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絵具、大脱走。(リキテックスリキッドをぽたぽた垂らした時の記録)

5枚のF8たち、少しずつ進んでいます。1枚はだいたい完成しました。土手を築いて絵具の脱走を阻止した作品です。5枚できたらCasieさんにエントリーの予定ですが、なかなかできなくてもどかしいです。

今、リキテックスリキッドを主に使用しています。自分のつくりたい感じでグラデーションをつくれるか、実験中です。絵具の自由な振る舞いを見て楽しんでそれをついでに作品にもして・・・というのを模索中です。

ポーリングアート(フルイドアート)にも興味があったのですが、絵の具の廃棄率が高めなので止しておくことにしました。絵具は、つくった人がいるわけで、せっかくつくっていただいた絵具は、できれば全部支持体に載せたいです。もちろん、零れ落ちた絵具も、何かに使えるのかもしれません。しかし、私は今、使い道を思いつきません。パレットで固まらせてしまった絵具に対してさえ、申し訳なく思っているのに、それ以上の絵具を捨ててしまうのは辛すぎます。あと、単純に汚れそうという問題もありました。作業場も自分もなるべくキレイにしておきたいです。ただでさえうぎゃーとかなっているのですから、これ以上混乱を増やすとえらいことになりそうでした。片付けが大変だと続かないかもと思いました。

というわけで(飛びすぎですが)、リキテックスリキッドでグラデーションをつくってみることにしました。他にも方法はあるのでしょうけれど、ひとまずこちらを・・・。


そして、色々試しているうちに、キャンバス全体を水びたしにしてグラデーションをつくるのはどうやら難しそうだということがわかりました。まず、キャンバスには水をはじくのと水がひろがるのとがありました。それから、実際絵具をのせてみると、一時的に自分の好きな感じになるのですが、その後、絵の具が混ざりあって1色になってしまったり、そうでなくても見た目が変わってしまったり・・・そんなことがありました(はからずも好きな感じの染みができたりもしました)。一番の問題は、絵具がキャンバスの外や自分の意図した範囲の外におでかけしてしまうことでした。そこで、私は土手をつくることにしました。

(その土手をつくった作品のうち1点が、だいたい完成となりました。)

土手をつくることにより、ある程度、絵具のおでかけを阻止することができるようになりました。しかし、キャンバスを水平にしておかないと絵具が土手を乗り越えてしまいそうになったりしました(リキテックスリキッドに水を加えています)。土手は、乾燥後も痩せにくいメディウムを使用し、ある程度高さを確保しました。乗り越えそうなくらい水を追加したのは、画面が乾いていると絵具が移動しないからです。結果的に多めになってしまいました。水は、少なすぎるとダメです。囲む面積、絵の具の量、水分などによって成否が決まりそうです。土手は2枚のキャンバスにつくりましたが、色々気をつかうので土手無しでも大丈夫な方法を試してみることにしました。

リキテックスリキッドは、液体とはいえある程度の粘性を持っています。キャンバスを水平にしておけば(あるいはほんのちょっとだけ傾いていても)垂らしたらじっとしています。これは土手内でも同じで、逆に面倒だったのですが、ならば土手が無くても大丈夫なのではないかと思いました。

複数の色を垂らしたら、グラデーションができるのでは?

途中まではうまくいきました。


しかしっ!

といった感じで、大脱走が・・・。

幸い、キャンバス内でおさまりましたが、当初意図していた形とは別の形になってしまいました。けれども、これでよかったのかもしれません。グラデーションも、範囲も、狙ってつくれるようになりたいです。あるいは、別の方法を試すか・・・。

ありがとうございます。それでは、また。