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しっくりくるアドバイスは、どうやったらもらえるのか?

柴田(@4bata)です。人に相談することも増えてるので、このテーマで考えます!

考えたきっかけ:人にアドバイスをするのは嫌い。アドバイスをもらうのは嫌いじゃない。なぜか?

仕事で聞かれたら何かは答えるけど、本当はアドバイス的なことをしたくない。「自分の場合はこうやりました」ぐらいなら答えられる。その先、どうしたらいいかの話は微妙。でもアドバイスをもらう側になるときは「意味がなかったな」と思うことがあまりない。どんな答えでもいろいろヒントがある。もらう側でアドバイスを活用できるなら、アドバイスする側もいけそうなんだけど、なぜやれるイメージがないのか。

過度に抽象化されたアドバイス(=正論?)は人を不愉快にする。具体的なアドバイスは、間違えていてもそうでもない。

痩せたいという悩みに、「食事制限と運動したら」といわれたら「そんなのわかってる」というリアクションになる。これは正しいけどむかつく気がする。

「セロリはカロリーゼロだからそれだけ食べるといいよ」と言われたときはどうだろうか。セロリばかり食べろは間違えているけど、別にむかつかない気がする。

わかったこと:しっくりくるアドバイスを受ける側のチューニングスキルの話をしたいのだ!

背中がかゆくてかいてもらうとき、「もうちょっと右」みたいな感じでチューニングする。それぐらいの感じでなんとかする方法を考えたい。チューニングの変数はひとつだけにして、ざっくり理解できるぐらいの話で。

「しっくりアドバイス曲線」を考えた

勝手に考えた。まず、具体的〜抽象的を4段階に分ける。(元ネタはここ、これすごい!

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再現性と一般化の違いは何か?それは自分で検索しよう!だいたいわかる人はそれでOK。相談内容に関して、現時点で自分が知っている情報を書く。ここでは「痩せたい」というケース。

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最近、「脳内空腹」という言葉を知った。

脳内空腹とは
・退屈が原因で食べたくなること
・ストレスが原因で食べたくなること
・不安が原因で食べたくなること
本来の空腹とは
・体内の血糖値が下がり活動できないこと
脳内空腹を見極める方法
食べる以外の方法で様子を見る。運動をしてみたり、水を飲んでみたりして空腹が増したら本来の空腹で、それ以外は「脳内空腹」。

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空腹に種類があり、しかも「脳内空腹」という概念があるとは!私にとってこれは「痩せる」という抽象的な方法の中になかった情報で、フレームワーク〜抽象化された手法ぐらいにあたる新情報だ。しかも、確かめる方法がわかる。水を飲んだり運動したりして、それでも腹が減っていたら本当の空腹。それ以外は脳内空腹。この情報を知ってから、私は「これは脳内空腹なんじゃないか??」と疑い深くなり、食べ物を食べる回数が減った。実際にこれが正しい方法なのかはわからないので、それぞれ調べてください!あくまで例です。

しっくりくるアドバイスとは?

つまり、自分が知らない部分を補完してくれるのが、しっくりくるアドバイス!

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調べたらわかる世の中に出ている情報は、「再現性のある手法」と「フレームワーク」

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大抵は再現性〜一般化の話をみんなする。個別の手法は前提条件がいろいろあるので、理解されないし、外に出さない。思考の軸はそこを考えたり、知りたい人が少ないから外に出てこない。真ん中あたりは調べれば出てくる。

足りない情報は、個別の手法と再現性をつなげた情報では?

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右側も足りない情報だが、そこを求める人も少ない。だから、自分には適用できない個別の手法と、それが再現性のある手法とどのようにつながってるか、その接続こそが、一番しっくりくる可能性が高いアドバイスなのではないか?

しっくりくるアドバイスのもらい方

考えてみた。まず、自分がどれぐらい世の中に出ている相談事項に関する情報を調べているかを相手に説明する。

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その上で、具体的な課題を説明し、再現性のある手法や一般化できるフレームワークとの接続方法がわからない、という形でアドバイスを求める。

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個別の手法だけ相手が知っていて、再現性の情報との接続は自分でやる必要がある場合。個別の手法は相手が知らないけど、再現性に関する新しい情報を相手が知っている場合。どっちも知らないケースもある。それはそれで、「他社も同じ課題があるようだから、解決したら出し抜ける可能性があるぞ」とわかる(この気づきを得てないケースはありそうだ)。

締め方:なるほどちょっとわかりました!自分で考えてみます!

少しでも自分に見えてない情報が得られたら、そこで終わりにする。関連性はその場で考える必要もなく、あとで自分で考えればよい。


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おまけ:しっくりくるアドバイスをもらうときの余談

1.自分がアドバイスされる側のほうが、チューニングがやりやすい

相手からもらったアドバイスがあれば、それを起点に「もうちょっと具体的なことが知りたいのか、抽象的なことが知りたいのか」はなんとなく答えられる。逆の立場だと、それを答えてもらう方法すらわからない。今後はこれを見せたら多少マシになるのかな?

2.具体的なアドバイスから入ると、アホだと思われる風潮がある

具体的な話をいきなりするとアホだと思われる風潮がある。別に具体からはいってもいいはずなのだ。具体と抽象を行ったり来たり、という話もあるけど、でも最初は抽象から入る人が多い。個人的には「具体」から入る方が好き。具体がないまま抽象を悩んでいる人もいるけど、それは少数派。

おまけ2:右側の一番抽象的な部分のアドバイスをもらうケース

右側の話をする。私は、会計についてよくわからない。簿記とかそういうの。でも、仕事でそういうのを知る必要が出てきた。現状はこれ。

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じゃあ簿記をとるのか?まあそれもいいけど、そういうのに詳しい人は既に社内にいる。だから、それを踏まえるとこうなる。

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でも気になったのが、「会計」というものがなぜ存在するのか、というそもそも論(上の図でいう「思考の軸」)はよくわからない。それを経理部に確認する方法もわからない。ただ、一番根本的な会計に関する情報(思考の軸に相当するもの)は探したいな、これは自分で探すしかないかも、という感じ。

そして見つけた。現代会計は企業価値を正しく説明できない(書籍「会計の再生」)。実際にはこれ以外にも思考の軸はあるだろう。私にとっては「いったんこれでいこう」となった。つまり、会計は企業価値を説明するためにあるが、現在の方法だけでは正しく説明できない。追加でいろいろやる必要もある。そこを思考の軸として、いろいろ会計に関する細かいところまで調べていこう、とまさに「軸」となった。

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ただ、この会計に関する学びは後付けで、最初はこんな説明もできない。自分が何を知っていて、何を知らないのか、すらわからない。だからすごく難しい。

この会計の話も、「自分には知識がないけど、会計を仕事とする人達をマネジメントする必要がある」という具体的な問題があって、抽象的な部分を知りたいというニーズだ。だから、具体的な課題からはいるのは悪くないと思う。



誰かが書いてたけど、サポートしてもらったらそのお金をだれか別の人のサポートに回すと書いていて、それいいなとおもったのでやります!