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#11-紡ぎ出すということ。私を豊かにしてくれた時間。

大好きだったあの人は、昇華した。だから、「やり直す」という言葉が当てはまるような事象はもう起こり得ないのだ。
 9月のあの日。大きなはピリオドをしっかりと打てた、そうあの日。それから、さまざまなもの・こと・ひと・経験と出逢った。それらはとても美しく、私のこころに1ミリも屈曲せずにまっすぐに突き刺さってきた。そんな美しいものたちに触れたこと、それらがこころにまっすぐに響いてくれたこと、そしてそれが少しずつでもいまの私を形成していること、すべてがとても愛おしい。それらのおかげで、私は前よりずっと自分のことが好きだ。好きになれている。だから、もう、このいまの日常ではない日常は、考えられない。そういう心境まできたことも、もはや愛おしい。自分、なんかえらい!とほめてあげたい。そして、そんな「いま」は、とてもこれからにわくわくどきどきしていて、これからどんな出逢いが待っているのか、とても楽しみなのだ。早く知りたい!と思ってしまう。でも、ものごとには時機というものがある。だから、そんな想いは、しっかり前に進むエネルギーに変えて、来るときまでしっかりとした歩みで歩を進めようと思う。
     過ぎ去った過去は、消え去ったかのように感じる。でもその全部がなくなったわけではないことが、わたしの体全部が理解していた。そう、私は人として豊かになった、という確信があるのだ。出逢ってから8年、パートナーとして5年という長いようで濃くて短かかったような時間は、私という人間をしっかりと醸成してくれた。そのあったかさがずっとカラダのどこかに無意識にでも残っている。それだけで、消えた過去として、十分だ。うん、前に進もう。

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