素敵じゃない自分もいいかもしれない
一家言ある人が怖ろしい、と歌人の穂村弘さんは本の中で言う。一家言とは見識を持ったその人なりの意見。私が昔アルバイトをしていた料理屋の板前さんはそれがある人だった。素晴らしい料理を作るのだが、食べ方や食べる順番に強いこだわりがあり、客がそれを守らないと厨房から睨みを効かせ、正しくはどうあるべきなのかを呟いていた。ちなみにもっと怒ると私たちバイトに調理器具が飛んで来るので私たちは毎日ビクビクしながら働いていた。
自分の築いて来たものに自信がある人は、世の中の「間違っている」あれ