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はじめての土鍋

土鍋を家にお迎えしました.


 土鍋を手に入れた.

 昨年末,同級生とのクリスマスプレゼント交換会を行った.予算を決めて買ってきたものをランダムに交換するというものである.
 同期が持ってきたプレゼントを引き当て,中身を確認すると新品の土鍋と鍋キューブ,鍋つかみが入っていた.いただいた鍋つかみは,裏返すと鍋敷きにもなる優れもの.
 おそらく1番のあたりを引いたと思う.私はカロリーメイトを箱詰めしただけだったので,申し訳ない気持ちになった.

土鍋はいきなり使えない

 さて,持ち帰ってみて大きさを確認すると,ひとり鍋をするのにちょうど良い感じである.

ご飯茶碗よりひとまわり大きいくらい

 早速使ってみようと鍋の箱を見て驚いた.土鍋を使う前に,一度「目止め」をする必要があると書いてある.私が非常識であるがゆえのことかもしれないが,メドメってなんだ?と首を傾げてしまった.

 困ったらネットでいろいろ調べてみる.どうやら,でんぷんを含む液体で土鍋の水漏れなどを防ごうとする操作のことを目止めというらしい.
 温かいお湯に小麦粉を溶かすか,お米のとぎ汁を用意するかし,土鍋に突っ込む.弱火で数十分煮込んだ後,静かに冷まして鍋を洗う.これが目止めの手順とのことなので,それに従おう...としたが,小麦粉が無い.米のとぎ汁を使おうにも,ちょうど米を炊き始めたばかりですぐには用意できない.
 何を血迷ったか,片栗粉で代用してしまった.煮込んだ後がとても面倒くさかった.片栗粉を溶かした水がゼリーのようになって鍋のそこかしこにこびりついてしまった.

 なんやかんやで翌日には使えるようになった.1日お預けをくらってしまったので,鍋モチベは高まり続けである.

調理開始

 カセットコンロは持っていないので,台所で調理してから土鍋ごと炬燵に持って行くことにした.

どんどん入れていく

 いただいた鍋キューブを早速使っていく.今回はキムチ鍋.沸騰した水にキューブを2つ溶かす.
 葱,人参,白菜,榎,韮は適当な大きさに切り,芯のあるものからどんどん煮込んでいく.
 ある程度煮えてきたら豚肉,豆腐を入れ,蓋をする.こちらも少々煮込んだのち,炬燵に持って行く.

 いただいた鍋敷きに土鍋を乗せ,炊き立ての白米を用意.お米はいつもより水分少なめに炊き,固めな仕上がりにした.

 始めるか.

よく煮込まれていて美味そう...!

 蓋を開けると湯気とともに美味しそうな匂いが漂ってくる.
 いただきます.

 ...

 

 美味い.

 よく煮込まれた具材が,体の芯から温めてくれる.キムチ鍋の辛さも相まって,どんどんご飯が進む.
 そして,土鍋.これがあるのとないのとでは全然違う気がする.

 あっという間に食べきってしまった.余ったスープには中華麺を入れ,数分火にかけてやると〆の完成である.

肉が少ししか残っていないので,麺ばかり.

 美味い.

 こんな良い鍋をひとりで食べる.至高の晩餐である.


 これは定期的にやりたくなる.春が過ぎて暖かくなってくると,鍋の旬も過ぎ去っていくので,寒い冬のうちにいろいろな鍋をやってみたい.

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