【呼吸する世界:アートとテクノロジーの拡散と収束】
アートの起源について考えてみましょう。岡本太郎さんが最高の芸術だといった縄文式土器や土偶には、自然と自分、生命と自分といった内発的な視点から生まれ出る抽象的な造形が多くみられます。それが弥生期に入ると大きく変化します。わかりやすいのは土偶です。人型の造形として縄文の土偶は人間なのか特定できないほど自由な造形が多く見られ、弥生の埴輪は見るからに兵士を具象化していて、宗教的な儀礼や財産、地位や権力を象徴するものに変わっていきます。自由奔放とも言える縄文時代から、農耕文化が入り中央