見出し画像

プレミアムヤシオマス/Premium yashio trout@栃木県日光市今市-みとや寿司

 最初にこの魚を知ったのは、昔都内の電車内で見た栃木県の何かの広告でした。私は子供の頃、中禅寺湖や芦ノ湖によく釣りに行ってましたがこの広告を見た時「え?そんな魚いたっけ?」と思い、凄く興味をひかれ色々調べ食べに行きました。しかしこの魚を理解する前に先ずは“プレミアム“が付かない「ヤシオマス」の方を知らねばなりませんでした。

昭和60年代に栃木県の水産試験場で虹鱒の遺伝子を品種改良し作り出された大型ニジマスを「ヤシオマス」と言います。

雌の虹鱒の卵に、特別な精子を持つ雄虹鱒のそれを受精させ、28度のぬるま湯に短時間浸すと、雌なのに全く卵を持たない個体が生まれるそうです。その個体は産卵期が無いため栄養分を卵にとられる事もなく、従来の虹鱒より脂肪分を多く含み、肉質が一年を通して良い状態で安定し、いつでも美味しく食べることが出来るとの事。名前は公募により県花ヤシオツツジにちなみ「ヤシオマス」と命名されたそうです(商標登録第5092655)

画像1

その後も品種改良の研究は続けられ、その結果、魚体の脂肪の質に着目し、オレイン酸を豊富に含ませ、独自の肉質を作る技術を確立しました。そして規定された7つの基準をクリアした個体が「プレミアムヤシオマス」としてブランド名を冠する事が出来るそうです。

※7つの基準→1オレイン酸含有量、2肉色、3におい、4サイズ、5出荷方法、6防疫対策、7記録。

画像2

 とにかく「プレミアムヤシオマス」と「ヤシオマス」の大きな違いはオレイン酸含有量で、それが多いと脂肪融点が低く滑らかで上品な味わいになるとの事。

さて味の方ですが、全く魚臭さもクセもなく、肉質は柔らか、適度に脂がありとても美味しかったです。握りでも頂きましたが本当に旨かったです(#^.^#)

画像3

ところでこういう品種改良魚とくると、ある板前さんは「旬のねえ魚なんて粋じゃねーよ」と思うかもしれません。しかしもし栃木県に行ってどっかの旅館に泊まり、夕食に出てきた物に陸送された海の魚貝類が並べられたとしたら私はあまり嬉しく思いません。海のない山間部で海の幸は食いたくないのです。やはり山であれば魚でも地産の淡水魚を楽しみたいです。そう言った意味では、山の綺麗な水で育てられたこのプレミアムヤシオマスはありだと思います。しかも旨いし(#^.^#)

画像4

画像5

ちなみにこの魚を取り扱う店は限られてますので、栃木県のどこでもあるわけではありません。私はいつも東武日光線の下今市駅から歩いていける「みとや寿司」で食べてます。

その他県内のホテル、旅館、飲食店で取り扱ってるので、詳しくは「プレミアムヤシオマス振興協議会」のホームページを見ると良いでしょう。

最後に、この魚は日光市ふるさと納税お礼品に登録されていて、プレミアムヤシオマスの活〆になんと【津本式究極の血抜き】を導入しているそうです(^o^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?