「CALM YOUR MIND」を読んだ。

おじゃす。午前中に用事があった休日だったので、久しぶりに書店に行き本を買った。最近資格勉強とか、いや、そもそも本を読む心の隙間がなかったので、何となく興味を惹かれた本を二冊ほど買いました。

そのうちの一冊が、「CALM YOUR MIND」というわけです。

この本を手に取ったのはなんとなく最近心の平穏さが失われているなと感じたから。SNSを見ていても職場にいても、ザワザワした心持ちだし、なんていうか「自分がここにいる」感がないんですよね。デジタルな世の中の弊害なのか、SNS上の自分が自分である気もするし、また、理想とする自分が遠くにいるような気もする。とにかく今の自分自身の実体を感じることが難しい、と思っていたわけ。

そもそも本ってどこまで引用していいんだとか、どこまでそれに近いことを言っていいんだとか、その辺りの線引きが曖昧なので深いところまでの言及は避けつつ、僕個人がこの本を読んだ感想をつらつらと書いていきます。あくまで感想で解釈なので、興味ある人は買ってみてください。本を。

ざっくり言うと、現代社会でどのように穏やかかつ生産的に生きていくための習慣、についてでした。

①SNSに支配されすぎ
これはずっと思っていましたが、やっぱりSNSってアルゴリズムを分析して、利用者に飽きさせないコンテンツを延々と提供し続けることで、飽きさせない仕組みになっているんですね。
で、TwitterがXになった辺りから、タイムラインのタブに「おすすめ」が追加されていて、これが結構曲者ですよね。そもそもSNSって極端で刺激的、新奇性の高い意見が好まれる傾向にあるので、それらが「おすすめ」タブにざーっと流れてくるようになってます。これは、ギョ・ドンのアカウントの方では特に顕著。(サブ垢の方ではまだ可愛い子犬や子猫の動画しか流れてきません。)
それで、人間ってそういう刺激的な感情を揺さぶるネガティブなニュースを見た時もっとネガティブなニュースを見てしまうらしいです。(皆さんもガレソのツイートのみならず、そこについている引用やリプ欄、元ツイ、更にガレソの過去ツイを見てしまうことありますよね。)
で、このSNSとかから得る慢性的なストレスがとにかく良くないらしい。
ゲームでいう毒状態、スリップダメージ。
あと、これは研究で結果が出ていることらしいのですが、ベルリンのマラソンの爆破テロの事故に関連したニュースを6時間見続けた人が感じたストレスって、その爆破テロに居合わせた人たちが感じたストレスを上回っているらしいです。

②ドーパミンに依存した生活をやめよう
ドーパミンって「快楽の化学物質」って呼ばれてますけど、実際は「期待の化学物質」らしいです。要は人を「これを手に入れたらどうなるかな…わくわく」という気持ちにさせるわけです。
「高級なバッグが欲しい」と思っている時に放出されるのがドーパミンで、実際手に入れるとそれはそれで、その欲求の対象は時計や洋服に変わるわけです。
どこまでいっても満たされないわけですね。
現代は、SNSを含め、Youtubeやネトフリ、あとはポルノサイトとか、とにかくインターネットで手軽にドーパミンを分泌しまくることが出来る時代です。
そうなるとドーパミンに支配されている人間は「もっともっと」と満たされない気持ちを胸に終わりのないレースに参加しなくてはいけなくなるわけです。
そういう時代と言われればそれまでですが、多分この部分が最近の僕がしんどいと感じていた部分ですね。
本書では、この「もっと」という考え方を捨てて、心の平穏に向かっていきましょう、と書いてありました。

③心の平穏を得る
じゃあ具体的に心の平穏を得るにはどうすればいいか、って話。
想像に難くないことだろうけど、まずは瞑想・運動・刺激(ドーパミン)断食。
あとは、アナログな趣味の実践。
カフェインやアルコールを断つことも良いと書いてありました。

僕は中学生の頃くらいからツイッターをやっていますが、最近のツイッターは明らかにおかしいです。10年前とは比べ物にならないくらい憎悪が蔓延している。
これって、頭のおかしい人が増えたってわけじゃなくて、おすすめタブによって過激な意見に触れることが多くなってみんな慢性的なストレスを感じているからなんじゃないかと思う。その捌け口として他人の炎上や不祥事がある、ような気がする。これまでだったら触れることのなかったトピックも目に飛び込んでくるし、それを「知っていなくてはいけない」気にさせられてもしまう。
これって異常だ。

距離感を保つどころか、断った方がいいんだろうなと感じます。


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