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チームの実行スピードが遅いとき、何が起きているのか

柴田(@4bata)です。兵站的なことを、いい感じのたとえ話で書きたかったのです。

考えたきっかけ:依頼する側とされる側のギャップがある。依頼する側は「そんなに時間かかるの?」となりがち。

依頼する側が「え?そんなに時間かかるの?」という感想を持つ。依頼される側からすると「そんなにすぐにできるわけねーだろ!」となる。ありがち。

私は両方の立場にたつことがあるので、どっちの感じもわかる。このギャップを「いい感じの抽象度で、適用範囲広そうな話」で例えて自分なりに理解したいと考えていた。

「チームで行うプロジェクト」を電車ごっこに例える

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プロジェクトマネジメント協会が制定しているPMBOK(第5版)の定義では、「プロジェクトとは、独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務」とされている。[wikidpediaより]

プロジェクトは、「ゴールがあること(ゴールは動いてもいい)」「締め切りがあること(締め切りは動いてもいい)」「複数人でやること」ぐらいは満たす共同作業とする。

依頼する人が先頭、後ろに依頼されて動く人がいる。

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依頼する人がゴールを決める。

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真実:「電車」は先頭の人が考えるより、距離がある。

実際にはこの「電車」先頭と最後尾にかなり距離がある。

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この「距離」は何を示すのか?依頼する側とされる側の「いろんなギャップ」を全部包括する。

ギャップ1:依頼する側とされる側の情報量の差
依頼の背景となる情報、依頼に関係する専門知識の差。依頼する側のほうが詳しい場合だけじゃない。依頼される側のほうが詳しくて、ギャップが生じる場合もある。

ギャップ2:依頼する側とされる側の仕事における能力、価値観の差
依頼する側が、依頼される側も自分と同じ能力や判断基準を持っていることを前提にしている。

ギャップ3:依頼する側とされる側のやる気の差
単に仕事のやる気というのもあるし、依頼したテーマの重要性の感じ方の違いによるやる気の出し方の差にもなる。

ギャップ4:依頼が届くまでの時間差
関係者が多いと、そもそも依頼が届くまでに1週間かかったりもする。伝達役が忙しいときもある。

とかいろいろ。つまりこういう感じだ。

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依頼する側が遅いと感じるのは、自分「だけ」がゴールに近づいているとき

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依頼する側は、依頼した時点で「ゴールとそこに到達するまでの手段」もある程度見えている。脳内では「ゴールは近い」と考えている。しかし実際はどうなのか?

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依頼する人はもう「終わった」と考えてる。いろんなギャップにより、「電車の後ろ側」はゴールに向かって走ってなかったりする。

それぞれが見えている視界の範囲は?

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濃い霧の中を走っているようなもので、距離が開けば開くほど、全体像がわからなくなる。

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「遅い、急げ!」といっても早くならない。

「もっと早くならないの?」と聞いてる人は気をつけたほうがいい。それで希望通り早くしてくれるのはかなりすごい人だ。どっちに急げばいいかもわからないし、でも急かされるからより見当違いの方向に頑張ってしまうこともある。

「遅い」と感じる原因は、すべて依頼する側の問題があると思わないと解決しない

「遅い」と思ったら、「電車」の距離が自分の脳内イメージよりかなり広がっていることを前提に考え直す必要があるのだ。

なので、依頼する側の私は「イメージより遅いなー」と思ったら、すごく距離が広がった「電車ごっこ」のイメージを思い出し、距離を詰めるために何をすればいいかをさぐることにしている。

依頼される側の私は、依頼する側の人にこれをいまのところ説明していない。このブログを今度見せてみてもいいかもしれない。

追記:依頼する側とされる側のギャップの種類がほかにもある

以下のツイートで教えてもらった。依頼される側は、いろんなことをやってるわけで、それを誰が優先度つけるのか、という話。指揮命令系統が一ラインだけだったら、それも含めてわかりやすいんだけど、そうじゃないことが多いだろうからなあ。

あーそうですね、それもある。

ひとそれぞれの優先度の話はやはりこの記事には抜けていた。



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