測量士補試験

5月21日、測量士補試験を受験して来ました。

受験を決意したのは、昨年末。
もう10年以上前から挑戦してみたいと思いながらも、どうしても数学が苦手な私としては二の足を踏むというか・・・
申し込みだけして受験しなかった年もありました。昨年末、申し込みだけして受験しないということは止めて、本格的に挑戦しようと決意して年が明け願書配布となり申し込みしたのでした。

参考書は、数年前に購入した参考書があったのでとりあえずそれを使うことに。進めていって問題があるようなら新たに購入する。
問題集は、1~2周参考書を読んでから購入する。
測量は、まったく未知だったので早めに勉強に取り掛かろうと思ったのですが、計算問題とか軽く見ると全く分からない。全く。全然。ホントに分からない。頭に来るくらい。1月はそんな感じで測量士補の概要というか、受験対策というか勉強よりも対策、学習計画を練ることにあてて2月から学習を開始した。

2月1日から学習開始。まず何をしたかというと、小学校5~6年生の算数の復習から始めて見ました(笑)
いや、恥ずかしながらそれくらいポンコツなんです。
学生時代に全く勉強していなかったですから。。。
常にビリから5番手くらいに居ましたから、はい。

ネットでは、測量士補なんて1~1.5カ月あれば十分、過去問やれば十分とか書かれていますが、普通の人が1~1.5カ月ならば私はその倍、いや3倍は必要だろう。でもまあ、2月から始めると最大でも3.5カ月程度な訳で、その限られた期間でやれるだけやってみよう。
でもまずは基礎、算数を学ばないと。そう思い2月は算数から始めました。

これは結果的に正解だったのか失敗だったのかまだよく分かっていません。
2月中旬まで平日1~2時間、休日に3時間くらい小学5年から中学までの算数、数学を復習していたのですが、ふと思いました。
このペースだと全然時間が足りない。来年受験するのであれば別にいいけど目標は5月だ。そんなことに気が付いて2月半ばからは測量士補の参考書に目を通しました。

数年前に買っていた参考書を読み進めていたのですが、ネットの評価は悪くないのですが私には計算問題の解説が難しいのです。
また、ちょっと古いためドローンとか新しめの問題に対応出来ていません。
ここで参考書を新たに購入。この決断は正解でした。

新しく買った参考書と過去問集、YouTubeやネットの解説を見たりして少しずつ理解が進んだ。
参考書を1周し、過去問集を1周するのに3月一杯までかかりました。
当初思い描いていた計画としては、GWまでに過去問集は5周する予定でした。あまりに遅いペースに焦りを感じ始めます。

平日2時間、休日5~6時間くらいと最初は思っていたのですが、分かってはいたのですが計画通りには中々行きません。
特に仕事がきつかった日の夜は、もう眠くて眠くて勉強なんて気分にならないのですが、たとえ頭に入らなくても30分だけでも必ずやりました。
これは怠け者の私は、1度休むと休み癖がつくと分かっているからです。
頭に入らなくても、勉強したっていう習慣を身に着かせるために病気以外は毎日やりました。

過去問集が2周するのに4月後半までかかりました。過去問集2周目が終わるような頃に風邪を引きます。貴重な土日が丸々2日も潰れた。
この時はさすがに勉強は休みました。勉強は休みましたが、ベットに横になりながら残り時間を考えます。過去問1周目と2周目では、終わるスピードがそれほど変わらなかったのです。少しは早くなったのですが、相変わらず計算問題で時間が凄く掛かっている感じでした。

過去問集を全部やるのではなく、とりあえず計算問題だけ抽出してそこに集中することにしました。計算は苦手だが、避けては合格は難しいと思っていたので。

4月が終わった段階で、平日は1~2時間、休日は2~3時間という程度の学習時間でした。正確に時間を計っていたわけではないので分かりませんが、バイク倉庫の最終段階も3月末から再開し、仕事も4月から忙しくなり結構体力的にはきつかったです。

4月下旬に体調を崩してから中々体調が戻らず、GWに入っても調子が戻りません。日中は倉庫作り、夜は勉強と思っていたのですが5月3日から熱を上げてしまいます。熱と言っても微熱で寝込むほどではなかったのですが、大事を取って3日は寝て過ごしました。
翌4日は、朝に微熱があったものの、すぐに下がったのでもう一日静養すれば明日からは大丈夫かなと横になりながら参考書や過去問をやって過ごしました。

4日の夜も熱はなく大分体調が良くなってきたと思っていたのですが、夜中に寒気がして目を覚まして何か嫌な予感がしながらもそのまま眠りについたのですが、5日の朝に熱を測ると38℃台まで上がっていました。
これはまずいと水分補給をし、ひたすら眠って過ごして6日は熱も下がりました。

3~6日までほとんど満足な勉強は出来ず、もちろん倉庫作りもストップ。
7日は試験勉強を再開して私の今年のGWは終了しました・・・

疲労から来た風邪という感じでした。
翌週も熱は無かったものの本調子には遠く、どうにか日中は仕事をして夜に勉強という感じで進めました。
その週末は、天気が良くなかったことと体調回復が必要なことから倉庫作業はせずに勉強に専念しました。

14日の日曜夜の勉強終了時点で過去問は3周。
過去問は過去問集をメインとし、4月下旬に1度だけ令和4年度の試験問題を本番同様3時間の時間設定で解いた時は28問中15問という結果でした。
予定ではこの段階では最低でも合格点の18問は取っていたいと思っていたのでショックでした。

14日までに過去問集を3周したことで、残り時間的に最後の1週間は本試験と同様の形で練習しました。

15日月曜日 令和3年度試験問題に挑戦
16日火曜日 令和3年度試験の答え合わせ、間違えた問題の復習
17日水曜日 令和2年度試験問題
18日木曜日 令和2年度試験の答え合わせ、間違えた問題の復習
19日金曜日 令和1年度試験問題
20日土曜日 令和1年度試験の答え合わせ、間違えた問題の復習

28問中、20~23問程度の正答でした。
平均して23~24問程度正答したいと思っていたので、残念な結果でした。
また、徐々に正答率が下がっていたのもショックでした。
23問、22問、20問と下がっていったのです。

20日の夜は、ここまで来て変に詰め込んでも良い結果は出ないだろうと早めに就寝。21日の試験当日は、起きてから軽く参考書を開くも混乱しそうな感じがしたので計算問題の公式確認をする程度にして試験会場に向かいました。

12時半過ぎに会場入り。
前後左右、斜め方向まで高校生に囲まれアウェー状態。
別にオッサンは私だけではないのだが、私だけ高校生の中に居るので浮いている感じ。。。
気を取り直して試験開始を待つ。参考書等は開かず、時計を見て時間が来るのを待った。

試験開始。
第一問、サービス問題的に考えていたのですが、選択肢の「3」

「基本測量の永久標識の汚損その他その効用を害するおそれがある行為を当該永久標識の敷地又はその付近でしようとする者は、理由を記載した書面をもって、国土地理院の長に当該永久標識の移転を請求することができる」

5肢から間違っている問題を探すのだが、過去問でも散々出て来ていたので〇だなと思ったら

「この移転に要した費用は、国が負担しなければならない。」

続き文があった。。。
いや、知らねーよ。
測量法には書いてるかもしれないけど、そこまでは勉強していない。
過去問でそこまで細かく問われていたことがなかったし、そう来たかという感じ。

他の肢を見ても間違っていない感じだし、国が負担することなんてないだろうと思ったので間違いはこれだろうなとは思ったものの、どうしても決めれない。1問目からこんな状態だ。最終的には3を選んで正解だったが、出だしから強烈なパンチを貰った気分でした。

試験前に、去年の合格率が高かったので何らかの対策はされるだろうなとは思っていた。私は計算問題が難化すると予想していた。文章問題はこれまで通りで計算問題を難化させて合格率を30%前後にするのではないかと。
文章問題も計算問題も私には難しかった。

私は試験問題で解けないところは飛ばし、解けるところを解いて行く。多くの人がそうだと思うのですが、そんな感じで一通り28問を見たのですが、これは非常にまずい。分からない問題が多い。

過去問をやっている時は、ここまで分からないということはなかった。
あ~この問題はどうやるんだっけ?そんな感じで考え込むことがあって時間を取られるが、何となく思い出したり、いろいろ計算しているうちに、こうやるんだった!そんな感じで思い出すことが出来ていた。
だが、全然分からない。

まず初見の文章問題で分からない場合、ほとんどアウトだ。
まだ計算問題の方がましかとチャレンジするも時間だけがいたずらに過ぎていく。気づいたらあっという間に15時半。退出される方がチラホラ。

16時を過ぎるとほとんどの人は終わり、最後の確認をしているような感じ。
私は、16時の時点で最終的な解答が導き出せていない計算問題が3問と文章問題が3問残っていた。
しかもまだマークシートに記入していない。
私はマークシート試験の場合、とりあえず問題集に答えを全部書いて、確認しながらマークシートに記入する。記入が終わってからも何度も確認する。
記入ミスで落ちるとか最悪なので確認は慎重に。時間余るって聞いてたので、確認は飽きるほどやろうと思っていたのですが、確認どころか解けない問題がまだ6問もある。

慌てて計算問題を解く。分からないけど、自分的に一番しっくり来る計算で解いて文章問題。もう時間がないので思い切って絞って決断。
全部解いて慌ててマークシートに記入。記入後、1回だけ確認。
確認終わって時計を見ると16時半。試験管から終了を告げられる。

それほど沢山試験を受けてきた訳ではないが、これだけ時間が足りなかったのは初めてだ。分からない問題を諦めなかったというのもあるけど、私には時間が足りない試験だった。

試験会場を後にし、全く手応えがなくボコボコにされた気分。
家に帰ってから解答速報が気になるものの、とりあえず試験から解放されたことにホッとした。
手応えが全くないけど、もう終わってしまった。もしダメだったら来年また挑戦するしかないのだし、とりあえず試験から解放された心地よさに浸ろうと思った。

測量士補の解答速報が何時に出るかは調べていなかったのですが、アガルートは19時には速報を出していたようですね。
20時過ぎ頃、風呂も夕食も終わり落ち着かないこともあったので解答速報を見ることにした。LECが解答速報を出したようで、LECの解答速報と照らし合わせることにした。

許される不正解は10問まで。手応えはなかったとはいえ、それなりに分かった問題もあったので祈るように採点。
1~10問目までは2問不正解。このペースならいける、けど中盤以降がボロボロだったからここから不正解が増えていきそう。

11~20問は、なんと5問も落としていた・・・
この時点で計7問不正解。
あと3問しか許されない。

21~28問は、4問間違っていた・・・
11問間違っていたってことは、17問正解。
あと1問、あと1問合格してれば正解だったのか(涙)
悔しい。ボコボコに惨敗なら諦めもつくけど1問って。

まずダメだろうが他の解答速報も見ることに。
アガルートの解答速報を見る。
すると№7がアガルートだと私の答えと合っている。
ん?ってことは間違いが10問になるわけだが・・・

が、アガルートはそのちょっと前に訂正が出ている。
№12が変更になっている。
№7も訂正される可能性がある。
これホント天国と地獄。
可能性が残ったのは嬉しいけど、割れているからホント分からない。

東京法経学院が予定時間より早く解答速報を出す。
早速解答を見るとアガルートと同じ。
今のところ判定は2対1で俺。
しかしLecは解答速報の動画を出す。
後にカットされましたが№7の解答は根拠を示して4肢だと解説している。

そう言われると私としてはやっぱりダメなのか?
アガルートと東京法経学院が訂正するのか?
もう落ち着かない。
Lecが訂正を出さないかと解答速報のページを何度かリロードする。

何故か動画が見れなくなる。
もしやと思い解答速報(PDF)をダウンロードしてみると№7の解答が3肢に変更になっていた!
それから少し時間を置いて動画が再度見れるようになっていたが、№7の部分だけカットされていた。

一応断っておきますが、Lecさんには全く問題はありません。
アガルートさんにしてもLecさんにしても早い時間帯に速報を出している訳で、速報ですから修正が出るのは仕方ないことだと思います。
そもそも応用測量であれだけ取りこぼした自分が悪いのだから。
20問くらいは的中しておかないといけないです。

18問ギリギリなので、とりあえず安心はしたのですが、マークシートのミスの可能性があるので結果が届くまでの日々は落ち着かない日々でした。

7月11日の合格発表で自分の番号があることを確認できた時は、嬉しさよりもホッとした感じでした。
頭の良い人には簡単な試験なのかもしれないけど、私には難しい試験でした。運が味方してくれたところもありましたが、頑張っていなければ運だけでは合格出来なかったと思います。頑張ってちょっと足りなかった部分に運が味方してくれたと思ってます(笑)

今年はもう何らかの試験を受ける予定はありませんが、来年に向けて勉強して行きたいと思っています。


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