しかしどうにも貴女は元気すぎる
医者に私は病気なのですかと聞くと、ここに最初に来たときの症状を見ると確かに病名を名前をつけることもできるし、実際に病名もつけて診断書を出したが、しかしどうにも貴女は元気すぎると言われた。医者は決して声を張らない。極限まで声帯の筋肉やエネルギーを使わないような声の出し方をする。私が話をするとそれを聞いて笑ったりおどけたり困ったようにはぁ〜、ふぅ〜む、うぅん、と、いろいろな覇気のない声を出す。元気からは程遠い。よくわからないね、とりあえず今は休んで元気になりましょうと言う。東京大