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アワビ/Abalone@千葉県夷隅郡御宿町-白鳥丸

2021/5月訪問

御宿(おんじゅく)は、千葉県夷隅郡御宿町の太平洋側に位置する町で、私が若かりし時は夏になると若けぇ男女がサマータイムを過ごすナウいビーチ、ナンパのメッカだった場所のイメージがあります(#^.^#)

こう書くと「おうワレ?今どきナウいなんて言葉誰もしらんやろ?」と思われる方はその言葉を検索して下さいw

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御宿駅海女の像

さてここはかつて石川県輪島市舳倉島、三重県和具に並び日本三大海女集落の一つでした。 しかし海女が全盛期だったのは1960年代あたりまでで、今はこの地に海女さんはいません。

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JR外房線御宿駅。この日は雨でした
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駅の観光案内地図を見ると、メキシコ記念公園と日西墨三国交通発祥記念碑なるものがあります。

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駅から目の前の道を海岸へ向かうとすぐに「ロペス通り」と書いた碑があり…

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このような掲示板まであります。これらは一体どういう事なのかちょっと調べました。

1609年(慶長14年)9月。かつてここの海で当時スペイン領だった中米メキシコを目指して太平洋ルートを進んでいたスペイン船サンフランシスコ号が暴風雨(台風)に巻き込まれ千葉県御宿海岸沖にて座礁…

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異国船の乗船者を救助する海女の図

乗船者373人のうち地元御宿の住民による懸命な救助で317名が命を救われました。サンフランシスコ号の遭難時における日本人の献身は、メキシコの親日感情に大きく影響し、1928年(昭和3年)サンフランシスコ号が漂着した御宿海岸に日・西・墨の交流発祥の地を記念した記念碑と記念塔が建立され、現在は「メキシコ記念公園」となり、御宿町はアカプルコと姉妹都市の協定を結んでいます。

メキシコ記念塔建立50周年記念式典には メキシコのホセ・ロペス・ポルティーリョ大統領が来訪し、このロペス大統領の来町を記念した為その通りを「ロペス通り」と名づけたとの事。

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救助する様子を伝える海女人形

船は座礁し、大破。海に投げ出され生死の境にあった乗船者は救助された時、そのまま弱った状態で死んでしまうのかと思っていた時、海女たちは口移しの人工呼吸、素肌で遭難者を温め蘇生させた事により「おお、ここは神の国なのか」と乗船者を感動させたらしく、その後食料も住民から惜しみなく与えられ飢えをしのぐことができたと伝えられています。

私は個人的に、どんな食料が与えられたのか?が気になっていたところ…

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↑おお、これはアワビさんの殻(^o^)写真は撮ってませんが、この救出の様子を表した人形の脇にはサザエの殻もありました(^o^)

こんな贅沢な海の幸を与えられたら、そりゃ元気出るでしょうね(#^.^#)

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イケスより活鮑

ここまで引っ張ったからにはゼッテー食べなければなりません。近くで朝8時から営業している白鳥丸さんで早速食ってみます(^o^)

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さあ来ました!アワビにサザエも付けました!(^o^)

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このサイズを一人で食うのはかなり久しぶりです。

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さっそく食べてみましょう…って言うか、滑ってなかなか箸でつかむのが難しい(>_<)ところで、醤油に浸したら動いてました(^o^)

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うん旨いです(^o^)。塩気があるので、醤油付けずにそのままでもよいかも。サザエと比べると柔らかい。脂やクセは全くなく、歯応えと噛み締める毎に感じる海の風味を楽しむって感じです(^o^)

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↑これはアワビの肝です。

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これは当然濃厚な味わいで、イヤなクセもしくは生臭さなどありませんでした。軍艦巻きの寿司で食ったらもっと旨いのかなとも思いました(^o^)

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御宿駅プラットフォーム内 海女の像

さて今回海女が有名なのに海女のいない港町でアワビを食べました。しかしこの御宿町、全盛期だった時の海女とその漁の様子を今に伝える凄い場所があるの事をその後発見しました。また近いうちレポートしますのでご期待下さい(#^.^#)

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