蛇口を閉める、正しく終わらせることの作法

なんとなく、だらだらと続けてしまっていることってないですか。
ただ心が消耗するだけのSNS、深夜のスナック菓子、喫煙、夜ふかし。
気乗りのしない友人関係、仕事、叶わない片想いや未練、後悔、などなど、あげたらキリがないですね。
人によって違うと思いますが、誰しもにあるものだと思います。
続けたところで救われるのはその一瞬の自分だけ。
健康面でも経済的にも、長期的に見ればいいことはないとわかっていても、気づけばそれらの行為を行なってしまう。
これって習慣ですよね。悪習慣。
自分でもこんなこといつまで続けるんだろうか、と思いながら続けてしまう。
続ける方が楽だからですね。
人間が一日に取る行動の7割程度は習慣のものだとも言われています。(一説にはもっと)

悪習慣が絶対悪ではないと思いますけどね。無駄のない人生なんてつまらないですからね。

さて、そんな悪習慣を断ち切るためにはどうしたらいいのか、というのが今日のテーマです。一緒に考えてみましょう。

そもそも、自分はどうなんだと問われると、こんなことを書く資格はないくらいダルダルです。悪習慣の王、悪習慣キングとでも呼んでください。

例えば、やめたはずのタバコはまた吸い始めてしまったし、たまに昔の恋人を思い返してあの時ああしてれば良かったな、と後悔することもあります。
なんと情けないのでしょうか。
過去の恋人のことを思い返しては、申し訳ないことをしたな、と心がしんどくなり、タバコに手を伸ばす、という、悪習慣の悪循環です。
これらの原因ってなんなんだ、と思った時に、結局正しく終わらせられていないんじゃないか、と思ったんですね。
行動のトリガーを完全に排除していないまま、臭いものには蓋といった形で、正しく終わらせずになぁなぁにした結果なのではないでしょうか、と思う訳です。

さて、大学生時代の友人の話をします。
彼を仮にA君とします。
A君は高校時代から付き合っていためちゃくちゃ大好きな彼女と大学二年生の時に別れてしまったんです。それも、彼女の浮気が原因で。
A君はそれにめちゃくちゃ傷ついて、かつて彼女と半同棲状態にあった1LDKのアパートに引き篭もるようになった。
流石に友人である僕も心配になって、A君のところを訪ねたんですけど、案の定しんどそうで、何も喉を通らない、眠れば彼女が夢に出てくるから眠れない、といった具合でした。
失恋の痛みはある程度時間や新しい人たちとの出会いが解決するものと思っていますが、彼は彼女との思い出のたくさん詰まった1LDKから出られなくなってしまった。
結果として、この1LDKに居続けることは彼にとって居るだけで思い出を反芻してしんどくなる、言わばスリップダメージを受け続けている状態にあったわけです。
そして、結局、A君は1LDKの元愛の巣を引き払い、生活圏も家具も全部変えて心機一転引越しを行なったと。
そうするとA君はみるみるうちに元気になった、ということです。

この話から分かることは、失恋を断ち切るには、元恋人にまつわるものを全部捨てなさい、ということですね。
元恋人から貰ったものを「物に罪はない」と言い張って使っている人は、その物を見るたびにそれをくれた人のことを、無意識かであったとしても思い出していると思うんですね。
それがいい感情なのか悪い感情かは人によるとして。

さて、物事を正しく終わらせるためには、という本題に戻ると、やはり、蛇口をきちんと閉めること。正しく別れることですね。
もう貴方とはこの人生で交わることはありませんよ、ときっぱり告げること。

本当に今の自分に、これからの自分に必要なものなのか、心がときめくものか、問い直してみる。たまにそういう見直す機会を作ってみる。
その基準にそぐわないものは、捨てていく。それにまつわるものも捨てていく。

例えば、タバコをやめたいなら、タバコはもちろん、ライターも捨てる。
朝コンビニに立ち寄って、アイスコーヒーを買って、それを飲みながらタバコを吸う習慣があるのであれば、コンビニに寄るのをやめる。
または、アイスコーヒーではなく、緑茶を買う。
(これは完全に自戒です。)

これがどこまで応用が効くことか分からないですけどね。
僕も一回タバコやめた時はこんな感じでやめれましたしね。
結局なにかをやめることって始めること以上に労力がかかるんですよね。
それだけ習慣の力って強いってことです。

あとは周りに宣言するのも結構効くらしいです。

だからもし、もっと良く生きたいなぁ、って思ったり、悪習慣を断ち切りたいなぁって思ったとしたら。
何かを買い足すことではなくて、何かを手放すことが案外近道だったりするかもしれません。

僕はタバコをまたやめようと思います。(宣言)

さて、ここまで読んでくれてありがとうございました。
またどこかで。


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