しょうもないプライドを大事にするゆえに何が本音かわからない男。
先日、申し込みがあったのでセッションをさせて頂いた。
申し込んできたのは36歳、男性。二児の父。
元証券会社勤務。法人担当。2020年に退職し、今は証券保と保険の代理店をしているそう。
ただ保険の仕事は勉強中でまだ契約は取れていない。
申し訳ないが、この男、本当にしょうもない。
どこがしょうもないのか。
まず、個人のお客様を相手にする保険の仕事を簡単だと馬鹿にしていた。
そのくせ、私のところに来た理由は
「保険の仕事をやる気にならない、1度契約したら継続的にやれるはず、
今は飛躍するための屈伸の時期。」
とのこと。
セッションをする前から、こいつはなんだと感じていた。
自分をやれる人間だというくせに、やる気がないなんて
やれるならやれよと思った。
話してみると、証券会社では年収1000万は簡単に取れていて、
正直今も来月300万入ってくると言っていて、
この人のやる気のなさの原因はこれだとすぐに気付いた。
つまり新しく保険の仕事をしなくても収入はあり、危機感がないからだ。
そして人のことをジャッジする癖があった。
同級生を1軍だの2軍だのと言い、自分より下のやつがいい企業に入った時に負けたと感じて、海外に留学したと話していた。
他者を1軍だのと判断するのは私にとっては不快感である。
そもそもあんたは何様なんだと腹の中で感じていた。
年収1千万は余裕の男は今週火曜に新車のアルファードを納車した。
収入に余裕がある割に
「火の車で頑張らないといけないのに、やる気にならない」
「本来はネガティブだ」とか、「気が弱い」などという。
話を聴けば聴くほど年収1千万も本音かは謎。
・2.3年には朝の情報番組に出ている気がする
・見た目はシュッとしているのでブランディングが上手くいけば、客の方から寄ってくるはず
・インスタの集客を成功させて、向こうから来るようにしたい
・こちらから出向きたくない、「お前が来い」と思う
・先生の立場になりたい
・上に立ちたい
などと希望を教えてくれた。
たいそうな自信であるが、これは上手くいかない。
お客様に対して、「お前が来い」という言葉がそもそもアウト。
こんな風に感じている人にだれが大事なお金を任せるんだ。
「先生の立場になる」を何度も連呼していたが、先生とは
「人の上に立つイメージ」だそうで、つまり人々からあがめられたい。
こんな人に誰が自分の人生を任せる?
他者に対する感謝が薄い。
感謝は重要。
感謝出来ない人間は人が寄り付かない。
これは昔私が経験したこと。
私も他者を蹴落としたいと考えていたので感謝は出来なかった。
だからこそ上手くいかないのは見てわかる。
久々になかなかな人材に出会った。
話を聴いていてイライラしたが、このような人がいるという私の価値観の引き出しが増えた。
セッションをさせて頂いたことはありがたい。
私の経験になるし、相手は鏡と考えると
私も昔は人の上に立ちたかったなと思い出す。
今は人とフラットでありたいし、それを意識している。
【クライアントの上には立たない。
優しく、楽しませながら成功に導き、一人一人を外見、内面から輝かせる】
ことをやっている。
次はどんな人に出会うだろう。
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