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2022-10-07 山が教えてくれたこと

山登りを始めた頃、
次のようなことを感じてました。

『麓から見れば、
山頂のことは良くわからない。』

登山口から望遠ズームで撮影した山頂。

『山頂に登ってみれば、
見通しは良いけれど、
麓の様子はよくわからない。』

山頂から登山口を見下ろした風景。

遠くに見えていた山頂も、
一歩一歩を積み上げれば到達できる。

風を感じながら、
会社組織に置き換えて考えてました。


現場からすると、
上司は何してるか分からない。

上司からすると、
現場は何やってんだか分からない。

でも、
それぞれの立場に立てば、
お互いを理解できる。

現場は現場で、
面倒な人間関係がありながらも、
チームワークを取って行動している。

ただそのなかで、
彼らは明確なビジョンを求めている。

上は上で、
強い風(プレッシャー)を受け、
それでも前に進んで道を開こうとしている。

原動力は、頼りがいの有る現場。

良い組織って、
部長とか平社員とか肩書はあっても、
雰囲気が良い。

私も部下が数十人いるわけですが、
最初はひどいもんでした。

信頼を深めたい一心で取った行動、
メール送る~とか、
自己啓発のポスター貼る~とか、
朝礼や夕礼で美辞麗句を並べてみる~とか。

効果ないどころか、
逆効果なんですよね。

ビジネス研修で学んだこともありました。 
モラールとか承認要求とか、傾聴力とか。

ある時気づいたんです。違うなと。
綺麗事で自分を守ろうとしてないか?と。

答えは『現場』にある。
現場で一緒に汗水流して、
出来ていることや、
出来てないことを体感しなければ。

私が守るべきは現場のみんなだ。

じゃぁどうしよう。
もう、
がむしゃらに現場に顔を出しました。

無視されても、キツイ事言われても。

彼らが課題や問題にぶつかったときが、
チャンス。

一緒に問題に向き合って、
彼ら自身で解決する手助けをする。

泥臭く。本当に泥臭く。
私も学ぶ。

まだまだダメダメ上司だけど、
それでも相談を持ちかけてくれた時や、
日報に前向きなことを書いてくれたときは、
泣きそうになるぐらい嬉しい。


現場を「麓」だとすると、
麓にもいろんな人々、
たくさんの木々、
花々、
動物たち、
絶妙にバランスを取ってます。

良い環境からは美味しいお米が取れます。
お山のてっぺんに居てばっかりでは、
麓が良いかどうかは分からない。

意地はってもしょうがない。
歩み寄る一歩が大事。

お互いにお互いがわかれば、
私たちはもっと良くなれる。


人付き合いにコレだという答えは無いし、
楽しいこと苦しいことあって当たり前。

だから生きてる感じがする。

そう思えるようになったのも、
「相手の立場で見てみること」を、
山登りの最初に、
お山から教えてもらったから。

そんなこと当たり前だよと、
常人は言いますけど。

本当の理解は、
行動が伴うことなんじゃないかな。

十分かといえば反省ばかり。

学びっていろんなところに有る、
ということですね。

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