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診断後の心のケアの必要性

男性不妊の治療の一環で、46XX男性の診断を受けました。

「これにて治療は終了です」

一般的には治療が終了したら病気が治ったり快方に向かうことを意味することが多いですが、この言葉はとても重く、突き放されたようにも感じました。

なぜなら治療法がないから。

むしろ「治療」という言葉はそもそも適切ではないのかもしれない。
”染色体だけ”が女性と同じものを持ち合わせていたため、これを根本から治すことはできない。

「治す」ではなくて「認める」ことが必要なフェーズ。

不妊治療としてはここで終わりとしか言いようがないんです。
とてつもなく理解のできないものをパッと渡されたような感覚でした。

頭では理解できているんです。

「僕は身も心も男性だけど、染色体が女性の形をしているから生殖機能がない」と。

ただ、ふと目にする映像だったり、色んなニュース等々がネガティブに反応してしまい一気に精神的にどん底に落ちることも多々あります。

選択したものではなく、勝手に決められてしまったことに対する無力感。

自分は他の人とはやはり違うのだ、足りていないのだなどという虚無感。

こういったものが都度都度襲ってきます。
安易に人に話すことも難しいのに、非常に重く心身にストレスを与え、結構しんどくなることが多いです。

こういう診断後には希望制でもいいので心のケアがあると非常に助かるかもしれません。

こんなことなかなか言えないです。
きっと抱え込む人が多いはずです。

少しでもその重さが取れて少しでも前に進めるようになったらいいなと思いました。


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