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2024改訂版 東京周辺 マシンライブ、モジュラーシンセのイベント状況 開催されている箱や、入門向けイベントなど

 2024年8月4日更新

トップ写真は渋谷のcircusで2023年8月22日に行われたP4Lのイベント写真です

2023年に記事を書いてから東京周辺のマシンライブ事情も少し変わったので改訂させていただきます。

東京近辺の事情しかわからず恐縮ですが、2024年もマシンライブやモジュラーシンセのイベントが各方面で非常に盛んになっております。
2024年も昨年に引き続き、毎週数回、ど平日でもどこかでイベントが開催されている、という冷静に考えるとなかなかすごい状況になってきている気がします。


改訂内容 2024年8月版

  • マシンライブのカレンダーサイトやポータルサイト 追加

  • 東京その他の箱に渋谷dommune、神田POLARIS、大塚地底を追加

  • TFOMの記事をFestival of Modularに修正

  • 東京以外の各地の情報を記載

マシンライブ、モジュラーシンセイベントのカレンダーサイトやポータルサイト

P4Lのsakanaさんが運営してくれているマシンライブ、モジュラーシンセの情報サイト。イベントカレンダーがあり、首都圏近辺(場合によっては全国も)のイベント情報を把握できます。

福岡のmimyさんや全国各地の方で運営されるテクノや電子音楽イベントのポータルサイト。寂不異音 特別企画の紹介記事も載せていただきました。これからの発展に期待です!

マシンライブやモジュラーシンセについて知りたい場合

モジュラーシンセは現物が売ってる楽器屋が非常に少なく、入門がある意味難しい趣味でもあります。モジュラーシンセに興味ある方は、首都圏の場合はc4rのマモ同(マシンライブ、モジュラーシンセ同好会)やマチモのパッチングモール、がらくた機材市といった、交流会的なイベントにいくと色々教えてくれる方がいると思います。(がらくた機材市は物凄い賑わいで、なかなかすごい感じですが)
私も色々なイベントに何度か足を運ばさせていただきました。当方まだまだ知識も少なく、全然大したことないですが、、、この界隈はすごい人が多いです
最近は結構遠方から来られる方も多いと聞きます。

なお、楽器店情報については下記記事をご参照ください。

なお、マシンライブイベントやってる場合は演者の方とか緊張してる場合があるため、たまに怖く見えるかもしれませんが、タイミングを見計らって話してみると良いかもしれません。

マシンライブの現場は、若者や女性もいますがおじさんたちも多いです。

これは自分の経験と想像なのですが、たまにおじさんたちや演者の人が怖い顔してるように見えるのはライブ前の緊張や忘れ物や機材故障、電源トラブルを恐れているだけのことが殆どだったりします。ライブでacアダプター、ケーブル1個ないだけで大変なのですね。また、重い機材運搬による腰痛や四十肩で苦しんでいたりするかもですね(自分ですがorz)

ただ、話すとこの界隈は大変親切な方が多い気がしますね。

おじさんたちはもはやビンテージシンセや国鉄時代の電車みたいなものでどこかしら故障することが多いので(自分ですが)、たまにおかしくなってるかもですがお気になさらず、、

TFOM改めてFestival of Modular。

長年、開催されてきたTFOMですが、2024年からは体制を変え、Festival of Modularとして継続開催されることになりました。

以下は2023年の記事です。


TOKYO Festival of Modular という大規模なモジュラーシンセのイベントが年一回開催されてます。コロナ禍の時には一時停止してましたが、最近また復活しました。
今週末(11月25日 26日の土日)に代官山FACEで開催されます。
色々なメーカーがブースを出されているので、ここぞとばかりに買いに行くのも良いです。

KFOM(関西版)やAFOM(アジア版)とかも開催されています。
そういえばモジュラーシンセやマシンライブのイベントは国籍関係なく色々な人が集まり始めてる気配も感じます。もはや電子音楽は世界の民族音楽になりつつあるのかもなとも思います。

ちなみにTFOMはコロナ禍の頃はyoutube番組をやってまして、毎回楽しみに拝聴させていただいておりました。
モジュールの詳細な解説特集とか非常に貴重です。

マシンライブ、モジュラーシンセのイベントをやっている箱各種

高円寺近辺

最近、マシンライブのイベントが高円寺近辺で増えてきました。

Oriental Force

当方はorental forceさんによく遊びに行かせていただいています。
「寂不異音」というモジュラーシンセとマシンライブのイベントがなかなか楽しいです。ほかにもたくさんマシンライブのイベントやノイズ系のイベント、クラフトワークやレジデンツのイベントといった、楽しいライブが開催されているようです。
2024年追記 わたくししがらみも寂不異音特別企画で何回かイベントをやらせていただいております。通常の寂不異音とはまた一味変えた、電子音楽に関するテーマ限定企画で続けていきたいと思っています。お楽しみに!

前衛喫茶マチモ

毎回ものすごい人だかりができるので有名な「マチモがらくた機材市」の会場です。お店の雰囲気もとても良いですね。
がらくた機材市は国内の流通が少ないモジュラーシンセを手に入れたり、情報を手に入れる大変希少な場となっています。チャイとかコーヒーも美味しいですね。

また、23年11月からリニューアルした?モジュラーシンセのイベント「パッチングモール」が開催されています。モジュラーシンセ入門したい人には最適な場でもあります。

高円寺で私が行ったことあるのはこの二か所ですが、他にも4th floorやknock、などといった箱でもマシンライブのイベントが開催されているようです。
高円寺は元々音楽やられている人も多く、なかなかすごい街ですね。


東京その他

当方は行ったことあるイベントが少ないのですが、他にもいろいろ小箱があります。

早稲田 茶箱

早稲田で古くから営業しているスポットです。私はまだ訪問できていないのですが、音が非常に良いようです。
打ち込み系、マシンライブ系のイベントが各種開催されています。

池上 C4R(Channel for Rent)

池上にあるイベントスペース、ですがマシンライブやクラブ的なイベントも多く開催されています。機材も非常に充実している素晴らしいスポットです。マシンライブの初心者向けイベントなども都度開催されているので、ぜひ足を延ばしてみてください。おいしい飲み物もたくさんあります。
運営者の方の理解もあり、機材が素晴らしく充実しているところも特徴です。

こちらでも「マシンライブ モジュラーシンセ同好会 通称マモ同」というのを開催しており、初心者の方にも親切に教えてくれるかと。

柴崎 MOD

先日モジュラーシンセのイベントが開催されていました。すごい熱気でした。独特な雰囲気の空間でなかなか楽しいです。
24年の1月にもモジュラーシンセのイベントが開催されます。
なお最近はモジュラーシンセ自作入門イベントも時折開催されています。ハンダゴテ片手に自作にチャレンジしたい人にとって見逃せない場所のひとつですね。

渋谷 OTO

クラブの思い出の記事にも書きましたが、モジュラーシンセとダンスミュージックのイベント「モ水」が毎週最終水曜に開催されています。平日夜のイベントっていいですね。私もよく遊びに行かせていただいておりますが、OTOの音はとても暖かい音がします。もともと、新宿歌舞伎町の入り口にあった店で、私も00年代初頭や90年台に何度か遊びに行かせていただいた記憶があります。サウンドシステムも当時から受け継がれています。

渋谷 circus

比較的大きなクラブですが、モジュラーシンセやマシンライブのイベントがたまに開催されているようです。
トップの写真のP4Lもこちらでした。
なお、渋谷は以前大箱のcontactがあり、TFOMもこちらで開催されていました。

渋谷 dommune:2024年追記

宇川直弘氏主催のfinal mediaですっかりお馴染みですね。2010年頃から運営されており、私も何度か遊び行ったり、フェスに行ったりお世話になりました。
以前は渋谷と恵比寿の間の少々マニアックな場所にありますが、現在は渋谷PARCOの上の方になりました。クラブ的に遊べそうです。
元々TFOMの番組などもやっていた記憶がまだありますが、最近またモジュラーシンセの本格的な番組をやるなどモジュラーシンセ界隈もチェックした方が良いかもしれません。2024年8月8日(木)にも大規模なモジュラーシンセ番組およびイベント開催予定です。

三軒茶屋 SPACE ORBIT

こちらでもmodular friendryというイベントが定期的に何回か開催されているようです。靴を脱いでまったりする感じで、こたつとかもあってちょっと変わってる感じのお店っぽいですね。
三軒茶屋といっても、下北寄りの茶沢通り沿いにあるみたいなので下北からも歩いていけそうです。
モジュラーシンセが置いてある珈琲屋も近くにありましたね。

千駄木 下町ゴールデンタイガー 2024年追記 閉店

残念ながら閉店してしまったようです。
下町のかなり中枢にあるこのお店でも楽しそうなモジュラーシンセのイベントが日々開催されているようです。金虎とも呼ばれてます。

浅草 金虎:2024年追記

最近活発にイベントをやっている浅草のお店です。もしかすると上記のお店と関係がありそうです。
怪談+モジュラーシンセとか面白いことをやっていますね。

https://www.instagram.com/asakusakintra/

浅草 pure’s sound market

こちらもよくモジュラーシンセのイベントがよく開催されています。千駄木のゴールデンタイガーと近いので、出演者同士の交流なども盛んなようです。
2024年追記 大体毎月第一金曜日夜半にPure's Synth Work Shop!というマシンライブのイベントをレギュラーでやってます。私も時々遊びに行っています。
浅草に遊びにいく感覚で行けるのでとても良いですね。
ちなみに場所は浅草ROXのすぐ近くです。近隣に美味しいラーメン屋なども多いですね。なお、近所のお寺を使ったアンビエントイベントも以前開催されました。

神楽坂 神楽音

クラブなのですが、テクノ系のイベントが頻繁に開催されています。マシンライブ系やモジュラーの大規模イベントも頻繁に開催されているようです。

神田 POLALIS :2024年追記

最近できたスペースみたいですが、モジュラーシンセ、電子音楽のイベントがかなり開催されているようです。アンビエントのイベントが多いようですが、著名なミュージシャンの方による電子音楽イベントなど、かなり活発に活動されています。

大塚 地底 :2024年追記

主にモジュラーシンセでもノイズ系のイベントを多く開催されているようです。
高円寺のoriental forceでもノイズ系のイベントもやっていて、出演者が行き来してることもあるようです。
なお、ノイズミュージックは1980年代から日本でもずっと人気があり、モジュラーシンセでも脈々と受け継がれているようです。

東京郊外

津田沼 メディテラ

テクノやマシンライブのイベントをよく開催しています。ここは料理が非常においしいです。東京中心部からはちょっとありますが、機会があればぜひ足を運んでも良いのかも。以前、ryota御大が美味しい料理とマシンライブのイベントをやっていたのもこちらでした。
最近はフェスも開催されているようです。

大宮宮原 ヒソミネ

かなり熱心にマシンライブ関係のイベントが開催されているようです。
プレイヤーの方がよく遠征しに行っております。


渋谷 oto モ水の様子
高円寺 oriental force イベント開催前の様子
いつかのがらくた機材市の様子です

東京以外の各地の状況

このところ、東京のプレイヤーと各都市のプレイヤーが相互に行き来してイベントを行うことが徐々に増えてきている気がします。X(旧Twitter)などの情報で見た情報を元に記載していますが、全国でもマシンライブ系のイベントがじわじわ増えている気がしています

長野県松本市

モジュラーシンセDIYシーンを支える電氣美術研究會の本拠地でもあります。このところ松本市内でも何回かイベントやっておりまして、観光を兼ねて訪問するのも楽しいかもしれません。
余談ながら、木工が盛んということがあり、松本周辺はエレキギターの工房がありもともと音楽が盛んな街でもあります。また、諏訪湖周辺には精密機械工業が盛んなこともあり、モジュラーシンセや電子音楽が発展する余地があるかもしれません。

2024年8月24日(土)にも日本国内のモジュラーシンセメーカー各社が集まるイベントがあるので、興味ある方は行ってみると良いかもしれませんね。

宮城県仙台市

Patch Meというモジュラーシンセイベントが定期的に開催されているようです。
東北に電子音楽やモジュラーシンセの名手がたくさんいるみたいですね。
そういえば、シンセサイザー音楽で有名な姫神も岩手を拠点に活動されていました。

静岡県 東海道筋(御殿場-浜松)

最近、非常にシーンが盛んで、静岡と東京を行き来してイベントに参加されている方もおられます。
御殿場ー富士宮ー静岡ー浜松各所でイベントとか色々とやっているようです。
御殿場のRINCOLOという箱でmuteというマシンライブイベントを定期的にやっております。
もともと、静岡は伊豆や富士山近辺でRAINBOW2000、METAMORPHOSEなど大規模レイブが1990年代から開催されていたり、近年でも掛川FRUEなど電子音楽と親和性の高いフェスも開催される土地です。また、なんといってもRolandやYAMAHA、KAWAIといった電子楽器メーカーがある土地であり、電気グルーヴを産んだ土地でもあります。

まとめ

イベントが盛んになるのも、先達である、RYOTA@rudeloopsさん他、マシンライブやモジュラーシンセの先達の方々がイベントをまめに開催してきてくれていたりとか、遊び場を提供してくれている箱やお店の皆様方の力だとは思います。

↓マシンライブでGOOGLE検索すると一番先に来るRYOTA氏の記事

大箱こそ少ないものの、他にもマシンライブ系のイベントを頻繁に開催している箱はたくさんありそうです。

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