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7/6 浴槽をひっくり返したような雨

9時半に起きる。前日は0時に寝たはずなのだが…そんなに疲れてたのかと思いながらゆっくりと起きる。母が起きてすぐにコーヒーが淹れてくれて朝ごはんを用意してくれてる。高校の時はこれが日常だったんだもんなぁ…こんな幸せなことないのに。「感謝の気持ちを忘れない」と言いながら、ついつい忘れてしまうものだ。世の中で繰り返し言われていることは、平凡でつまらない。だけど、繰り返し言われているからには理由がちゃんとあるんだなとよく考える。

3日前と同じバスで東京に戻る。車窓から見る景色は好きだ。移動も好きだ。高校の時から毎日移動していたから、移動を楽しくする術は誰よりも身に着けているつもり。
車窓を見ながら、いいなと思ったものをLINEkeepに書き溜めていく。「住宅街にいきなり現れるお堀の中の線路」「それぞれの生活が見えるマンション」「角が丸いビルと、ガタガタのビル」「マンションの外付け非常階段」建築に視点が寄りすぎているが、今日の視点はそこらしい。こんな感じで視点が一つにより始めたらその分野を勉強するチャンス!なんて思うけど実際に勉強したことはない。

15時半 新宿についた。次の予定は18時半。迷わず新宿御苑に行く。大自然の長野県から帰ってきたのにも関わらず迷わずに。
都会の中にある緑って、大自然の緑とは違う栄養を取れる気がする。手前の緑越しに見える大きなビル。たまらん。
公園内にスタバがあるのは知っていたけど、今こんなに満たされているのにチェーン店に行くのは日常に引き戻されるので嫌だ。通ったことのない通路を通ってお休み処に行く。「お!これだ」と思い緑茶を即決。フラッペじゃなくて緑茶を選んで飲むのなんて粋だね。と自分で自分のことをほめる。


フラップより豪華ではないけど、ちょっとだけ粋だ


お休み処についてすぐに雨が降り始めた。ちょっと迷ったけど、着替えを持っていることが背中を押して、カメラ片手に外に飛び出す。
すぐにバケツをひっくり返したような雨になって、ちょっとすると浴槽を丸ごとひっくり返したような雨になった。雨宿りできる場所はすぐ人でいっぱいになり全員雨を見ることしかできなくなってしまった。私がずっと忙しくカメラをいじっていたら、横の男女が会話をしているのが聞こえてきた。二人ともあって無いような敬語で話してる。友達でもない微妙な距離感。雨で動けないことが二人の距離を縮めたならロマンチックだなぁと勝手に想像する。

ほんとにすごい雨だった


お休み所へ戻るころには泳いできたかのようにびしょびしょになってた。サクッと着替えたら緑茶の続きを飲みながら雨が止むのを待つ。隣のカップルが「子供の頃は雨が好きだったけど、今では好きじゃないな~」と話しているのが耳に入る。せっかくこんなに楽しいのにもったいないと思った。なんでこんなに好きになったんだろうかと振り返るとやっぱり「言の葉の庭」がそうさせたのだろう。なぜかあの雰囲気にすごく惹かれる。こういうことがうまく言語化できるような人にあこがれる。

カメラを持っているだけで土砂降りでも、びしょ濡れでもすごくワクワクする。
カメラは同じ景色でも感じ方をガラッと変えてしまう。いい写真が撮れなくてもワクワクする道具として持っているだけでいい。

一人で自由に過ごすと、心が豊かになる。ありがたいことに大学での生活は常に周りに人がいる。この生活は寂しくはならないけど、自分のもとにはなにも残らない。立ち止まって考える時間を意識的にとっていかないとなと考える。。

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