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私の全てのはじまり

私を形作っているもの。

私の人生に大きく影響しているのがMrs. GREEN APPLEである。

中学2年生、13歳、春。

私はMrs. GREEN APPLEに出逢った。

今考えてみると3rdアルバム「ENSEMBLE」がリリースされた直後だったように思う。 故に、私が初めて手に入れたCDも「ENSEMBLE」だった。

それまでの13年という短い人生の中で「何時間でも語れるくらいハマり込んだもの」が私には無かった。

初めてだった。あんなに何かを好きで好きでたまらないという感覚は。

彼らの音楽が、彼らのやるライブが、バンドとしての仲の良さが、一人一人の人間味が、たまらなく大好きだった。そして相変わらず今も大好きだ。

あまり裕福な家庭ではなかったが、どんなに金欠状態でも、「ENSEMBLE」以降のCD・DVDは全て買った。音楽は聴きまくり、映像は穴が空くほど見まくった。

そんな中、迎えた2018年10月20日土曜日。

忘れもしない。
地元の小さな小さな無料のフェスにミセスが来た。

物理的に初めてミセスに会った。

その日、吉澤嘉代子ちゃん、井上苑子ちゃん、Mrs. GREEN APPLEの3組がライブに出ており、彼らはトリだった。

詳しいセトリは興奮で覚えていないが、Love me, Love youで始まり、StaRt、WanteD! WanteD!、Speakingなどのメジャーで盛り上がる曲を披露しつつ、REVERSEが来たのは予想外で叫ばずにはいられなかったのは覚えている。さらに井上苑子ちゃんをステージに呼び戻し、点描の唄を歌い、青と夏がラストだったと思う。ちなみに「点描の唄をライブでフルでやるのは初なんです」と大森さんが仰っており、こんな田舎のちっぽけなライブに初を捧げてくれるのかと、ひどく嬉しかった記憶がある。

そして、初めてのワンマンライブ。
2019年8月24日土曜日。
The ROOM TOURだった。

大森さんがソファーに座り、スタンドライトをカチッとつけて、「寂しくなった」と声を出した瞬間に涙が止まらなかった。なんの予兆もなく、あくまで生理的に自然に涙が出たのは初めてだった。

私としては、やはり点描の唄が思い出の曲なので、人生で点描の唄を2回も生で聴けたことが嬉しかった。Hugやキコリ時計、Coffee、アコースティックver.のノニサクウタ、In the Morningなど個人的に好きな曲が盛り沢山だったのだが、曖昧な記憶の中でも、おもちゃの兵隊から絶世生物という流れがあったのが、「アルバムと同じ曲順や!」というのもあり印象的でライブが終わってからも不思議と覚えていた。最後の曲はHow-toで、女性にしては声低めな私が地声でシンガロングして翌日声がまともに出なかったのは懐かしい思い出だ。

そして2020年7月8日。活動休止である。

翌日になってからようやく実感が湧き、一人、部屋で泣いた。エデンの園のライブDVDを見た。Folktale「私は今日もまた歩いてゆく」と歌う大森さんが、このエデンの園というライブがフェーズ1の最後のライブになると分かっているんだなぁと思うと少し寂しかった。

でも、表での活動を休止するだけで、フェーズ2で私たちファンを楽しませるために準備をしている期間だと思うと、もうワクワクが止まらなかった。


これからも私はMrs. GREEN APPLEというバンドを愛し続け、時に笑みを零し、時に体を躍らせ、時に涙し、心を支えてもらうのだろう。


2022年、Mrs. GREEN APPLEフェーズ2の開幕を心待ちにしている人がここに一人。

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