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産まれるまで性別は聞かない1

なんでまたそんなことを、と言われる。
そんなことが可能なのか?とも聞かれる。 

さすがに長男の時は買い物の都合などもあるだろうと何も考えずに聞いてしまった。

今思えばあんなに楽しいイベントを1回でもスキップしてしまったことが悔やまれる。

ただ、性別を聞きたくないのは私だけで、夫は毎回性別がわかるぐらいの週数になると私と一緒に産婦人科に出向き、彼だけが性別を聞く。

4人分のエコーを見ていたらどちらかの見分けもすぐ付きそうなもんだ、とも言われるが、私は毎回Dr.が核心に迫ってきたら目をつぶり「性別は知りたくないのでその部分を通り過ぎたら教えてください」とお願いしていた。
長男の時を除いては核心部分を見たことがないので判別のつけようもない。

対して夫は、目をつぶってヌルヌルの腹を出しながらゴロリと横たわっている私を尻目に声を出さずにDr.となにやら交信している。

そして、腹の子の健康を確認した私は「では!」と夫を残し診察室を後にする。
部屋に残った夫はDr.から先ほどのエコーの画像について説明を受け、性別を教えてもらう。

診察室から出てきた夫とはその時点からよそよそしくなる。
あまり目も合わせなくなる。

そこまでしてなぜに?と言われるが、それが私の楽しみなのだからそこは放っておいて欲しい。

 そんなくだらないこだわりに付き合ってくれた夫と産科のDr.にはこの先一生頭が上がらない。

【産まれるまで性別は聞かない2に続きます】

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