銭湯

久しぶりにお風呂屋さんに行った。

家の近くに銭湯は2つある。銭湯Aは軟水が売りでBに比べて広くサウナがあり、銭湯Bは地下水が売りでサウナは2年前に営業終了したらしい。

Aに以前訪れたときに、知らず知らず銭湯における婆グループのボスのシマに侵入してしまったらしく睨まれてからAには行っていない。

水風呂が好きなのでサウナには惹かれたが、収容人数は5人。
恰幅の良い婆に挟まれたら地獄なのでやめてBへ行った。

リニューアルしてからAに行ったことはないけれど、おそらくAの方がBよりも広いのだが、入った段階で利用者は2・3人しかおらず、最後の方に至っては独り占めできたので、個人使用可能領域的にはBの方が広かったはずだ。

銭湯にいるときの、赤他人と裸で同じ空間にいる非日常感と同じ風呂に入っている他人への無関心感は嫌いじゃないし、今倒れたら誰も助けてくれないななどと思ったりはしたが、独り占めは嬉しかった。

水風呂が好きだ。体を洗って風呂に入り、アツアツになったら桶で体の端から水をかけて、慣れたら水風呂に肩まで入る。しばらく洗い場でボケっとして、シャワーを浴びて、また風呂に入り、水風呂にざぶんと肩まで入って目を閉じる。口から冷たい息がでる、呼吸が冷やされている、気がする。
なんか、宇宙に体育座りで浮いているイメージが湧いて来る。

浴槽の底から泡がぶくぶくしているところに足を浮かせていると規則的だった泡の流れが変わっていく。生き物は遺伝子の乗り物とか、聞いたことあるけど、ほんとただここにいるだけで自然の、何かの法則を変えちゃう。変えられちゃうんだなあ。

映画館は映画しかみられないから、お風呂屋さんはお風呂にしか入れないから好きだ。

♪ 春嵐 / 初音ミク john / TOOBOE
今日の夜ごはん:ポトフ


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