見出し画像

最近遊んで楽しかったインディーズゲーム【雑感編】

感想やらスクショやら分離。ネタバレを含む情報を盛った版。
ネタバレのない未プレイ者向けレビュー記事は以下。

チキンポリス

これが良いゲームであることを疑う余地はないだろう

Twitterのゲーム情報オススメからビジュアルでチェックしなんとなく購入した。
当初は「購入するほどではなかったかな…」とぼんやりプレイしていたが、デボラの死からグッと物語に引き込まれた。1章終わりまでに3時間程度あったためボリューム面に期待していたが2-4章合わせて3時間程度とバランスが悪い。

尋問パートは分岐もあり結構面白いが、「性格を分析してこういう責め方をしよう」というヒントがあまり有用ではなく、情報量のある質問をするよう心掛けたほうがいい。

イブンはこちらの表情もかわいい

これからやるケモナー諸君のための詰まりそうな箇所メモ
・ 別荘の暖炉→市章
・ ワニの時計→本棚の数字
・ ジップの隠しもの→ジュークボックス
・ ボスコをどかしたい→天使に相談
…フラグ立てが全体的に困難だと感じた。

ガブリエルかわいい

あと筆者が何か言えるとしたらカーチェイス、ゲーム的には難しくないのにリロード/カバーの説明がないかつ入力難で難易度が上がっておりキツかった。PCだと両方右クリックか?リロードさえ出来たら勝てるのにリロードができない…!という局面が何度かあった。幸いリトライはストレスではない。

かわいい
こいつがシーシー喋ってて良い

縄を解くゲームも難しかった。パッド式マウスにとって長押しし続けながら正確にドローイングをするのはかなり苦しい…。

寄り道によるサブ要素の多さは当初面倒くさかったが、キャラクターへの愛着が湧き始めると楽しくなってくる。

サブウェイミッドナイト

プロモーションに一目惚れし購入。何度か挫折しついにクリアした。

1周目でクリアできていたのは、釣りの人・劇場の人・犬の人だった。画家は緑のペンキは初見で取ってたがそもそもその前の赤を取ってなかった。画家だけ難易度高すぎない?

釣りの人の容姿が好き

コンピュータの人は全体的に意味不明でここが分からなくて一旦ゲームをやめた(結局総当たりなのか?)。
他のキャラはまだステージとキャラの関連性が分かるが犬の人のクリア難易度だけ納得がいかず、作者は思いついたアイディアここに全放出したのか?と疑うほど。劣悪な視認性&操作性が牙を剥く!

ゲーマーは二度とやりたくないステージだったが一周目で手紙を取得していたので二周目で晴れてグッドエンドまで見れた。

……壁抜けしとる!

一度クリアを諦めた(犬の目玉のところ)時に攻略やレビューを漁り、割と辛口なレビュアーが操作性とゲーム性を批難し、アート面とエンディングを評価していたためモチベーションを取り戻したが、苦労して見る価値のあるエンディングとは感じなかった。主人公(だとプレイヤーが認識していた人物)を助ける展開は好み。グッドエンドの割とホラー感ある幽霊たちも好き。

ゲーム内の殺人鬼は息子?の蘇生のため?に深夜の地下鉄で乗客を殺しており、グッドでは被害者らの幽霊を助けたので彼らが殺人鬼を殺して脱出成功。ベストは息子の亡霊になって犯人の犯行をやめさせたため全員生還、犯人も救われたという解釈でいいのか。
このベストエンドを発生させるためのゲーム外ギミックはかなり良かった。

本当にアートワークが全ての不満を吹き飛ばす勢いで良い。あらゆる意味でインディーズらしいゲームだった。

エンドレスマンデー

サマーセール中のディスカバリーキューのおすすめ。このおすすめはかなり精度が高かった。何かの外伝作品らしいのだがよくわかっていない。

1周目でバッド回収しようと思い、キニのフラグが立った状態でクラブに行ったがそれが正規だった
というわけで特に意識はしてなかったが1周目で(おそらく)トゥルーエンドに到達。他にも何かあるだろ…と遊んだが実績見ても取得方法が想像もつかない(アプリゲームを友人に勧める)(隠しはアンロックしたがたどり着けない)。
ゲームとしてはかなり気に入っているため、日本語の攻略情報が充実したらまた触りたい。それか英語の実績ガイドを翻訳するか…。

覚悟していなかったシューティング面は無理!相手からの攻撃を無視してマザーシップを連打していたら何とかなった…のは救済措置なのだろうか。

※これは別に辛辣モードではない

初見時RPG風パートで不正解の選択肢を選んでしまい、全員から辛辣な言葉をかけられた。この演出は好きだったが、その後のタイガーちゃんの態度が全て悪くなるのはプレイ意欲を削ぐ。星空と冒険のインスピレーションも(おそらく)取得不可能なのでほぼ詰みなのだが、こんなに影響が大きいにも関わらず選択肢は分かりにくい。

酷い言われよう

タイガーちゃんが天敵と目しているMrコアラに対するコメントを求められ「可愛い」「嫌い」のどちらかを選ぶのだが、ふざけたわけではなく「タイガーちゃんが悪く言いすぎなのでバランスを取りたい」と考えて可愛いを選択した結果終わったので理不尽だと感じた。

ウィスキーさんとスカイの容姿がとにかく好み。スカイの「や。」が好き。ビジュアルがすごくかわいい。

日本圏では社畜ゲームと紹介されているが、(まあブライスの仕打ちはブラックなのだが)ペニーが残業しているのは勤務時間中スマホゲーを触ったり漫画を描いて遊んでいるのが原因なので、一口に社畜ゲームと断じるのも少し違うかな…と思う。

会社社会をしっかり描写しているため社会人向けだと思うのだが、主人公が幼稚で展開もファンタジーでテキストのノリなど含めて若々しいため、ターゲットとなる年齢層がちぐはぐなイメージを受けたが、筆者はかなり好きだった。

仕事のため6案を出すという目標の単純さに反して、過去へトリップ!宇宙人襲来!イマジナリーフレンド襲来!という突拍子もない展開が、何が起こるか分からないワクワク感とシナリオ分岐への期待をくれたのだと思う。

一番グッと来たセリフ。等身大の人間からひねり出される思考みたいなものが見られるゲームが好きなのだと思う。

願わくば多くの人にとって楽しいゲームであってほしい。

主人公のアートワークがまた良い

7DtEwY

Twitterのゲーム情報オススメで知った時から遊びたいと思っておりついに購入した。
最初に触った感触でゲームの出来に感動し、文法込みで解読不能言語と向き合っていたが、一周目途中でアルファベット+英語であることに気付いてしまった。推理ゲー的な側面もあると思うのだが、果たして推理の中にアルファベット置換が想定されているのか…とりあえず1周目はなるべく解読をせず、2周目の頭で全単語解読して挑んだ。

女の名前はルビー、俺の名前はサムライ一直線。

内容がプレイヤーの解釈に委ねられるアドベンチャーという試みが非常に面白く、筆者は1周目、戦争の後遺症で記憶喪失+瀕死になって帰ってきた恋人に寄り添う女性の話だと受け取り、2階で病気の特効薬を作ることで7日目以降を生き残るベストエンドに辿り着くのだと予想し2周目に挑んだが、想定外の話になった。

1周目
2周目

がっつりヤバいことしてる!!!

真相がかなり予想外で良かった。主人公の状態や、ゲームの意義についてある種メタ的に波及しているところも好み。斬新なゲーム性+捻りのあるストーリー=最高。

窓+時計から「今」を推量した時が一番気持ちよかったかもしれない。タロットがタロットなせいで重要ワードは審判になっていた。

もっと発言したかった。発言に対する反応が見たかった。言語理解やコミュニケーションに特化したゲームも遊んでみたい。
突き放した上で全てを終わらせるエンディングも見たかった。ルビーが絶望して死ぬやつ。

テオエンドのラストシーンに様々な考察がなされているため筆者も考えたが、標準語が英語であるため作中とは別時間軸の世界+錬金術に関する書物を読んでいる人物はテオ(に繋がる人物)+架空言語でテオ?のメモを差し出しているのは主人公orプレイヤー…という解釈。
心中した先のエンディングであるため英語圏で生まれ変わり、テオは不明だが周回上の主人公がそうであったように、主人公の記憶ははっきり残っているように捉えた。

(テオが別に恋人でもない人間を飼っているという考察も好き。)

CoffeeTalk2

(おまけ)
以前に1+2を購入していたので遊んだ。感想書かずにサクッと遊ぼうという腹積もりだったが、想定より言いたいことがあったので感想を書く。

フレイヤという軸があったため1の方が遊びやすく感じたが、話の面白いアマンダ+シルバーの出番が多かった+全体の軸となる車両パンク事件が面白かったことからストーリーは2の方が好きかもしれない。

ただ、やはりフレイヤがいないと寂しい。

ヴァルハラフォロワーであるため恥も外聞もなくヴァルハラと比較するが、コーヒートークのぼーっとした始まりを見て、「一日を変え一生を変えるカクテルを」というお決まりの言葉はかなりゲームを整えていたのだと感じた。コーヒートークは1日の終わりもぼんやりしている。

一杯のコーヒーで延々喋っていくカフェと比較し、一人が何杯も注文してくれるバーの方が好き。
というかコーヒートークはメニューの多さが客の注文の少なさのせいで活きてこない。ベースメニューが2種類増えたのに。もっとドリンクを注文してくれ。

シルバーとアマンダの話が好き。アマンダが特に「地球人らしさ」を獲得する気もなかったところが好き。
またバンシーやサテュロス族という、あの世界でも被差別階級にあたる人種が登場したのも面白かった。
ベイリースらの結婚式も割とよかったが、来賓者絞ってハイド呼ぶの!?確かに彼らにとってあらゆる面でハイドがキューピッドなのか…。

豪華メンバー

トモダチルのストーリー機能もよかった。画像がたくさん見れていい。見知ったメンバーの投稿にフレイアがいいねしていたりして、垣間見える人間関係も嬉しい。進行に合わせて店舗内の小物が増えていくのもいい。

定額サービス小説が相変わらずバリエーションが無く、つまらない。恋愛小説はそれほど小説市場で規模を獲得してないと思うのだが。
異種族が合同で暮らす仮想社会の世界観の厚みを全く感じない。世界観を描ける仕組みなのに勿体ないと感じる。「フレイヤがカフェで考えた小説」という前提が消えたため更に読む価値がなくなった。

シアトルは毎日雨であるため結婚式の雨の逸話の有難みもないだろと思った。

2周目も始めたが、スキップ駆使しても怠いし変化ないな…という感触。ただセーブデータの進行度から見てやる価値はあると思うため気が向いたらやる。

この人にコーヒー振る舞えるのがよかった


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?