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期間限定全文無料!振り返り対談(中島咲紀×りにょり):マダミ黙示録

▽:はじめに

今回は対談記事です。

前回も非常に面白かったので
今回は女性2人にお願いしてみました!

今回のこちらの記事は3773文字、
読み終えるまで凡そ6分程度です。

今回の記事は
お二人で制作した
「ある森のどうぶつ事件簿」
を元にチームで制作するメリットなど
お届けできればと思います。

▽:本日の話し手紹介

さき:@saki_nakashima

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りにょり:@rinyori

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▽:ある森の動物事件簿

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作品詳細公式WEB:https://ozon.jp/arumori/

ここはパペットの森。
動物が自由に暮らす場所。
もちろん事件なんか起こる筈がありません。
毎日を楽しく過ごしていた動物たち。

「明日もみんなで集まろうよ!」
そう約束した筈なのに、次の日の夜に広場に集まってみると、
いつまで経っても現れない動物が。
心配になった森の動物たちが家を訪ねてみると
そこには変わり果てた死体がありました。
しかも、そこには見たこともない「恐竜」と呼ばれる
巨大な生物まで現れて…

疑い合う動物たち、徐々に明らかにされていく秘密。
動物たちは、元の生活に戻ることが出来るのでしょうか?

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▽:作るキッカケ

さき:
もともと、私とりにょりさんは
ボードゲームを通して知り合ったんですよね。

りにょり:
そうそう、何年か前の
ゲムマ終わりのゲーム会で
遊んだ覚えがあります!

さき:
私はもう記憶がないw

りにょり:
あの頃は
大人数で集まってましたもんね(笑)

さき:
そこからお互い
マダミスにハマってるのは知ってて、
私が自作のマダミスを作ろうと思った時に、
同じくボドゲ仲間のT氏に
「りにょりさんに声かけたら?」
といわれまして。

りにょり:
なるほど!T氏には感謝ですね~

さき:
もともと私とT氏が
「殺伐としない議論のマダミスが作りたい」
って話をしてて。
そこから動物のパペットを使ったら
自然に優しくなれるんじゃない?と。

りにょり:
最初に電話をもらった時から、
『パペットを使ったマダミス』
っていう所は固まってましたもんね。

さき:
そう!
ちょうどその話をしてた時に
私がショップで買ったサメのパペットがあってw
これ使いたいって。
んで、私作るわ!!ってなったんですけど…
私、語彙力がないというか、
アイデアは浮かんできてもそれを文字に起こして、
シナリオを書いて…
といったことをしたことがなったんで
まぁ何も書けない!

りにょり:
そこで、
さきちゃんがこういうアイディアでやりたい!
というのを拾いながら、
私がシナリオにまとめる形になったんですよね~

さき:
T氏に
「自分が出来ないことは
出来る人にお願いすればいいやで」

って言ってもらって
「なるほどなぁ!」ってなりました。
何かを作る人って
全部自分でやらなきゃ!
って思いがちじゃないですか?
あれ?私だけ?w

りにょり:
分かる分かるw

さき:
りにょりさんは、
Rabbitholeでやってる
「2049年からの行き先」
ってシナリオでもお世話になってて、
文章量は多くないんだけど
ちゃんと必要なことは
簡潔に書かれてる
なって印象があって。

りにょり:
さきちゃんは
「2049年からの行き先」
も何度もGMやって貰ってて、
シナリオの特性とかよく分かってくれてたのは、
ある森を作る上でも有難かった
ですね~

さき:
そうですね!2049年の特性は結構参考にしました!

左のコピー

▽:どんな作品に仕上がったか

りにょり:
そんな「ある森のどうぶつ事件簿」ですが、
一言でいうとどんな作品でしょう?

さき:
未経験者に優しく、
シンプルに楽しい!
かな?

りにょり:
確かに。
やっぱりオススメポイントは
「パペット」なので、
パペットを動かしながら
楽しんでる姿は印象的ですね~

さき:
でも推理とかその辺を
疎かにしているつもりは全くないので
経験者の方にも遊んでほしいなと。
シンプルっていうのは
謎の部分よりはシステムの部分なので。
だって、難しいことなんもしてないじゃないすか。
ほんとシンプル。

りにょり:
うんうん。
さきちゃんが最初に求めてたのって、
『ほのぼのとしたマダミス』って感じですか?

さき:
そう、私は普段GMとして
マダミスに関わっていることが
圧倒的に多いんですけど、
やっぱり時々あるんですよ。
見ていて胃が痛くなる組が…
ちょっと議論が白熱しちゃって
そこからギスギスしちゃって…みたいなね。

りにょり:
そうなんですね~。

さき:
だからパペット使うことによって
声を荒げるのを自然に抑えたり、
違和感なく語尾に
「なんとかだガウ」みたいのつければ
ギスギスしなくなるかなって。

りにょり:
それはとっても効果があったな~って
実際に「ある森」の公演を観てても思います。
でも、
さきちゃんが最初に考えてた『ほのぼの』よりは、
キャラクターによってはちょっと暗いかな~~
と思えるハンドアウトもあったけど、
あれは大丈夫でした?(笑)

さき:
アレねw
まぁでも「ほのぼの」はテーマですけど、
やっぱり「マーダー」ミステリーなんで誰かは死ぬし、
動物でも暗い過去背負ってるやつはいるんですよ。

りにょり:
全体的にはファンタジー的な要素もあり、
動物あるある的な要素もあり、
楽しんで貰える事は保証しますね!

左のコピー (1)

▽:チームで制作するメリットデメリット

さき:
段取り…
でも私は今回のこれが
物作りとしても処女作なので
その辺りの段取りとかは
ほんとりにょりさんに頼りっきりだったなと…

りにょり:
いえいえ(笑)
私はいつも、
ボドゲサークルで3人で制作している事もあって、
段取り的な所は
『こうした方がいいかな~』
っていうのはありましたね。

さき:
最初はこんなキャラクター出したくってー
とか箇条書きで色々送って。
あと最初から決まってたギミックがあって、
そこ基準に話を膨らませてって感じですかね?

りにょり:
そうそう。
まずは、
方向性のすり合わせが必要だなと思っていたので、
真相とタイムテーブルをラフとしてざっくり送って、
埋まってない部分を
「ここは一緒に考えましょう~」
ってやり取りしてた感じですね。
方向性が決まってたので、
ハンドアウトを完成させてからは、
ほとんど修正無かった
ですね。

さき:
途中で何回か
「サメは絶対に必要?」
って聞かれた記憶があるw
「絶対必要です」
って言い続けたw

りにょり:
まぁ世界観に対して、
違和感はあったよね(笑)
だから
『ここが、さきちゃんの重要視してる部分なんだな』
って所は汲み取りながら、
私のやりたい事も組み込んで
いったかなぁ。

さき:
りにょりさん、ほんとすごいですよ。
私のあんな抽象的なアイデアを
あんなに綺麗にまとめてくださって…
しかもりにょりさん味はしっかり出てる。
そして何より読みやすい!

りにょり:
でもさきちゃんのアイディアも
自分の中には無いものなんで、
斬新で面白かったですね~~
その辺はチーム制作の醍醐味だなって思いました。

さき:
あとね、
停滞してる時に尻叩いてくれたのが
めちゃんこ感謝してるんです。
あれなかったら多分まだ出来てない。
そのくらい自分の行動が遅い…

りにょり:
最初に声かけてもらってから、
完成までは1年4カ月でしたね。
私、
このシナリオが出来る途中で出産してるんですけど、
出産の前日にも修正してた覚えがあります(笑)
だから、どうにか完成させないと!
っていう気持ちはあったかなw

さき:
やっぱりチームでやると
その辺の能力の補い合いだったりとか、
進捗とかは1人でやるより
気合い入るなって感じですね。

りにょり:
さきちゃんと私は
東京と大阪で住んでる距離が離れてるから、
それぞれの場所でテストプレイできるのは
メリットでしたね~。

さき:
地方によって
プレイスタイル違うところもあるから
どちらでもテストプレイできるのは強いですよね!

りにょり:
デメリット的な所で言うと、
距離が離れてるだけに直接話が出来なかったり、
「今どうなってるんだろう?」って
進捗具合が気になったりするのはデメリット
だったかなぁ。
その辺は、
もうちょっとこまめに連絡取り合ったら良かったかな~
と終わってから思いました!

さき:
遠いと例えば
一緒にマダミス遊んだ時に話そうーとかって
タイミングもないですもんね。
ってか私りにょりさんと
一緒にマダミスしたことありましたっけ?

りにょり:
あ!!無いねそういえば!
さきちゃんのGMも体験してみたいんだけどな~。

さき:
GMといえばGMのキャラは
ゴリラって設定が最初あったな。
「ゴリラはストレスに弱くて
みんなが殺伐とし始めたらお腹が痛くなる」って。
GMからPLへの願いを込めてw

左のコピー (2)

▽:これからの展開

りにょり:
「ある森のどうぶつ事件簿」は、
今どうやったらプレイ出来ます?

さき:
現在は関東なら私、
関西ならりにょりさんにGMを頼むって方法ですね。
でも私的にはこのシナリオは
ぜひ店舗さんなんかでやってほしいと思ってますね。
それは私がGMという仕事をしている人間として、
GM力がとても光るシナリオだと思っているから。

りにょり:
公演店舗さん募集中なんで、
全国で遊ばれるようになるといいですよね~。

さき:
やっぱり最初からのターゲットでもある
「マダミス未経験者」さんが
マダミスを知るきっかけとして
ある森を遊んでもらえて
楽しかったからまた次も遊ぼう!
ってなってくれたらこれ以上幸せなことはありません。

りにょり:
マダミスを広めたい店舗さんや
個人GMさんから、
声がかかるといいなと思います!

さき:
お願いします!
とりあえず、
りにょりさん一緒にマダミスやりましょう!w

りにょり:ぜひ!

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