高校が舞台の演劇戯曲
こんにちは。
演劇大好き変人女こと私です。笑
ということで、今回は高校が舞台になっているオススメの戯曲を紹介したいと思います。
内容的にもわかりやすく、キャラクターもそれぞれ個性があって演じやすいと思いますが、上演時間が2時間あるので、高校演劇用の戯曲には向かないかもしれません。(ごめんね。)
今回ご紹介したい戯曲は
『ナイゲン』
アガリスクエンターテイメントという劇団の冨坂友さんの戯曲で、同じ劇団で何度も再演されている人気作です。2016年からは毎年feblaboという団体が上演を行なっていたり、他にも高校や大学の学祭などで幅広く上演されています。
【あらすじ】 “自主自律”を旨とし、かつては生徒による自治を誇っていたが、今やそんな伝統も失われつつある普通の県立高校、国府台高校。
ある夏の日、唯一残った伝統にして、やたら長いだけの文化祭の為の会議“ナイゲン”は、惰性のままにその日程を終わろうとしていた。
しかし、終了間際に一つの報せが飛び込む。
「今年は、1クラスだけ、文化祭での発表が出来なくなります」
それを機に会議は性格を変え始める。
――どこのクラスを落とすのか。
かくして、会議に不慣れな高校生達の泥仕合がはじまった…!
タイトルにもなっている『ナイゲン』というのは、この国府台高校で行われる文化祭の"内容限定会議"の略なんですね。
この舞台は1幕1場。13人の登場人物が2時間ほぼ捌けることなく物語が展開していきます。
話の軸は文化祭を行うために、どのクラスが学校から課せられた"ある出し物"をやるのか。ということ。それについて登場人物たちが議論し、採決し、話が逸れたりするという定番といえば定番の会議ものです。
まずこの戯曲で魅力的なのは、それぞれのキャラクターが濃いということ。
理屈をこねくりまわす奴がいたり、意見がコロコロ変わる奴がいたり、ちょっと変わり者がいたり、お調子者がいたり、そんなみんなに振り回される奴がいたり。そんな個性豊かなキャラクターたちによる会話劇でテンポも早いので、2時間という尺でも飽きることなく観られるかと思います。
登場人物が全員高校生なので、比較的全員が対等な立場で物語が進んでいくのも観やすい点かもしれません。
そんな中で、先輩だからどうのとか後輩だからどうのなんて議論が交わされるのもまた高校生らしいですよね。笑
また、会議の制限時間が劇中で設けられており、その時間が現実世界とリンクしオンタイムで進んでいくという演出も臨場感があります。
この『ナイゲン』は、三谷幸喜作品で映画にもなっている『12人の優しい日本人』という作品、ひいてはそのオマージュの元となったと言われている映画『12人の怒れる男』をオマージュしている部分が多くあり、構成が非常にしっかりしています。
登場人物13人が、この会議の前と後でどう変化するのか。というのも見どころです。
気になる方は、なんと御本家さまの公演の映像がYouTubeにアップされていますので、観てみてくださいね♪
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