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最近の記事

しかしどうにも貴女は元気すぎる

医者に私は病気なのですかと聞くと、ここに最初に来たときの症状を見ると確かに病名を名前をつけることもできるし、実際に病名もつけて診断書を出したが、しかしどうにも貴女は元気すぎると言われた。医者は決して声を張らない。極限まで声帯の筋肉やエネルギーを使わないような声の出し方をする。私が話をするとそれを聞いて笑ったりおどけたり困ったようにはぁ〜、ふぅ〜む、うぅん、と、いろいろな覇気のない声を出す。元気からは程遠い。よくわからないね、とりあえず今は休んで元気になりましょうと言う。東京大

    • 美しき日々

      十六歳の頃、当時交際していた恋人の実家に遊びに行ったことがある。 当時の恋人の家はたいへんな田舎にあり、どのくらい田舎かというとまず最寄りの駅まで自転車で20分ほどの場所にある。通学のために彼はまず家から自転車を20分漕いでJRの駅に行き、そこから高校がある市のJRの駅で降り、そこからまたその駅に置いてある自転車2(ツー)に乗って高校へ向かうのである。自転車は家-最寄りの駅移動と、高校がある市の駅-高校移動のために2つある。数年前に仙台から引っ越してきた私は彼の高校がある市

      • ペラ服のボタンを替える

        在宅勤務を終え、トコジラミのペラ服(ネットで見つけて言葉の勢いの良さにいたく気に入ってしまった表現だけども実際のところ本当にトコジラミが混入していたことはない様子。酷い風評被害である)のあまりにもちゃっちいボタンをamazonで80個990円で買ったボタンにちまちまと付け替える作業に没頭していたところ、ふと自分に文章を書く趣味があることをまた久しぶりに思い出したのでこの文章を書いている。amazonで80個990円のボタンが高級品に見えるほどちゃっちいボタンって、一体原価は幾

        • スマホのカメラレンズを修理に出す

          吉祥寺でスマホのカメラレンズを修理に出した。怪しげなビルの7階にあるリペアショップにスマホを預ける。吉祥寺には怪しげなビルが沢山あって良い。5年前、私は吉祥寺にあるまた別の怪しげなビルの一室で初めてのタトゥーを入れてもらった。怪しげなビルの怪しげな部屋で怪しげなお兄さんに怪しげなベッドに寝かせられ、(このままエロ同人みたいなことをされるのでは)(或いは、臓器を抜かれて売り飛ばされるのかも)と思いながらも結局至極無事に格安でタトゥーを入れて貰ったことがある。その当時を思い出した

        しかしどうにも貴女は元気すぎる

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        • pm6:24
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          前髪を伸ばしてるから生きることにした

          人生でこの先起こるであろうことについて考えてたらあまりに面倒くさくて死のうかと思った。 十分人を愛してきたし十分人に愛されてきたし、美味しいものだってたくさん食べた、どうせあと70ねん生きたところで世界中の美味しいものを全て食べ切るのは無理だし結局は全て自己満足なのだから、満足してしまえばおしまいだ。留学だってしてみようヨーロッパに行こうと思っていたけど別にわざわざ留学にヨーロッパに行く面倒をしなくても家から駅に歩く毎日の道に生えている木々が太陽に照らされている様を見れば美

          前髪を伸ばしてるから生きることにした

          20231124

          インターネットを眺めていると、やっぱりよく人に見られ広められている言葉は余裕なく感情でいっぱいになっている自分の様子を記録したものであることが多いなと思う。共感はできずとも、その言葉が本物の感情から来ているものであれば何かしら人の心を動かすようにできているのだろうと考えて、youtubeにある知らない人の結婚式オープニングムービーを観て泣くのが趣味だと話していた友人を思い出した。別にその友人も私も結婚願望みたいなものはないけれど、その映像の中にある夫婦とその周りの人たちの感情

          旅館の近くには金木犀がよく咲いていた

          そろそろ昔のように文章のひとつくらい書いてみたらどうなんだと思いながら、ここのところ何も言葉にしたいことがなくて困った。思考を言語化できないどころか、最近の私はそもそも特になんにも考えていないのだった。 『暗夜行路』の主人公がよく住む場所を変えては文章を書くことが捗ったり捗らなかったりしているのを見て、さては普段と違う土地に行ってみようかしらと思い来週に箱根の旅館を予約した。ソウルでお金を使い過ぎたので、1泊2食付で2万に収まる程度の適当な宿だ。折角わざわざ1人で旅館に泊ま

          旅館の近くには金木犀がよく咲いていた

          20230810

          18時、早々に仕事を切り上げ3連休にログインする。 SNSをフォローしている人が南瓜を食べているのを見て自分も南瓜が食べたくなり、豚汁を作ってそこに入れることにした。冷凍の米が切れていたので新しく炊く手間の前に米を諦め、夜ご飯には豚汁を2杯とスーパーで買ったお惣菜のソース焼きそばを半分食べた。自分で作るものは塩焼きそばの方が好きなのだけど、やっぱり店で売られているソース焼きそばは美味しい。 豚汁に人参を入れたのだけど、私は一人で食事をする時人参の皮を剥かない。大根も剥かな

          SEVENのジョングクの愛の解釈が一致すぎてヤハァァーーーーーーーー

          SEVENのジョングクの愛の解釈が一致すぎてヤハァァーーーーーーーーーーーーーーwwwwwwwwと叫びながら大爆笑してしまった。あの頃オタクと朝まで語り合ったジョングクの重くて真っ直ぐでキショい愛が答え合わせのようにそっくりそのまま出ていてめちゃくちゃ良かった。ありがとうジョングク、知っていたけどお前の愛の解釈が完全に一致していて本当に嬉しい。いや勿論ミュージックビデオはフィクションなので「ファンの皆さんはジョングクが愛を歌う曲のmvならこういうのが観たいですよね」として作っ

          SEVENのジョングクの愛の解釈が一致すぎてヤハァァーーーーーーーー

          インターネットの向こうの文章が死ぬほど上手いお姉さん

          私はTwitterを2008年からやっていて、2008年というのはTwitterが日本サービスを開始した年らしい。当時9歳(9歳…)だった私は運良くインターネットオタクな友達がいたおかげでニコニコ動画やpixivは既にアカウントを持っていたというザマであったから、Twitterを始めたのも自然な流れだった。あの頃のTwitterは本当にアニメとガジェットのオタクしかいなかったけれど、今では世の中の卑屈で斜に構えた部分をジャンル問わずすべて救ってくれるプラットフォームになり、い

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          20230704

          今日はリリースしたシステムの稼働立ち合いで13時からの勤務だった。昼間のうちに大きなサイズのコップが欲しくて駅前の無印良品へ行ったけど、無印のコップは私が望むほどは大きくなかったので100円ショップで買った。スーパーでいくつか食材も買って帰宅する。肉と野菜を焼いて食べた。 金曜の仕事中にあまりにもわからなくて涙が流れて止まらなくなった。仕事が嫌で泣いたことはないけど、仕事に対して無能な自分が情けなくて泣いたことは何度かある。まあでも、やるしかない。人事評価に興味はないけど、

          肌が荒れる

          出張で2泊3日、人に用意された弁当を食べて安いビジネスホテルに泊まっていたら人生で一番肌が荒れた。弁当のことが本当に嫌いだ。なんであんなに野菜が少なくて脂質と糖質ばかりで血糖値をぶん上げにくるような中身なんだろう。本当に嫌だったら洗顔の水を全部買ったものにするとか弁当を断って自分で買ってきたご飯だけ食べて上司に白い目で見られながら財布を痛めるとか、方法は全く存在しないわけじゃなかったので、自分の甘さなんだけど。 毎朝、起きる度に肌が汚くなっていった。私は肌が強いことだけが取

          肌が荒れる

          20230316-20230326

          3月16日 木曜日 午後休を取って同期のお通夜に行った。亡くなった同期は東京に生まれ実家で暮らしていたので、お通夜は彼女の家がある町で行われた。初めて降りる駅だった。 お通夜が終わってからは会社で仲の良い同期と4人でファミレスに行った。お通夜と亡くなった同期の話と、それぞれの異動先での様子の話、それらを交互に話した。たまに沈黙が流れると1人が「お通夜みたいな空気だね」と言ってすこし笑った。帰り道に「1つだけ不謹慎なこと言っていい?」と言うと「1つだけね」と言われたので「私

          20230316-20230326

          さみしさ

          数カ月ほどぱたりと自分に自分のために文章を書く習慣があったことを忘れる。そしてそれを思い出したときにああ私は別に何を書いたっていいんだった、と呆れてしまう。 文章を書くことは私にとって、明確に私のためのことだった。思考も感情も言葉にしないと形がわからない。文章を書くことは自分の中に手を突っ込んで形を少しずつ確かめるような作業だ。私が今何を考え、何を感じているか。 長らく人に会っていなかったが、さみしい、とは思わなかった。さみしさは私の内側からくる私の問題だ。人に会っていな

          さみしさ

          20201119

          体調が悪いときに一人部屋で寝ているとどうも普段考えないようなことばかり考えてしまう。 昔のことを思い出したり常日頃言葉にせずとも考えていること。散漫だ。文章にまとめられたらと思うけどそんな体力はなくて、ただぼうっと身体の重みと熱さを感じながらずぶずぶと思考が止まない。もうどれくらい経っただろうか? 私はよく体調を崩す。1.2ヶ月に一度は崩す。オンラインの講義に出られない程ではないけれど、人に会えはしない。そういうとき黙って一人眠っているとああ、まただな、と思う。体調を崩し

          20200918

          10時頃に起きる。すぐ横を見ると昨夜1階から移動させた観葉植物があった。友達にここ一ヶ月半ほど元気がないのはエアコンの風が当たるのが良くないのではないかと言ってもらったのでロフトに移動したのだ。霧吹きで水をやる。どうか元気になって欲しい。同じ家にある植物に元気がないとこちらもしょんぼりしてしまう。 冷蔵庫を開けたら毎朝飲んでいるりんごジュースが昨日切れていたのを思い出した。明日あたり買いに行こう。そろそろ危ない気がする白なすと豚肉で味噌汁を作った。ご飯を解凍してゆかりをかけ