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思い出したこと


雪が降りましたね、東京

朝早くから家を出ていて、日中は室内にいたのであまりわからなかったんですが
夕方になって外に出たら、思っていたよりも降っていました。

昼ごろに、高いビルの大きい窓から外を見ていたんですが、白くてふわふわした雪が舞っていました。
わりと小さい塊だったから、こんなに降ってると思ってなかった。


雪は空気よりも軽いのか、規則正しく垂直に落ちていく子もいれば
あちらこちらへ行ったり来たり、落ちたかと思えば上に登ったりする自由気ままな子もいて、
それを眺めながらパンを食べました。

もう少し楽しみたかったかも。
でも寒いのは苦手なので、早くあたたかくなってほしい。
そろそろ厚手のアウターも飽きてきました。ね。


帰ってきて、ひとりの部屋で久しぶりにギターを弾きました。

この間居酒屋で、ソラニンが流れていたのを思い出したので弾きたくなりました。


少しの期間だけ、人前で音楽をやっていた時期があります。といっても大学のサークルなんですが。

でもそれよりも前、初めて音楽をやったのは、高校生の時の文化祭です。友達にギターを弾いてもらって、わたしは歌を歌いました。
そのときにやった曲の中で、いちばん印象に残っているのがソラニンです。

高校生の時、わりとおとなしめで、あまり友達も多くなかったんですけど
そのときは、時々話しかけてくれるクラスの子とかが観に来てくれたりしてうれしかった。


ギターを弾きながら、初めて一人暮らしした家のことをなんとなく思い出しました。

大学からも比較的近くに住んでいて、めちゃくちゃ狭い家だったのに、頻繁にいろんな友達が遊びにきたり泊まりに来たりしてくれました。

網戸ないし、蚊取り線香みたいな電気コンロだったし、エアコンのリモコンは壁にくっついてて、つまみみたいなのでがちゃがちゃ動かすやつだったし
6畳だと思って住んでたけど引っ越した後で5畳しかなかったことを知ったりとかして、
家賃も安かったからまあそんな感じの家だったんですけど

治安もすごくいいところだったし
天井が高くて、天窓みたいな小さい窓がついてて日の光がたくさん入って、日向ぼっこができる、それなりに好きなおうちでした。


サークルで、紆余曲折ありつつも4年間めちゃくちゃかっこいいバンドを組んでいて(コピーバンドだったけど、いまだにその時の音源とか聴いてひとりで「かっこよ」とか言ってる)、そのときのメンバーのひとりがよくうちに遊びにきてくれていました。

素敵な声を持っていて、ギターが上手な女の子。

当時、この曲ではギターが何本使われてるのかすらわからなかったわたしに、たくさん音楽のことを教えてくれたやさしくて素敵な友だちです。
わたしの声をたくさん褒めてくれました。今もときどき歌をうたってギターを弾いたりするのは、その子がたくさんわたしにうれしい言葉をくれたからというのも、大きな理由のひとつだと思います。

わたしの家に遊びに来てくれて、
ギターを弾いて歌ってくれたり、わたしに歌って〜と言ってくれて曲を弾いてくれたりしていたことを、不意に思い出しました。


好きなものや人も、考え方もわりと似ていて、自分の考えや気持ちを、自分の中にある言葉そのままに、ストレートに伝えることができる友だちだとおもいます。


その子が発信していくものたちは、やわらかくて、つるっとした丸い形をしているような感じがする。普段話している時もそうだし、その子が撮った写真家とか、あとはつくる曲も、目に見える形に具現化するなら、つやつやとした丸みを帯びた、白くてやわらかいもの。だとおもう。



わたしの住む狭い部屋で、その子と過ごす時間は、いつもゆっくりと、穏やかでした。何にも変えられない、大切な時間です。

そんなことを不意に思い出しました。




定期的に会いたいなとおもって、連絡しようとして、でも忙しいかな…とか考えてしまって、なかなか連絡できない、みたいなことを繰り返しています。まどろっこしいものを考えずに、連絡すればいいのになあ。まで思って、振り出しに戻ったりしています。


全然会えてない友だち、ほかの友達もみんな会いたいなあ〜〜いつも会ってる友達にも、会いたいな〜〜
好きな友達、いつだって会いたい


この間、友達がうちに泊まりにきてくれて
朝までしゃべって、昼まで寝て、起きてご飯食べて、眠すぎてまた昼寝して、起きてお菓子を食べて、のんびりする、みたいな日があった

キッチンの換気扇の下で友達が吸っていたたばこのにおいが、ひとりになってからもしばらく家に残っていて
わたしの家だけど、わたしの家ではないみたいな感覚がして、それがとてもしあわせだなあと思いました


家に誰か来てくれるのって、そういえば昔から好きだった
ちょうど一年くらい前までの数年間、毎日本当に忙しくて、心身共にすり減らして生きてて、家がどんどん汚くなっていって、誰かを家に呼ぶ気になんかなれなかったんだけど、そういえばそうだったね


みんないつでも遊びにきてね。なんのおもてなしもできませんが。夜中にスーパーにいって、お菓子パーティーとかしよう。


では、このへんで。

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