見出し画像

ゲバラに恋して

 こんにちは。さちこです。4連休初日。雨。正当にだらだらできる感じ。GO TOキャンペーンがなにやら熱いですね。GO TOできない都民ですが、今回のテーマは「旅行」。GO TOしたいよ!!!

忘れられない一目惚れ 

 わたしは旅行がすきだ。バックパックで海外一人旅するのも、友だちと行くのも、発展途上国も、日本の温泉だって大好き。知らない土地のわくわく感。その中でもダントツで忘れられない旅がある。
 高校生のころから描いていた夢の一つが「キューバに行くこと」だった。世界史の授業で、資料集に載っていたチェ・ゲバラの写真に一目惚れ。ゲバラのことを調べてみたらめちゃくちゃかっこいい革命家であったこと、それからキューバのことも調べてみたらなんとおもしろい国であることか。絶対にキューバに行ってみたい……!と胸に誓った16歳女子
 月日は流れ、ついに2016年、キューバに行けるタイミングが訪れた。幸運なことに大学の専攻がスペイン語だったため、言葉の面では心配なし。(※キューバへの憧れでスペイン語を専攻したわけではない)
 キューバに関する前知識。社会主義国。それゆえ統制されているから比較的治安はいい。基本的にはネット環境なし。以上。
 二週間もネットを見ないで生きていけるのだろうか、とか、万が一わたしが死んだら、それってちゃんと日本に伝わるのだろうか、という不安を抱えつつも、親には「キューバで死んでも後悔ないから、死んじゃったら本当に死んだなって笑ってくれ」と言い捨てて出発。(今年メキシコに行った時も同じセリフを吐いて行った、お母さんごめんなさい)

踊って抵抗

 二週間のことは濃すぎて、何回かに分けないと書けない。(から書かない)
 海外旅行に行って毎回思うのは「やっぱり日本ってサイコー」。でも、キューバ旅行では初めて思わなかった。「キューバ、サイコーだよ!!!」って心から思って帰国した。(日本が最高だと思っているのは変わらないけど)
 日本とは180度違う環境だった。なにも一緒じゃないと思った。
 わたしが行った時期がちょうどアメリカとキューバの国交が回復して、オバマがキューバを訪れたり、ローリングストーンズがコンサートしたり、アメリカ代表とキューバ代表の野球の親善試合が行われたり、お祭りムードだった、というのもあるかもしれない。
 それにしてもだ。公園で50人くらい集まってサルサを踊っている。道路ではクラシックカーのボンネットを開けてあちこちで修理している。100%の親切心でめちゃくちゃ話しかけてくる。30円で超おいしいピザが食べられる。本場のモヒートも激うまい。
 社会主義の国で物資が少ない現実。社会主義なのに観光業だけが潤って、他の職業との格差が広がっている現実。そんなこと、まったく感じさせない人々。
 ただただ「ラテン」という言葉では片づけられない何かがキューバにはあった。同じラテンの国とはちがう。他国の支配から逃れて、革命で自分たちの国を作り、その時までアメリカとの国交は断絶。キューバに行く前に読んだ本の帯。 

本

「ひざまずいて生きるより、踊って抵抗!」
まさに。このコピーを考えた編集者、尊敬する。他の社会主義国の暗いイメージは一切当てはまらない国だった。

あなたの無事を祈る

 数日前の新聞にキューバのことが載っていた。トランプのせいでアメリカとの関係が悪化して、ますます物資が入ってこない上に、新型コロナ。観光業で潤っていたのにそこからも外貨が獲得できなくなり、しかもアメリカの景気も悪くなって、亡命した家族からの送金も途絶えているところが多いそう。医療はかなり発展している国だから、その点はあまり心配いらないと思うけれど。
 民泊でお世話になった人たち、世界一おいしいモヒートを作ってくれたおっちゃん(日本で暮らしていたこともあって日本語も話せるナイスなおっちゃんだった)、アフロキューバのお祭りに案内してくれた通りすがりの兄ちゃん、写真撮って!と言ってかわいいポーズをとってくれた女の子たち、無事でいてほしい人たちの顔が浮かぶ。
 また、いつか、安全にGO TO CUBAできる日がくることを夢見て、わたしはSTAY HOME
 さいごに、16歳のわたしへ。ゲバラに恋してくれてありがとう。キューバに行けて、わたしの価値観、しっかり広がりました。

サポートしてもらえたら、はいるとさちこの楽しいことに使わせて頂きます。主に飲酒です。飲酒ですが、何かしらnoteにも還元できるように飲みます。