学生たちに観てほしい作品(洋画編)
前回、学生たちに観てほしいアニメ映画をご紹介しました。
今回は学生たちに観てほしいオススメ洋画をご紹介します!
ご紹介するのは……
『ニューシネマパラダイス』
ジュゼッペ・トルナトーレ監督による、1988年公開のイタリア映画。
1989年、カンヌ国際映画祭審査員特別賞とアカデミー外国語映画賞を受賞しました。
映画好きの子どもたちにはぜひ観ていただきたい映画! そして、映画があまり好きでもない子もこれを観て映画という世界に興味を持ってくれたらいいなとも思います。
ローマ在住の映画監督・サルヴァトーレはある晩、故郷の母から電話で少年時代から親しくしていた映画技師のアルフレードの訃報を知らされます。サルヴァトーレはアルフレードと過ごした過去を回想するのでした。 第二次世界大戦終結から間もない頃、「トト」ことサルヴァトーレ少年は、とある村で母と妹と暮らしていました。当時、村の中心の広場にある小さな映画館は、村の唯一の娯楽施設だったのです。映画に魅了されたトトは何度も映写室に入り込み、映写技師のアルフレードに叱られながら、映写機の操作を見様見真似で覚え始めます。ある晩、映写中にフィルムの発火事故が発生し映画館は全焼。アルフレードは一命を取り留めたものの、視力を失いました。やがて、トトは新しく建て直された映画館「新パラダイス座」で子供ながら映写技師として働き、家計を支えるようになるのです。 その後、青年となったトトはムービーカメラを手に入れ、自分でも映画を撮影するように。駅で見かけた美少女エレナと恋に落ちますが、トトは徴兵されてしまいます。除隊後村に帰ると映写室には別の男が座り、エレナは音信不通となっていました。落ち込むトトにアルフレードは「若いのだから外に出て道を探せ、村にいてはいけない、そして帰ってきてはいけない」と言いきかせます。「人生はお前が観た映画とは違う、もっと困難なものだ!」。トトはその言葉通り、ローマへと旅立つのでした。
ざっくりとしたあらすじはこんな感じです。
映画に魅入られた少年トトを中心に物語が進んでいくのですが、当時の映画の扱い(公開前に検閲が入り、キスシーンなどはすべてカットされてしまっているのです。)はこんな感じだったのか、とか、昔から映画はいろいろな人に愛されていたのだなあ(映画の上演中に何度もその映画を観ている人が次のセリフを言ってしまい大ブーイングを受けるシーンはその人も周りの人も映画愛が深いことが感じられて好きなシーンの1つです。)とか、自分の中にある映画への愛を再確認できる映画です。
また、当時の映画館の雰囲気がとても魅力的なのです。そこにいる観客たちみんなで歓声をあげたり、ブーイングしたり……。その場で、その作品をみんなで共有しているのだというその雰囲気がとても素敵でうらやましかったのです。
現代の映画館は各々が同じ時間を共有していながら各々で楽しんで、静かに帰っていきます。
私は映画館の、同じ時間に同じ作品をここにいる人たちだけが共有しているというのがとても好きなのですが、当時はその雰囲気がより強かったのだろうと思うと、私もこの時代に生まれていたら……と想像をしてしまいます。
また、この物語は少年トトの成長物語でもあると思っています。
無垢で無知な少年トトが、映画と出会い、魅入られ、様々な人と出会い、恋をし、別れ……そんな経験も数々から大きく成長していくトトの姿が描かれています。
この映画の1番魅力的なシーンはラストシーンだと思います。
なんと、検閲によってカットされてしまっていたキスシーンだけを繋げたフィルムをトトが発見するのです!
私たちもトトと一緒にそのフィルムを観るわけなのですが、そのフィルムがほんっとうに素敵!
今まで禁止されて観ることができなかったものが解放される瞬間を目の当たりにしたことにひどく感動しました。
このフィルムの魅力は私にはうまく言葉にできないので(おい)是非、その目で確かめてください。
『ニュー・シネマ・パラダイス』はたくさんの感動をくれる映画です。
気になった方はぜひ観てみてください♪
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