母さんのいる所が僕たちの実家やから!NO35
私には息子が二人います。
主人がなくなった時には二人とももう成人でした。それからあと主人のお母さんが、ひどい認知症で施設に入って、私が、仕事を辞めて、余呉の施設をやりだしました。
毎日、長浜の私たちの家に帰るのは、夜の2時くらいで、また余呉に来るため家を出るのは朝6時で、帰り道、眠くて、車の運転が非常に危なくなっていました。
ある日、もう眠気に勝てなくて、途中の道で縁石にぶつかり、タイヤがバーストしてしまったことがあり、もう怖くて、怖くて・・・
もう、この2重生活は無理だと思いました。
そして決心したのです。 私のやりたいことがある余呉に移り住む!学校に住む!と・・・・・
でもいくら子どもたち二人が自立してようが、みんなの家です。手放してしまうことに躊躇がありました。
二人に家を処分して、学校に住むと伝えたらどう思うかな?
大反対かもしれない!
自分たちの帰ってくる家がなくなってしまうんだから!そんな勝手なことはできないし…
どうしよう!どうしよう!・・・・・
でも、このままだといつか事故を起こしてしまうに違いないし…
疲れすぎて何もかもがうまくいかない!
どうしよう!どうしよう!・・・・・
でも言わなくっちゃ!
そして決心をして息子たち二人に、お母さんのやりたいことは余呉にある!どうしてもあの施設をやりたい! わがままかもしれないけれど、私は余呉に住みたい!だから今ある私たちの家を処分したいんだ!と伝えました。
どうしよう!言っちゃった!
ところがところが、息子たち二人とも
いいやんか!お母さんにゃりたいことがそこにあるんやったら!
学校か!ちょっと滋賀県で、実家が学校って!なかなかないで!
僕ら二人とも賛成や!
お母さんのいる所が僕たちの実家やから!実家がなくなるわけじゃないから!
僕らも頑張るから、お母さんも頑張り!
と言ってくれたのです。意外でした。絶対反対すると思っていたから・・・・
ありがとう!ほんとうにありがとう!
二人の息子がいてくれてよかった!これで頑張れる!よかったわかっていてくれて!持つべきものは息子たちでした。家屋に応援されて、やっぱり頑張らなくっちゃね!
そして、16年うちの息子たちの実家は、やはりこの学校です。
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