルが吠えまくるナンバー。3曲目『The Art of Self-Defense』はスピーディーでスリリングな短いナンバー。4曲目『Slave Ship』は、不穏なギターのイントロから始まるナンバー、リズム隊が加わり厚みを持ったサウンドが続く、5曲目『Puss』はキャッチーなメロディが印象的なオーソドックスなロックンロールに近いナンバーだ。6曲目『Whirl』は地を這う様なベース・ソロから始まる不穏な雰囲気の一曲。7曲目『Rope』は打って変わってスピーディーな、パンクと言ってもおかしくないナンバーだ。8曲目『Perk』はミッド・テンポのダーティーなナンバー。徐々に何者かが迫って来るかの様な圧迫感、緊張感がある。9曲目『Zachariah』は重いギターのフレーズからスローテンポの曲が続く。中盤リズムチェンジするが、スローテンポが続く緊張感あふれるナンバーだ。ラストである10曲目の『Dancing Naked Ladies』はザクザクと刻まれるギターのリフで始まり、混沌としたまま強烈なサウンドが放たれる。スティーヴ・アルビニのサウンド・ワークとバンドの演奏がピタリとハマった傑作である。『Liar 』は90年代前半にThe Jesus Lizardが放った傑作アルバムである。必聴だ。

以上The Jesus Lizardのアルバム『Liar 』の紹介でした。次回取り上げるアーティストは未定です。よろしくお願いします!

#90年代
#名盤
#グランジ
#TheJesusLizard
#スティーヴ・アルビニ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?