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2019年4月の記事一覧
感動は、マイクロフォンの数に比例しない
これまで、様々な録音の方法に触れてきました。1対のマイクロフォンで録る「ワンポイント・ステレオ」がスナップ写真だとすると、「VR」や「イマーシブ」は、四方の壁や天井一面に隙間なく写真が貼られた空間とでもいえるでしょうか。
ところが私たちは往々にして、趣向を凝らしたパノラマ写真よりも、素っ気ないスナップ写真に心を動かされることがあります……情報量が多いからといって、余計に感動するとは限らないのです
録音研究、スタート!
フィリップス・クラシックスの名バランス・エンジニア、オノ・スコルツェ(Onno Scholtze)氏が晩年たどり着いた「ワンポイント・ステレオ録音」の方式を探求するべく、第1回目の録音を行いました。
(今まで幾度となく同様の方法で録音しているのですが、趣味として取り組む初回となります。ライフワークなのです!)
機材一式を収めたキャリーケース。何とか持てる重さですが、エスカレーター・エレベーター
囲碁将棋、そしてマスタリング。
ヒトが AI に敵わない側面はあちこちに存在し、世間を賑わせた囲碁将棋だけでなく音づくりの世界でも似たようなことになっている。
すぐに、しかも簡単に結果が出る……その過程がブラックボックスなのは良いのか。きわめて近視眼的ではないか。
その音づくりに、生みのよろこびはあるだろうか。死ぬ間際に、「ああ、AIを使って自動処理してよかった!」と心のそこから思えるだろうか。
でも、目の前の仕事を早く終