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登山部🌸

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私の好きな山『早池峰山』のお花を含めた登山記録や、歴史、宗教、文化、不思議な出来事など、自分で調べたことをこちらにまとめていきます。
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#高山植物

100年前・お花を巡る物語り

牧野富太郎のことは、多くの方がご存知のことと思います。 このnoteは、現在の岩手県紫波郡紫波町で生まれた農家の長男で、植物学者・マキシモビッチ(マクシモービチ)との運命的な出会いによって、植物界に大きな功績を残した「須川長之助」の物語です。 ■幕末・開国・明治維新〜激動の時代に マクシモービチというロシア人の植物学者は、牧野富太郎(以下、牧野)ら明治初期の日本の植物学者からとても慕われて、多くの人を育て、現代の植物相の礎を築いた方です。 時代は幕末・開国・明治維新。

【登山】ミストの早池峰山〜ホットサンドで小祝、そして🐻

早池峰山に登ってきました。 朝から小雨、カッパを着てスタートです。 御門口からも小雨。でも気温と風が最高に心地よかった。竜ケ馬場から天狗の滑り岩までは、風がちょっと強くなりました。ここは足早に通過。剣ヶ峰分岐まで来ればもう安心。賽の河原でお地蔵さんにご挨拶して、登頂。 なんでもない記録なのですが、早池峰山に初めて登ってから5528日目(約15年)の今日は40回目の登頂記念日。 自分にとっての節目となります。いろいろ有った15年だったな。神社に手を合わせていると、顔がクシ

【登山】潤いと移ろいの早池峰山

登りたくて、早池峰山〈ヤマレコリンク〉に登ってきました。 朝5時の気温は21℃で涼しいものの、湿気がすごい。歩き始めの林道歩き30分と七里河原の30分で、大汗をかきました。前日の雨の影響でしょう。汗を流しながらも、森の様子に成熟した夏を感じました。 御門口を出てからは、穏やかな風が涼しくて、1枚羽織ってちょうどよい心地よさでした。 今日は雲が賑やかな早池峰。ほとんどガスって視界を覆いますが、 これは楽しい。頭上が豊かに移ろいます。この雲のおかげでカンカン照りにならずに

【登山】花と祈りの岩手山

てんくらAの岩手山、朝からすっぽり雲に隠れて。薄暗い森は夢の中のようで、とても幻想的です。足元には常にお花。雨降る森は、雫が潤って活き活きしていました。 ナラやブナの森が火山特有の砂礫に変わり、早池峰のような岩稜も楽しめる岩手山は、やっぱりスケールが大きい。特有の香りも懐かしみ、歩かせてもらいました。 今日は登頂はせず、1600メートル付近まで登ってお花を楽しみ、雲の中でコーヒーして、下山してきました。 今日は幸いにも風がなくて、鳥の鳴き声が良くこだまする1日でした。森

【登山】早池峰の 風に吹かれて イワカゾエ

5/17(金)に冬期通行止めが解除された県道25号紫波江繋線。天気も良さそうなので早池峰山に行ってきました。 朝5時半に河原の坊駐車場に到着。気温は6℃。コーヒー淹れながら身支度。駐車場から眺める早池峰山、それを支えるような新緑の森が青空のもとで眩しく見えます。 鳥たちのさえずりが騒がしいぐらいに響いています。また早池峰山にこれたな、そんな気分です。 ヤマレコをスタートさせて、ダケカンバが眩しい舗装路を2キロ歩いて小田越登山口へ。 木がザワザワするので、竜ヶ馬場は強風

【登山】鶏頭山〜蛇紋岩に咲く春の花に呼ばれて〜

1865年に、マキシモさんの指示で早池峰に入山したチョウノスキー(須川長之助)さんが採取して、マキシモさんが1867年に発表した固有種の5品種のうちのひとつが、ヒメコザクラです。 (チョウノスキーとマキシモさんのお話はこちら) (私のGPSで記録すると4割り増しで距離が長く出ます) 早池峰山塊でも、シカによる植物の食害は深刻です。端折りますが、林床がハゲポッポになれば、雨による侵食が進み、土砂崩れが起きて、岩塊崩落、白髭水(崩落による洪水)の発生。入山禁止にもなるでしょ

【登山】鞍掛山とセミ登山。

山に行きたくなったので、こどもの日でしたがソロ行かせてもらいました☺ カタクリは見頃を過ぎてましたが、他にもたくさんの花を見られました。シラネアオイは花が大きくて遠くからも目だちます。 タチツボスミレはほぼ全工程で足元に、コキンバイは東側コースで見られました。 今日はヌタ場もなくドライな登山道でしたが、裾を見ると何か付いてます? 2時間半の山行のうち1時間半をセミ君と登りました。 ハルゼミなんだと思いますが、色からして羽化したばかりなのかな。早く乾かして飛ばないとイ

写真家 土井信夫さん

土井信夫さんの写真集で、昭和55年発売の初版本が今、手元にあります。 当時の定価は25,000円ですから高価な本だったと思います。入手価格は1001円・・・。状態はとても良く、カラー写真も鮮明で往年を知ることが出来ます。 写真が綺麗なだけでなく、一枚の写真で花や葉、咲いている背景までよくわかって、土井信夫さんという写真家の想いを感じるものでした。 しかしそれは後になっての感想で、最初に開いてビックリしたことがありました。 「謹呈 ◯◯ 土井信夫(印)」 ひと筆添えら

2023-06-23 ひと冬こえて、観音様に巡り会う

2022年の最後の登山で早池峰山へ登らせてもらったときのことを、noteに書いてました。 春を向かえて、念願かなって6/25(日)に早池峰山に登ったときに、その観音様を発見できたんです。山頂ですぐに、見つけられました。 なんて穏やかなお顔だろう、そして西風を直接受ける厳しい場所に鎮座されているのはナゼだろうと、感激とちょっとした違和感を持ったのが正直な感想でした。 それが裏に回ってみて「なるほど!」と納得できたんです。 その初代の観音様は、今の観音様、本宮、若宮と、参