こんなにもおもしろいソニック・ザ・ムービーを前にして 日本人だけが冷ややかな視線を送っている
まえがき
なんとか日本公開日当日に観ることができた(レイトショー滑り込み)(友人様、ありがとうございました)。
４ＤＸを剥奪されていた。１を４ＤＸで見た時、客は自分達を除き１人しかいなかったのでまあ妥当だろう。
何なら２の22時からの部にぼつぼつ人が入っていたのが嬉しかった。
あえて日中に行かないことで「子供には人気があり昼は大盛り上がりのソニック」を信じることが出来た。
海外ウケは凄まじくいい、続編制作決定おめでたい(果たして日本で公開してくれるのか…)！
というかスペースチャンネル５が映画化プロジェクトが動いているらしい！大音響でMexican flyerを聴けるだけでアドだし、なんとかマイケルジャクソンで何かしらしてほしいし、大成功してほしい。劇場でうららとチュー・チュー・ヘイ！したい。
１を見た時には最初のセーガーのところで、ソニックの真下に出てくるスペチャンしか見えていなかったが、今見たら左の方からぬっと出てくる桐生ちゃんの存在感で笑ってしまった。
ソニック１が好き
異世界転生ソニック。
アメリカのちょっと問題を抱えている警官のおじさんことドーナツキングと、精神を病んでいるソニックがマンツーマンで親交を深めていく、分かりやすいストーリーだ。
出自も年齢も抱えているものも全く異なる２者が、幾度となくトラブルを乗り越え、通じ合っていくところが好きだった。
音速のハリネズミ・ソニックの強みは概ね「時止め能力」のように解釈されている。予告段階では「それはどうなの？」と思っていたが、実際に見てみると非常に画面映えしたのでいい改変だったと思う。
ドクターエッグマン解釈にも外連味があり、「全然エッグマンじゃないのにエッグマンに見える」ところから最後に外見までエッグマンになる流れが面白い。
１は話もまとまっており本当に面白かった(と思う)のでオススメです。
１で評価していた部分が２で崩壊した
・ドーナツキングが父親になってしまった
年の離れた、種族の違う友人感が好きだったので地球とソニックの交流はここで終わった。
感想見てると「ラスト父さんって呼んだの尊い…」みたいなのが散見されるんでまあいいんじゃないか？しらんけど。
・異世界ソニック風味が薄れた
ソニック側から２キャラクターが追加されたこと、ソニックがメインで冒険する舞台が雪山と遺跡(これも異星にこの封印を施すフクロウの科学力どうなってんの？という与太の隙が大きい)であることから、【実写映画】の面白味は大幅に薄れた。
ハワイで印象的なパートも、ソニックらから独立したレイチェルの大暴れシーンで、単体としては面白いが このシーンに何の意味があるの？と思いながら見ていた。
・ソニックの時止め描写がマイルドになった
１の時点で原作ファンから相当な反発があったんだろうか。この影響で画面上でのソニックのアクションの面白さはなりを潜めている。
一方、単純にスピードが発揮されるシーンも限られている(本気モードで走ってない時はナックルズが平然と追い付いてくるの、それでいいのか…？)ので、総じて「主人公の活躍が地味」という印象。
例えば、ソニックが走ることでエッグマンのミサイルを避けるのは「ソニックすごい！」となるが、テイルスの飛行船にミサイルが当たらないのは「このミサイルに問題があるんじゃないか…」と感じる。
スーパーソニックはよかったが、１で好きだったアクションとは毛色が違う。
面白くなかったのか？
・シーン単位は面白かった
間違いなく各シーンは面白いと感じた(キノコピタゴラスイッチ)(ソニックの一人遊び)(変形する喫茶店)(ダンスバトル)(握手で骨破壊)(温厚そうな老人の編み物がドクロ)が「シーン単位でなんとなく面白い映画が面白い映画ということなのか？」「そもそも面白い映画って何なんだ？」と哲学的なことを考えるに至った。
不満というほどの不満もない。直近で見たバズライトイヤーの映画はコメントすることも特になかったのであれよりは間違いなく面白かった。
・前作より原作ファン向けらしい
マシンデザインやシナリオの骨など。ソニックの能力の再解釈筆頭に、そういう方向性へ舵をきったのはいいと思う。
原作ファンが喜ぶのはいいことだ。
・グリーンヒルアレンジが超いい
着信音をそれに設定するのはお前しかいないんだよ！！！！
エンディングの方も可愛くて好きだった。
・ナックルズがかわいい
このＣＧはツリ目の方が可愛く見えるので、常時ツリ目を要求されるナックルズは外見に破綻がなかった。逆に１の時はそんなに気になってなかったのに「ソニック記憶より気持ち悪いな…」と思った。
ナックルズ、とにかくバカでかわいい。
その他
・日本ではキッズ人気なんてないのに、露骨にキッズからのウケを狙いにいってるシーンがあり諸行無常を感じた
一度口に含んだものを吐くのやオナラのくだりなど。もうアメリカのキッズはドッカンドッカン笑ってるんだろうな…と思いながら見ていた。苦手な系統のシーン。
・遺跡のデザインがソニックというよりクラッシュじゃない？
ひとくいばなテンプル！！！！！！！
こういう映画でゲームっぽい描写が挿入されるのは好きだが、下から飛び出る槍も、火を噴く石像も、ギロチン振り子も、クラッシュバンディクーで出てくるギミックだろ！
・ソニックサイドのキャラクターが増えたので ドーナツキングがハワイに行くくだりで人間サイドの描写が薄味になるのかな…と思ったのに全然そんなことは無かった
そのせいでソニックサイドのキャラクターの掘り下げが足りてなくない？と感じるし、レイチェルはマジで何なんだよ。
そんな暇ない/ソニックの存在は隠さなきゃならないのは分かるが、映画全体の満足度から逆算すると 最初からハワイについてってバカンスしてるソニックが見たかった。
・１のエッグマンの方が強そうだった
・マスターエメラルド、クーラーボックスと一緒に放置しそうになるくらいならフクロウが生物が活動できない土地に封印した方がよかったのでは？
(〇〇〇〇が来るよ！)
「１のラストの展開」「３を制作していること」から薄々わかってただろうけど、ソニック３、シャドウが登場するよ！！！
ＧＵＮの名前が出てきたときにちょっと身構えたが、やっぱりしっかり出てくると嬉しい！！
これが海外だったら、ラストで話が出た時点で「oh…」(顔つきが変わる)
→シャドウの靴が見えた時点で「wait！」「wow…」「NO NO NO…」(息を呑み両手を口に当てる)
→シャドウの顔を見て、シャドウ・ザ・ヘッジホッグの名前を聞いて雄たけびをあげ、号泣し、知らない人同士抱き合って喜んたりしてたんだろうな…と思った。
ソニアド２なら内容もネタも分かるので非常に楽しみ。あとvsシャドウならハイスピードバトルが描写されそうなのも期待ができる。
面白い面白くないはどうでもいい！！ソニック3が日本で遅滞なく公開されることを願って、日本人 日本のキッズたち！ソニック2を観ろ！！！！！観てください！！！！
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？