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おやじサポーターが出来るまで

サポーター歴の比較的浅い私ですが、川崎フロンターレとの出会いは20世紀の末頃にまで遡ります。

♪♪♪

ある日の午後、職場の先輩から「今晩、暇だったらビール飲みに行かない?」と誘われました。
私:良いっすね!
先:ちょっと歩くんだけど、サッカーのタダ券があってさ
私:へー、ヴェルディとかですか?

そう、この時点で私はフロンターレのフの字も知りませんでした。訊けば、会社ではフロンターレの試合の招待券が時々配られており、探せば割と簡単に手に入るのだそう。今日は招待券が何枚か手に入ったので、みんなでサッカー観ながらビールでも飲もうよ、とのこと。

仲間とのビールを堪能した私は、一気にフロンターレにハマった…………訳ではありませんでした。当時の私は、とあるJ1チームをライトに応援していました。

それでも、等々力ビール会(?)以降、招待券を使って同僚とともに等々力に何度か足を運び、徐々にフロンターレのファンになっていったのでした。しかし、今になって思うと申し訳ないことですが、招待券ばかりで観戦チケットを買ったことは一度もありませんでした。本当にごめんなさい。

21世紀に入ってからは、転勤になったり、結婚したり子供が産まれたりと、人生のステージを歩むうちに等々力からは完全に足が遠のいてしまいました。サッカーの結果は新聞で確認する程度。ああ、フロンターレはまた優勝できなかったのね……

♪♪♪

転機は突然やって来ました。保育園でサッカーを始めた息子が「プロのサッカーを観たい」と言い出したのです。

最初は自宅から近い日産スタジアムのチケットを買っていたのですが、ある時ふとフロンターレの招待券のことを思い出した私。同僚に確認したら、「時々、掲示板にお知らせが出てるけど、お前そういうの全然見てないだろ」と言われました。ですよね~

招待券をもらったり、チケットを買ったり(やっとかよ……)しながら、少しずつ等々力通いを再開したのは2012年頃のことです。最初は子供に見せるためでしたが、フロンターレのサッカーにハマっていったのは私の方でした。

ゲームを現場で観ると、選手一人ひとりの個性も徐々に分かってきて、面白さがそれまでとは全然違ってきたのでした。挙句の果てには、息子に「なあ、等々力行こうぜ、○○が行きたいって言えば、母ちゃんは気持ちよく送り出してくれるからさあ」などと言い出す始末。

長年やっている別の趣味の日程を調整しつつ、妻の顔色伺いつつ(これが最も大事)、2015シーズンの後半くらいからは行ける試合は全て等々力に通うようになっていました。

ところが、保育園の卒園式で将来の夢について「さっかーせんしゅになって、にほんだいひょうになることですっ」と言っていた息子、小4から何故かミニバスケットボールを始めました。サッカーは良いのか?サッカーは!

土日はミニバスの練習や試合が入り、だんだん親父には付き合ってくれなくなったのですが、「ぼっち観戦上等!」と開き直った私は、自分の予定をフロンターレ中心にシフトしていきました。妻はミニバスのお手伝いがあったのも幸いしたかもしれません(諦めた、とも言います)。

♪♪♪

私のフロンターレ生活は相変わらずです。元々時間の融通を利かせやすい仕事ということもありますが、昨年4月からコロナ禍で在宅リモートワークになったのをいいことに、試合の日は仕事を早く切り上げ等々力参戦(またはDAZN観戦)を続けています。

現在中3の息子はバスケを続けていますが、フロンターレ好きは相変わらずで、時間が合えば等々力に同行しますし、DAZNを観ながら「碧、上手すぎっ」とか「ジェジエウ凄え」とか「三笘ちゃん変態かよ」とか唸っています。

最初は全くフロンターレに、というかサッカー全般に興味のなかった妻も、フロンターレの映像諸々を観させられているうちに、選手の顔と名前、ポジションくらいは見分けがつくようになりました。既に、中村憲剛引退に涙する程度には立派なファンです。

これまではあまり遠征には行けていませんでしたが、子供も大きくなり、妻もフロンターレファンになってくれたので、これからは妻と一緒に旅行がてらアウェイに行きたいと思っています。

そのためにも、一日も早くコロナ禍が収まりますように!

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