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#4 精神障害者保健福祉手帳で支援を広げる|うつ病療養手記

꒰⍤꒱ ‹ どうも、よびと申します!
先日、自立支援の更新と障害者手帳の申請をしてきたということで、前回は「自立支援医療費制度(精神通院)」についてお話しました。

今回は同時申請してきた「精神障害者保健福祉手帳」についてのお話です!


前回の「自立支援医療費制度(精神通院)」についてはこちらから。
本当に助かる神制度なので、知らない方にはぜひご覧いただきたいです!


⌵ 精神障害者保健福祉手帳について

生活を支える「精神障害者保健福祉手帳」のススメ

自立支援に比べれば知名度のある障害者手帳のひとつです。
国立研究開発法人 国立精神・神経研究センターが発信している「こころの情報サイト」では下記のように案内されています。

精神障害者保健福祉手帳は、精神障害のため、長期にわたり日常生活や社会生活への制約がある方を対象とした手帳です。

障害者手帳・障害年金|こころの情報サイト

今回初めてこのサイトを知りましたが、厚生労働省のサイトでの難しい言い回しを分かりやすく解説しています。go.jp(日本政府のドメイン)ということで引用させていただきました。

ざっくり制度の概要をまとめるとこんな感じ:

  • 1~3級までの等級認定がある

  • 所得税、住民税等の税制優遇措置が受けられる

  • 住んでる地域や事業者からの支援が得られる

  • 手帳の有効期限は交付日から2年後の月末日

有効期限は長いですが、申請後すぐに利用できる自立支援と異なり手帳が交付されるまでは支援が受けられない点には注意が必要です。
制度全体を知りたい方は「こころの情報サイト」に非常に分かりやすくまとめられてるので、ぜひそちらをご覧ください。


担当医への相談のススメ

手帳は自立支援制度とは異なり、申請には「初診日から6ヶ月以上経過している」という条件があります。

初診日から6ヶ月以上経過している状態で、診察の際に「障害者手帳を申請したいです」と質問してみてください。

手帳用の診断書の発行は自立支援と同様に「指定医療機関」である必要がありますが、そこも含めて聞いちゃいましょう。

なお、初診日から6ヶ月以上経過している場合でも転院していて現在の病院の通院歴が6ヶ月未満の場合は状況がやや異なります。
病院側の規定や状況により、初診証明書が必要になったり今の病院で6ヶ月の通院歴がないと診断書の作成ができない可能性もあります。
個別ケースなので、担当医と相談して方針を決めるのがいいと思います。

いろいろむずかしい事も言いましたが
大丈夫、聞くだけならなんのリスクもないので一旦聞いてみましょう!


余談:過去に申請しようとして断念した話

実は手帳を申請しようとして先生からNG判定をもらったことがあります。
今思えばそりゃそうだって感じの失敗談です。

先生に相談を持ちかけた時期は、体調もかなり良くなってきて時短社員として週2~3で復職していた頃でした。

今思えばあまりにもずさんな自己流で中途半端な復職計画でした。結果、傷病手当金は止まり、少ない給料でやりくりする必要に迫られました。
そして、月10万にも満たない給料から引かれるえげつない社会保険料

時短で働いたら手取りがマイナスになったことも

更に会社からは休職期間中の自己負担分の社会保険についても支払いをどうするかと話が来たり。

不安爆増、え?生きていける?

あまりにも税金や社会保険料の負担が重く、なんとか下げられないかと調べた先で手帳を交付されると控除や減免を受けられると知りました。
そこで藁にもすがる思いで先生に「障害者手帳を申請したい」と伝えましたが、制度の趣旨に沿わないとNGをもらいました。そりゃそうだ。

結局、社会保険料の件は他の方法で対応しました。
が、その話はまた機会があれば…。

ちなみに今回は症状がかなり悪化して働けない状態になってしまったのと、自立支援の更新時期でもあったので「手帳の申請も一緒にしたい」と伝え、無事手帳用の診断書を書いていただけました。


⌵ 精神障害者保健福祉手帳の手続きについて

「障害者手帳」の手続きのススメ

手続きに関するざっくり概要:

・手帳の有効期限は交付日から2年後の月の末日
更新手続きは2年毎に必要で、有効期限の3か月前から申請可能
・申請および更新時は医師の診断書と本人の写真が必要
・手帳の交付は申請から3~4ヶ月程度かかる
・サービスを受けられるのは手帳が交付されてから
・自立支援制度との同時申請が可能(手帳の診断書を使用)

このあたりを押さえておけば問題ないです。
自立支援と大きく違うのは本人の写真が必要になる部分ですね。
サイズは通常の証明写真と同じ縦4cm*横3cmです。

あと、手帳の申請時に形式を紙にするかカードにするか聞かれます。
紙の方が交付が若干早いようですが、最近はカードを選ぶ人が多いと窓口の方に教えていただきました。
私も水に強そうだしとカードで申請したので、交付を気長に待ちます。

なお、自立支援の方でも書きましたが東京都ではLINEもしくはSMSでの通知サービスが開始したようです。

私は手続きしたてでまだ交付されていないので登録できませんが、東京都にお住まいの方で既に交付済みの方は登録してみてもいいと思います。


「障害者手帳」の相談・手続き窓口

お住まいの地域によって担当している課や施設の名前が若干異なりますが、「お住まいの市区町村 + 精神障害者手帳」で検索をするか、役所へ問い合わせすれば教えてもらえます。

保健所が自宅から遠い場合は保健福祉センター等で手続きができる可能性もあるので、一度調べてみることをおすすめします。


「障害者手帳」の申請・更新・変更

申請・更新・変更時に申請窓口に持っていくもの:

・医師の診断書 *
・本人の写真

* 初診日から6か月以上経ってから記載され、記載から3ヶ月以内のもの

申請書は窓口に用意があるので、その場で記入します。
年金証書等の写しによる申請の場合は、同意書の提出を求められる場合があるようです。

詳しくは申請窓口で説明があると思いますので、そちらでご確認ください。


あとがき

ここまでお読みくださりありがとうございました!
自立支援と重複する箇所も多いので精神障害者福祉手帳はさらっとまとめました。ちなみに正式名称を知ったのは申請準備中です。

手帳自体はそれなりに認知度があるだけに、
最初の申請に相当な勇気が必要になると思っています。

だって自分は精神的な障害を抱えているって改めて受け入れる作業ですよ。
精神的にしんどくないハズがないんですよね。
例えそんなこと言ってられる状況じゃないから申請したんだとしても、やっぱりすごい勇気を出せたんだと、自分を含め褒めたいです。

今回が初めての申請なので、手帳が実際交付された・されなかった時の感情がどうなるか?現時点では想像もつかないですが、どちらにせよ行動しなければ得られなかった結果だと自分を誇れていたらいいなと思います。

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