見出し画像

ここから第1号生 登場 NO26

それはまだまだ、「ここから」の学校に入り始めて間もないころ。高校1年生の良介のお母さんから電話を頂き、「中学から不登校となり高校に進学したが、教室に入れなくなって、本人から今の自分を変えたい!今までのようにまたずるずるとして休んでしまう生活に戻りたくない!寄宿生活をしてでも、学校を少し休学してでも変わりたい!」といってるので「ここから」に寄宿生活をさせてほしい!というものでした。

おおー!「ここから」を立ち上げて初めての生徒!!…やったあ~うれしい!!…

でもまだ学校は施設の整備中だし、はっきり言って私たちがまだ丹生の家に住んでいて、学校での生活を始めていないし…私たちの信念にのっとった指導をする環境が整っていないし…中途半端に引き受けてもなあ~…ということで断ろうと心に決めて、本人とご両親にあって今の状態と気持ちを話し、あきらめてもらおうとしました。

ですが、良介はとりあえず見学をした帰りの車の中で、お父さんにやっぱり寄宿をしてがんばりたい!と伝えたそうで、本当にこんな状況でもがんばりたいのならということで、とうとう引き受けることになったのです!

それから一週間後、我々の共同生活が始まりました。

朝、丹生の家で朝食をとり、「ここから」の学校に移動し、とても広い学校の中を来る日も来る日も掃除…昼食は台所がまだ出来ていないので、カセットコンロで作って、唯一座ることのできる職員室で食べました。

それからまた作業をして、家に帰り夕食です。

おトイレもあの恐ろしいままですし、お風呂も古いところです。

良介の家は、とても新しいおうちで、何もかもととのっていて、こことは比べるまでもなく…よくこんなところに寄宿する気になったなあ~と私たちのほうが驚いていたのです……が……びっくりするようなことがおきたのです!まあ今になって思うとちょっと笑えるのですが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?