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おトイレの中には・・・NO31

ここに住んでやっぱり困ること。それはおトイレ問題です。
余呉に来てから、ずっとこのおトイレ事情に悩まされている私。

小学校のおトイレですから狭い。そして簡易水洗、自分で水鉄砲で物を下に落とす。そのときにふたがパコっとあいて、下に落ちるという代物です。
なかなかその動作にも慣れませんが、そうこうしているうちに、たくさんのおトイレの個室からいろんな音がする。いや、個室からではなくおトイレの外から、屋根から、いろんな音がするのです。木造の校舎だからか、温度差でも、動物の動きでも風でも音がする。
誰もいないし、ここは愛ではぐくまれた校舎で、怖いものは近寄れないし……でも怖いんだな!
行くたびに。夜は一段と怖い!皆に「おトイレに行きます!」と宣言し、みんなでぞろぞろ、50メートル歩いて、そばまでついてきてもらう。私は子どもか?
そんな状態でも少しづつ慣れていきます。
ある日の夕暮れ時、まだ明るいからと油断をしてトイレに入った私。
個室の窓に1本の小枝が置いてある。
あれ?こんな枝こんなところに置いてあったっけ?
まっいいか。
さて、用も足しもう一度窓のほうを向くと、えらいっこちゃ!!!
1本の枝だと思っていたのは、ぐにゃぐにゃに態勢を変えた蛇だったのです。
蛇と私の距離は20センチ!こんなにまじかで見るのも初めて!こいう怖いとき人間は声が出ません。

お~!へびか!うわ~うろこな!これ動いてるよな!こわこわこわ~!

逃げよう!!
と思った瞬間ドアに体がどしん!と当たり、昨日やっと変えたばかりの かわいい可愛いとてもスタイリィッシュな、私のピンクの携帯電話がスローモーションで、簡易水洗のふたに乗り、カランカラン!・・・そのあとスポッと吸い込まれていきました。
そこで、私にかかってきた携帯の軽快な着信音が・・・
キャーッ!着信アリ!
どうしてもでれません!ごめんなさい!

その後、おトイレの中から、数日いろんな方からの電話がかかってにぎやかに没していきました。

そのあとからおトイレに行くときは携帯を置いて、小さなほうきをもって、いつ何が襲って来ようとも対処できるように、備えあれば憂いなし!の心で、おトイレに臨むようになっていったのです。

そして後日談ですが、このおトイレを移転したときにおトイレの掃除を業者の方にしてもらったのですが、なぜか、男子便所に3台、女子便所に2台携帯が落ちていたのです。
皆さん恥ずかしくって言えなかったんでしょうね。それとも、悔しすぎてかな!


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