こっちゃん

コーチ&ファシリテーター。人や社会の『意識の変容』を探求中|ICF認定PCC/CTI認…

こっちゃん

コーチ&ファシリテーター。人や社会の『意識の変容』を探求中|ICF認定PCC/CTI認定CPCC|ARUKUKI株式会社

最近の記事

私について_15

前回からの続き。黒歴史はリソース編 黒歴史 「黒歴史」とは、ガンダム用語で「封印された歴史」を指し、一般的には「無かったことにしたい過去」の意味で使われるスラングである。 私の人生は振り返ってみれば、凸凹で支離滅裂でトンデモに溢れていたが、今、こうして対人支援職として活動するに至り気づいたことがある。 それは、他者に見せたくないもの、恥だと感じるもの、醜いもの、タブーなもの、つまり黒歴史を受け入れないと、対人支援という仕事は務まらないということだ。 目の前にいるクラ

    • 私について_14

      前回からの続き。法人化ラッシュ編 No Borders法人化 2022年6月(流産をした翌々月)、地道に活動してきたNo Bordersというコーチングユニットをついに法人化した。合同会社No Bordersの誕生である。 「人生にイノベーションを!」を軸に活動し続け3年。 仲間のあっちゃんの声掛けで法人化に至り、とても感慨深かった。 あっちゃんととなべさんとは息が合い、多くを語らなくてもダンスをするように動ける。 No Bordersが創る場では、メンバー全員のリ

      • 私について_13

        前回からの続き。再婚・流産・家族編 再婚 THE COACHのコーチング事業が無事リリースされ、軌道にのり、一緒に働く仲間がどんどん増えた。その中の1人に、今の夫のゆうきさん(旧おくちゃん)がいた。 仕事仲間として、何度か一緒にコースをリードするという業務以外は特にコミュニケーションをとったことがなかったけれど、働きやすき人だなぁという印象はあった。 ​そんな彼は、当時、多拠点生活を試みており、国内外の様々な場所で仕事をしていた。そんな中で、彼がヨーロッパから帰国する

        • 私について_12

          前回からの続き。コーチングを教える編 コーチングを教える CTIの上級コースを修了して数か月経った頃、コースの同期であるおかちゃんから連絡があった。同期ではあるが、特別仲が良いわけでもなく、ほとんどコミュニケーションをとったことがなかったので、驚いた。当時、コーチの中でフォロワー数No.1のこばかなと事業を立ち上げるとのことで、定期的に話をすることになった。 おかちゃんと定期的に話をする中で、自然とTHE COACHの立ち上げに関わらせてもらうことになった。 立ち上げ

        私について_15

          私について_11

          前回からの続き。私のムスメ・子育て編 娘の可能性 私の娘たちは、親の私が言うのもなんだが、本当に素晴らしい。毎朝、顔を見る度に心の底から思うし、出会えてよかったと感じる。​ この感覚は何なんだろうなと思う。 毎日、新鮮な気持ちで素晴らしいと感じられるのだ。 私は長女を産んですぐに離婚した。 実家も頼ることが出来ず、乳児を抱えて就活するわけにもいかないので起業し、とにかくがむしゃらに日々を駆け抜けた。 シングルマザーであることでバッシングを受けたり、過労で何度も倒れた

          私について_11

          私について_10

          前回からの続き。発達理論とコーチングとの出会い編 インテグラル理論 「こっちゃん読んでみて!」 ある日、U理論仲間から、成人発達理論の本を勧められた。 幼児や児童の発達心理学は少しかじったことはあったものの、成人期における発達については明るくなかったのだが、U理論とも通じる点が多くありスルスルと頭に入ってきた。 ※インテグラル理論(Integral Theory)…アメリカの現代思想家ケン・ウィルバーが創始した自然科学や社会科学、そして芸術や人文学など、人間に関わる

          私について_10

          私について_9

          前回からの続き。生き方を根本的に見直す編 3度の事故と入院と調停 自分の人生を生きると決めた私であったが、日常生活の中で、何度も過去のパターンに戻りそうになることがあった。 その度に、どのようなパターンが現れているかや些細な気づきをノートに書き出した。過去のパターンが現れなくなったら、それを小さな紙に書いては燃やした。 紙が燃えてなくなるのを見ていると、私の内側の固着した何かが昇華されていくような感覚になった。 他者から期待された役割を生きるのではなく、自分を生きる

          私について_9

          私について_8

          前回からの続き。自分軸を取り戻す編 自分らしく生きる アメリカから戻った私は、それまでの仕事に違和感を感じるようになった。生活のために出来ることを出来る範囲でやっていたが、本当にやりたいことかと問われると「NO」だった。 かといって、何がやりたいのかもわからず悶々とする日々が続いた。生活は出来るけれど、喜びがない。お客さんには喜んでもらえるけれど、私は心底は喜んでいない。このループから抜け出す必要性は感じていたものの、抜け出し方がわからなかった。 そんな時、ニューヨー

          私について_8

          私について_7

          前回からの続き。起業・子育て・渡米編 起業と子育て 離婚し、実家を離れた私はしばらくは貯金を切り崩し生きていくつもりでいた。 しかし、人生とは面白いもので、ひょんなことからマイホームを建てることになった。 ローンなしで契約。数千万円という現金を全てそこに突っ込んだ。結果、全財産が一瞬にして消えた。 産後・離婚後のホルモンバランスの乱れが影響したのだろうか。 今、振り返ってみても、当時の私の意思決定は極めて大胆だと思う。私は、所持金0だが何故か家だけ持っているという

          私について_7

          私について_6

          前回からの続き。就職・結婚・別居・出産編 就職と結婚 就職は、周囲の友人たちの声を参考にしつつ、ARTとも関係がある外資系金融機関がいいかなぁという理由で決めた。 正直、実家のトラブルのストレスが大きくて、今後の人生においてどのような仕事がしたいのかわからなくなっていたのだが、運よく拾ってもらえた。 ​ 気がつけば、私は24歳になっていた。 すると、母から「早く結婚しなさい」という連絡が来るようになった。 連絡の頻度はエスカレートしていき、しまいには母は当時付き合っ

          私について_6

          私について_5

          前回からの続き。挫折編。 失意の帰国 幸いにもドイツでの挫折と日本の大学の受験のタイミングが合い、流れのままに早稲田大学に入学した。 そこで私は自分のアイデンティティを探求すべく、なるべく多くの人と関わる機会を持つことを心掛けた。 そんな中、友人に誘われて、当時東京藝術大学の教授であり現代美術作家であった川俣正さんのゼミに関わらせてもらうことになった。 国内外における彼の展覧会の手伝いをする中で、うっすらと「ARTって、生き様なんだなぁ」と感じるようになっていった。

          私について_5

          私について_4

          前回からの続き。海外編。 スペインへ 美術研究所では来る日も来る日も絵を描きまくった。残念ながら大学受験では最終試験で不合格になってしまったのだが、それを機に海外に行くことを決めた。 幸いなことに、我が家は世間体を過度に気にする文化を持っていたため、浪人生を家に置いておくより留学させた方が、家族や親戚の精神衛生上、都合がよかったこともあり前向きに応援してもらえた。 行先はスペイン、バルセロナ。 カタルーニャ文化という独自の文化を持つ、地中海沿いの街だ。 眩しい太陽

          私について_4

          私について_3

          前回からの続き。高校以降の話。 ARTとの出会い カウンセリングや自己内省の期間を経て、私は少しずつ回復していった。そして、高校からは不思議と学校に通えるようになった。 登校できる体力と気力があることに喜びを感じる反面、またすぐに体調が悪くなってしまうかもしれないという不安もあった。 不登校の間、家族や親戚から問題児として扱われていたこともあり、私の自己肯定感は地に落ちていた。そのため、高校に通い始めたころは「私、このクラスにいてもいいのかな?」とどこか気まずい気持ち

          私について_3

          私について_2

          前回からの続き。小中学生時代。 植物人間になる 小学校の高学年になる頃には、他者の期待に盲目的に応える自分の生き方に嫌気がさし、鬱っぽくなりかけていた。 私はもともと自由奔放な部分を持っているのだが、当時はこの奔放さは「女の子らしくない」「生意気」とされ、私は自分らしく振舞うことを諦め従順な子どもになっていた。 このまま、いい学校に入って、いい会社に入って、いい人と結婚して・・・という人生を想像すると、人生はとてもつまらないもののように思えた。 夏休みの家族旅行もク

          私について_2

          私について

          この記事の背景 ずいぶん久しぶりのnoteである。 新しい記事を書きたかったのだけれど、過去に書いて自分のwebsiteに載せていたものをnoteで少しずつ記事としてアップしていこうと思い立った。 というわけで、これからしばらく連載のような形で毎日記事をあげる。 テーマはタイトルの通り、私について。 私は本当のところは、平凡に普通に穏やかに人生を歩みたかったのだが、けっこう波瀾万丈な、彩り豊かなプロセスを歩んでしまった。 ゆえに、私という人間を他者に理解してもらお

          私たちは妊娠している

          ある日、夫がこのBlog面白いよ!と、あるBlogを勧めてくれた。 それは、学びの仲間であるアースカンパニーのTomoさんと奥さまが綴られているこちらのBlog。 その中のVol.4の記事の中にある、この言葉を興奮気味に語ってくれた。 【"私の妻は妊娠している"ではなく"我々は夫婦として妊娠している"と言うべし!】 この言葉を聞いて、まず思ったのは… 「当たり前だよーー!」だった。 しかし、冷静になってみると、これは全くもって当たり前ではない感覚なのだとも思った。

          私たちは妊娠している