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平和のための子育て

自己紹介を。

ハヤシヨーコです。基本的には、私は農家のヨメです。長野の山奥にある限界集落で暮らしています。旦那がバイオダイナミックという有機農業をやっています。そのおかげでボランティアが世界中から集まり(と言っても、ほとんどが欧米人)、おなじ屋根の下で暮らしています。(ほぼ鎖国状態の今年は、外国からのボランティアは皆無)ですから、日常は旅館の女将状態。ボランティアが居心地よく過ごせるように、慣れない日本での日常をサポートし、大量の料理を作って、ボランティア + アルバイト + 家族の胃袋を満たしています。

また、旦那はクラフトビール製造会社も経営していて、彼が作ったビールを試飲して、率直な意見を伝えるのも私の仕事です。お酒の中ではビールが一番好きです。そして旦那の作るビールが世界で一番好きです。

それから、私は週に一度だけオンライン子育て講座を開いています。月ごとにテーマを決めています。保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と、全ての教育過程に携わってきた経験と、3人息子の子育ての経験、そしてアメリカと日本両方で教育を受けたり教師をしたりした経験を活かして、子育ての話をママたちにしています。

また、翻訳や通訳の仕事もしています。昔はメーカー企業で通訳をしたり、キリスト教を専門にして同時通訳もしていました。現在は、子どもの発達や教育を専門に、仕事を引き受けています。

それから時々、学校の出産や療養のために休まれた先生の代わりに、ピンチヒッター的な役割で、学校や保育園で働いています。

いろんな仕事を掛け持ちしているので、職業を聞かれると返事に困ってしまいますが、複業(複数の仕事を掛け持ちすること)は福業(幸福を分かち合う仕事)だと感じています。

私は高校生の頃から平和を実現する人になりたいと思っていました。でも、国連や国境のなき医師団とかの最前線でカッコよく働くことは無理だと思っていたので、自分なりに草の根運動的な平和活動を模索し続けていました。

10代の後半。京都の大学に進学し国際交流サークルに入りました。毎年夏になると、海外の学生が集まって1週間ほどかけて議論する国際学生会議に参加しました。たまたま1回生の夏に参加したときに韓国からきた学生と話をしていて、「韓国と仲良くなれなかったら日本の平和なし!」と、熱いものが込み上げてきました。そして、韓国では日本大衆文化が解禁されていない時代でしたが、在学中に韓国を何度も訪れ、韓日学生会議に2度ほど出席しました。会議では、平和のために何ができるかと2週間ほど韓国の大学生たちとガチで議論を交わしましたが、「飲んで歌って笑っての時間が一番人間関係を深められ、平和に近づけた」という結論は大学生らしいものだったと思います。

その後、平和を実現したいとアピールしたら奨学金を複数いただき、アメリカの大学院へ留学しました。すると奨学金をもらっている人は賢いに違いないと勘違いした人たちから声をかけられ、現地の幼稚園、小学校や中学校、そして留学している大学でも教鞭をとりました。幼児さんから大学生まで教師として接し、成長に応じて人間が変わっていく姿を目の当たりにし、成長に合わせて教える内容や教え方をガラリと変えないといけないことを痛感しました。同時に、私は平和を実現するためには何ができるのか?と模索しながらのアメリカ時代でしたが、結局、「平和をつくるために、握ったお寿司を振るまって、日本酒を片手に一緒に飲み食いするのが一番」という結論にいたりました。

つまり、楽しく食事を共にすることが、平和への第一歩。

その後、アメリカ企業に就職。会社の専属通訳として働きましたが、やっぱり教師の仕事がしたいと帰国を決意。日本では中学・高校の一貫教育の私立学校で教鞭を取りました。教員として沖縄に平和学習旅行として生徒を引率して行き、生まれて初めて戦場跡地を訪れました。あまりにも戦争の事実が辛く私に突き刺さり、生徒よりもいっぱい泣いてしまった教師でした。そして、「平和を作るためには、まずは過去をちゃんと知らなければならない」という、まともな結論にようやく達し、退職。

結婚して3年目に、長野へ引越し、世界中からのボランティアさんやアルバイトさんたちと暮らす日々を始め、これまで150名ほどの赤の他人と共に生活しました。一緒に種をまき、植物を育て、そして収穫して、共に食事をする日常。そんな分かち合う暮らしは、奪い合う戦争の真逆をいっていると思いました。他人と共に暮らしていると「他人」が「家族」となる瞬間が感じられ、世界中に家族が拡大していくような感じがします。そして、世界中の人たちが家族になったら平和になるのだと思うようになりました。「食べ物や命をはぐくんで、分かち合う暮らしが、平和の種を撒いている」という結論に。

そして、子育てをしている中で、マザー・テレサの言葉「平和は家庭から始まる」や、ハンガリーのお医者さんのエミ・ピクラーの言葉「平和はおむつ交換台の上から始まる」に出会いました。「世界中のお母さんがハッピーで子育てをして、ハッピーな子どもたちがたくさん育ったら、世界は平和になるに違いない!」という結論にいたりました。だから、今、私の知識や経験を分かち合うように、子育て講座を開いています。

つまり、自分自身が幸せであることと、日々の食べ物や命を育む生活そのものが、平和を作り出す社会活動。

私の子育てはルドルフ・シュタイナーの思想に大きく影響を受けています。もともと、私はシュタイナー教育があまりにも身近な存在で、興味を持たずに生きてきました。それは、米屋で育った子が、お米よりもパンの方が好き、みたいな感じで、シュタイナー教育以外の教育の方がキラキラ輝いて見えていたのです。でも、シュタイナーは平和な世の中を実現するために何が必要かを真剣に考えた人だったと知ったときに、私は食わず嫌いのシュタイナーの勉強を始めましたのでした。

今の私は、世界中から集まる若者と暮らしを分かち合い、共に食事をすことで、世界中に家族を増やしています、これが平和へつながっていくと思うから。そして、子育てそのものが平和を実現するためのとても大切なことだと信じて、子育て講座を開いています。これが私の信じる平和の作り方、そして、私のプロフィールです。



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