#06-紡ぎ出すということ。神無月。
十月になった。漆黒のピリオドが克明にそして丁寧に打たれたあの日があった九月が、長かったようで、あっという間に過ぎ去ったような九月が終わり、月があらたまった。神無月。その最初の夜、いままで夜になると、眠りにつこうとすると、こころに頭の中に降りてきていた過去の嫌な残像やイメージが、もやもやが、なんかこれまでほど降りてこなくて、その日の夜に申し込んだ絵画教室楽しみだなぁ、どんなものを描こうかなぁ、とかちょっとワクワクしたり、翌日申込む予定の陶芸教室、なに作ろうかな、やっぱり一輪挿し