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最近遊んで楽しかったインディーズゲーム4作+

サマーセール周りで遊び面白かったゲームズ紹介。遊んでほしくて書いたレビュー記事。ネタバレ込みの感想やスクショは別記事として仕上げるため、致命的なネタバレを含まない読みやすい記事になっている、はず。

Chicken Police - Paint it RED!

プレイ時間:7時間程度
ハードボイルドは好きか?筆者はFallout4のホワイトチャペル・チャーリーが好きなので好きなはず…。

鶏頭の刑事コンビが難事件に挑むハードボイルドアドベンチャーゲーム。鶏という選出は固ゆで卵に由来するのか。
かなり手堅い作りで、困ったことに巷で言われている以上のレビューがない。
動物の頭部がコラージュされたキャラクターの見た目がコミカルで、それらは単に「外見のインパクト」に留まらず世界観の構築に寄与しており、人間を使うと生臭くなる差別描写も、登場人物が動物であることにより受け入れやすくなっている。

英語音声フルボイス。ハードボイルドな言い回しが動物verに変換されていて面白い。ギャラリーにはメイキングアートまで収録されている。
ストーリーはベッタベタな作りで展開もベタゆえ読めてしまう。翻訳はかなり力が入っているが時々口調がおかしくなる。進行が不親切で詰まりやすい…感じたこと全部ゲームカタログに書いてある。

割と好きだったが良かった点も悪かった点も散々言われている以上のことが言えないので、敢えて記事を書くまでもないと思っていたが、同志諸君のために敢えて筆をとった。
何が良かったって男も女もセクシーなハードボイルドの世界観を動物で再演すると…ケモナー特攻作品になる

娼婦らのアートは非常に良かった。顔のコラージュだけでなく、ウロコや尾や毛もある。いい。
登場する女どもはただセクシーなだけでなく、いずれも危険な魅力がある。いい。

男もセクシーで、ネズミのギャングの人を食ったような表情は非常によかった。彼の色気がプレイのモチベーションだったが、絶対そんなモチベーションでやるゲームじゃない。

フルボイスもケモナー目線で見ると違った魅力を持ってくる。ズバリ、動物の声っぽいのだ。ウサギとネズミは特に"それっぽい"。
爬虫類の男性陣は、まるでヘビの唸り声のような、サ行に特徴ある喋りをする。クラッシュバンディクーのコモド・ジョーの喋りを思い出して非常に好きだった。

一見雰囲気がいいだけの平凡なゲームだが、ケモナーはやったほうがいい!

Subway Midnight

プレイ時間:5時間程度
深夜の地下鉄にて、何が起こるか分からない車両を乗り継いでいくキュートなホラーゲーム。
実にインディーズらしい荒さと不親切さと情熱を持つ作品。アートワークは満点。なおかつしっかり怖い。

↑プロモーションが実によく、内容がどうであれ遊んでみたいと思わせる魅力がある。

雑然としたホラーギミックのある地下鉄の車両をザッピングしていく作りを期待していたが、それほどポンポン乗り継げない。
スムーズに行けないシーンが多々あり、詰まったり、死んだりする。

原因① 操作性と視認性が悪い
主人公の移動はかなり遅い。ただこの操作性の悪さはホラーゲームらしくもあるので一口に悪とも言えない。視認性のせいで難易度の上がる部分はかなりイライラする。

原因② 総当たりの謎解き
(もしかしたら筆者がヒントを見落としているかもしれないが)ノーヒント総当たりを要求される場面がままある。
敵から逃げるパートや考えればわかるギミックはともかく、試行回数で足止めさせるのはかなりプレイ感を損ねる。

また、悪い点として1周目は確定でバッドエンドになる。
ただしグッドエンドのフラグは想像しやすく、2周目以降はフラグが既に立った面はスキップされるため遊びやすくはある。

欠点はあるが、それでも それらを吹き飛ばすほどアートワークが良い。動きや演出も妥協がない。ビジュアルにグっときたなら決して後悔はしないのでぜひ遊んでほしい。

Endless Monday: Dreams and Deadlines

プレイ時間:4時間程度
怠惰さゆえに溜まった仕事を、締切2日前から必死に片付けるアドベンチャーゲーム。正体不明の商品に対して、休日出勤の2日間で6個の広告案を作るのが目標。つい最近ローカライズされた。
休日夜のオフィスで一人きり、何のインスピレーションも湧かない中、スマホゲームの誘惑、イマジナリーフレンドの干渉、果ては宇宙人の襲来を乗り越え無事仕事を完成させることはできるのか!?

キャラクターイラストが非常に可愛く、全体的な空気感がいい。メインテーマ曲に、可愛いキャラクターイラスト・へにゃへにゃの背景画、へにゃへにゃの一人称テキストがマッチしており、プレイしていて「なんとなく楽しい」のだ。

主人公はタスクを先延ばしにし、勤務時間中にスマホゲームや落書きをして遊び追い込まれる芯のないダメ人間だが、そういう人間が一生懸命 目の前の出来事に対処していく様は共感しやすい。

「期限内に仕事を完了させる」という筋書きは単純だが、発生するイベントがおかしいため全く先が読めない面白さがある。to doリストを意識すれば進行に迷うことはないだろう。

個人的には主人公の描く広告アートも好みだった。
また手書きの文字(これがまた空気感にマッチしている)がきちんとローカライズされているところも好印象。

7 Days to End with You

プレイ時間:3.5時間程度?
未知の言語を用いる女性と過ごす7日間を描いたアドベンチャーゲーム。単語の意味を推測していくことで物語を理解していくことになるが、物語の解釈は観測者であるプレイヤーに委ねられていく。よく「7DtEwY」と略される(この略が好き)

異言語の解読というパズル要素※と、プレイヤーが物語を解読していく要素の組み合わせが面白い。
※数字や色や時間帯など、ある程度は推測しやすいように解読できるように設計されている。

単語を定義すれば以降字幕として表示される。また単語帳はいつでも開くことができ、単語を耳にした際の状況を回想できる。いくつかの単語は日々見る夢の中で答え合わせがなされる。つまり推理ゲーム周りは手厚くサポートされているため臆することはない。

おそらくSAMURAI HARD

適当な意味を仮に定義しておくと不意打ちで笑わされる等の遊び方もある。壊そうと思えばストーリーをめちゃくちゃにすることも出来るだろう。

とりあえず1周遊んで読み解いたストーリーは、真実と全く違った。
彼女と過ごす7日間は非常に長く、とても短い。


(調べたらSwitchでいっせいトライアルをやっているらしい?)

その他

7/17リリースの注目作2作

数学パズルと聞いて興味を持っていたがOSが対象外だったので遊べない。とりあえずデモ版は無料で遊べるので筆者の代わりに遊んで欲しい。

かわいいシール屋さんになる時がついに到来した。このゲームは「かわいいシール屋さんになりたい」というあなたの欲望を叶えてくれる。かわいいシール屋さんになろう。

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