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【地上の生活や経済自体が仮想化する将来とは?】

メタバースって最近聞かなくなった、、と思ってませんか?それは、表向きの話で、実は海面下で進んでいます。10年後の市場は地上の物理経済ではなく、その多くが今まで仮想空間と言われてきたデジタルに再構成された市場に移行するのではないか、、という話です。

エンターテインメントで言えば、ユーザーが自分のアバターを使ってゲームをしたり、自分自身でコンテンツを作成して共有することも可能なメタバースプラットフォームの1つRobloxは、2024年8月の時点で、月間アクティブユーザー(MAU)が約1億7000万人以上、日間アクティブユーザー(DAU)が約7000万人に達し、ピーク時には1日のアクティブユーザー数が1億1300万人を超えることもあり、約57.6%のアメリカのティーンエイジャーがRobloxを利用しています。確実にメタバース住人は増加傾向にあり、この世代が次世代のマーケットだとすれば、将来彼らが生活する時間の多くがWEBサイトや動画といった2次元的なWEB2ではなく仮想空間に生活するということになり得ます。仮想通貨が一般化すれば、オンライン上で経済も完結する時代も遠くないでしょう。

 つまり、今までのように情報にアクセスするのではなく、情報の中に住むといった感覚で、すでに常時接続することが当たり前になっている現時点でオンライン、オフラインの境界はどんどん曖昧になり、経済生活域が仮想空間に移行していくことが予想されます。

次にデジタルツインです。デジタルツインは簡単にいうと物理的な街のデジタルコピーをクラウド上に再構築したりすることですが、現在、サポートしているスタートアップは、地上の特定の地域のデータをデジタル化してクラウド上に再構築しています。その目的は自動運転です。実際の路上を自動運転の車が走行するのは法的にも安全性からも不可能です。そこで、仮想の街の中で走行シュミレーションを行いAIに学習させています。

また、DX分野では非常に遅れをとっている建築業界ですが、2030年を目処に国土交通省は建築に関わるデータをBIM(Building Information Modeling)化し、建築プロジェクトの全ライフサイクルにおいてBIMを導入し、デジタル技術を活用した建設プロセスの効率化と生産性向上を目指しています。

BIMは3Dモデルを使用して、建物の物理的および機能的な情報を統合し、プロジェクトの全ライフサイクルを通じて情報を一元管理します。これにより、設計や施工の過程でのコミュニケーションを改善し、コスト削減や効率化、設計の精度向上、将来のメンテナンス計画の策定に役立照ることで都市の効率的な管理や維持、インフラの最適化、災害時の迅速な対応を目指しています。

つまり、地上の様々なデータがデジタル化され、仮想都市はすでに構築され始めています。

この様に、エンターテインメントの市場がクラウドに移行し、並行して物理社会もデジタルに再構築されていく中で、将来的にはこれが統合されて生活の場としてのメタバースが日常化することが想定され、仮想現実と言われた社会に通貨や市場自体が移行し、経済が生まれ始め10年以内オンライン上に独立した国家が生まれるのではないかと妄想しています。
デジタル国家については↓


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