"THE FIRST CHILDFOOD"
僕のおばあちゃんによると、この土地はもともと僕たちが持っていたものじゃないみたいだ。でも、前の持ち主は死んでるから大丈夫だって、おばあちゃんは言うけれど、なぜだか僕は納得することができなかった。ちゃんとした許可は取ってお金を払って手に入れた土地なんだから安心しなさいと、母さんは言い張るけれど、僕にはただの泥棒のやることにしか見えなかった。
僕の一族は代々軍事品を売って生計を立ててきた。どうやって取ってきたのかは分からないけれ
侵略者 第二章
"Wake Me Up Before You Go-Go"
目が覚めた時、まだ旭日は登っていなかった。
枕元のスマホに眼を移すと、4:20 と大きな文字が現れ、あまりの眩しさに眼を逸らした。すると、なんだが眼球が突っ張るような感覚があって、ビリビリと瞳が裂けるような音がした気がした。恐ろしくなって、急いで鏡の前まで駆け込んだが、ちゃんと自分の顔はこの目で見えた。
「よかった、失明しなかった」 と、ひとまず安堵した。
最近、私疲れてるな。
こりゃ、よふかししてまでしてドラマ
侵略者 第三章
"A Burger in Side River Port "
12月 16日、金曜日。
バイト終わりに、俺はマクドナルドへと駆け込んだ。
時刻は15時42分。黄昏時の海岸線を見つめていた。
思えばここは、今は海であるが、以前は港であった。
俺らにとってはとても馴染みの深い、ファーストコンタクトがあった港である。
あの偉大なる港町にこの足で立つことができている自分を、俺は誇りに思う。
そう、一人でぶつぶつと考えながら、無我夢中でハンバーガーに噛り付く。まぁ、美味いのなんの。