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劣化と向き合う

やっと完成しました
出来た作品(現場)を、見て感無量です

引渡しの、前日に  デザイナーさんと
最終 仕上げをしながら
「いいの 出来たね」って言いながら
みんな  ニタニタ顔で作業しました
この時間が、現場仕事で1番楽しく 最高のご褒美です

今回、貼った写真は、完成写真ですが
前回までの写真が、私が作った部分の写真です

 こんな感じで、私の仕事は、輪郭ほどは残ってますが
ほぼ仕上げ材で、隠れてしまいます


 
ちょっと 残念な感じではありますが

こうして、現場はお客様に、引き渡せば終わる訳ですが

 ある時から、こんな事を考える様になりました
私の仕事って、ただ契約金額の仕事を  やり終えました
ハイ ご苦労さまでした

なんか  違う  今作った物の、評価がされるのは


お客様が、使い倒したり
時間が経って 色々くたびれた時に
はじめて、評価出来る事が あるような気がします


建物は、大体10年くらい経つと、経年劣化で
色々不具合が  出てきます

そんな建物の、補修工事に行くと
手を掛けた仕事の、凄さを感じる事があります
(
特に、少し解体すると頑丈さに驚きます)

では、劣化を少しでも遅らす事は、できるのか?
劣化の原因は色々あります
紫外線


地震
重力
寒暖差
湿気
(
まだまだあると思いますが、私の知識はこのくらい)


私なりの、職人としての考えですが

まずは、手を抜かない努力をする事だと思います

現場には工期も有ります
常に、時間に追われて焦りながら
仕事をする事が多いです
そんな中でも、手間を省かずする事は
なかなか  しんどいです

私自身も何度も悪魔のささやきに、
負けそうになる事があります


何万本も締め付けるビス
1
1本に、こだわりを持って仕事したいものです

結局、どんな性能の良い値段の高い材料を
使っても
施工する職人さんが、手を抜くと100%の性能をだせないのです

その逆で、安い性能が劣る材料でも
職人さんの1工夫 2工夫で
それを、上回る事もあります

劣化は、止める事は出来ませんが
遅らす事は出来ると思います

1020年もしかしたら100
私の仕事が残るとして
そんな未来の人々にも、
使って貰える様な仕事がしたいです


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