作品の話 #1 - 1st single meism
1st single として配信をしたのがこの曲でした。
タイトルは「meism」
和訳すると「自己中心的主義」を意味します。
meismとは
この曲で定義した「meism」とは
金、権力に物を言わせる人達。
それらをmeismと定義して制作に取り組んだわけです。
この曲を制作したのは2022年の2月の終わりから3月頃。
ちょうどロシアによるウクライナ侵攻が始まった時期でもあり、侵攻を良しとした政権への皮肉も込めた作品になってます。
数十秒だけの歌詞にこれら全てが詰まっており、「問題定義はするが、その解決策は出さない」というスタイルを確立させたのはこの曲が始まりです。
裏話
作るきっかけはNASAのサンプリングデータ公開でした。
アポロ計画などの無線通信データが公開され、サンプリング素材として配布されていることを聞き制作に至りました。
無線とかのサンプリング素材を入れた曲作りたいなぁと考えながらビートを作っていき、サビ(歌詞のある部分)より後ろのパートはその時のフィーリングで作った覚えがあります。
ボコーダーを入れたのはその時、YMOの「BEHIND THE MASK」を聴いていた時期だったのが影響しているのかもしれません。
最近のアーティストがあまりやらないことをしようと考えて入れた記憶があります。
この作品以降、曲にボコーダーを使うことが当たり前になり自分の作品での重要な役割になってきます。
ジャケ写はPowerPointのスライドで製作したもので、画面を直撮りすることでノイズっぽさを演出してました。
結構アナログなやり方でした。
「Money」「Power」「Desire」
これら3つから「meism」は生まれるのだと表現したジャケ写でした。
勢いが良かったのでMVも作成してます。
なかなか独創過ぎて、作り直した方がいいのではと思ったりしてます。「映像はともかく…」ってコメント頂くくらいだしね!
おわりに
1st singleとして初めて世に出した作品「meism」ですが、この後に発表するアルバムではRemasteredとしてパワーアップし、2023年9月に行った初のライブでは1曲目に抜擢されました。
最初の一曲ということもあり思い入れ深い曲です。